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日々新たなり/日本語学2020

助動詞の相互承接順位

2021-07-25 | 日本語学2021




Eゲイト英和辞典での「modality」の意味
modality
音節mo・dal・i・ty発音記号・読み方moʊdǽləti
名詞
1≪言≫法性,モダリティー;(発話者の)心的態度
2≪心≫(感覚の)様相;≪論≫様相

Weblio英和対訳辞書
Modality (natural language)
モダリティ
モダリティ (modality) または法性(ほうせい)、様相性(ようそうせい)とは、話している内容に対する話し手の判断や感じ方を表す言語表現のことである。

日本大百科全書(ニッポニカ)「助動詞」の解説

(4)相互承接の順位による分類――先の接続による分類と意味による分類とが互いに密接な関係にあることは、すでに山田の指摘したところであるが、橋本進吉はさらに助動詞の相互承接順位のもつ意義の重要性を説き、それが意味や接続による分類、さらにはそれ自身の活用ともかかわるものであることを指摘した。
(5)構文的職能による分類――渡辺実(みのる)は、真に文法的な分類とは構文的職能によるもの以外にありえぬとして、その職能と助動詞の相互承接順位との接点において2種6類に分類した。ただし、渡辺自身の品詞分類では助動詞をたてていない。北原保雄(やすお)も構文的職能を規準とし、どのような格の統括機能を具有するかによって分類しうるとする。


鶏肋断想
2011-11-14

そこで、橋本進吉(1931)以来の助動詞相互の重なり表があるので、それをもとに、それらの助動詞の特殊性を述べるとよいのではないか。その助動詞相互の順番(使役・受身・敬語・打消・完了・過去・指定・法)を簡略に示してみる。

動詞
1る・らる・す・さす・しむ
2補助動詞(きこゆ・たてまつる・たまふ・はべり)
3つ・ぬ・たり・り・べし・まじ・めり・らし・まし・まほし・ず
4む・らむ・けり・じ・き・けり

助動詞相互の承接関係
>橋本進吉(1931)が示した表は、以下のものである。なお、橋本進吉(1931)は、芳賀矢一『明治文典』を引用しており、影響を受けたことがわかる。
(口語)
させる・せる
られる・れる
たい
ます
ない・ん

らしい
だ・です
う・よう・まい
(文語)
す・さす・しむ
る・らる
たし


つ・たり
ず・ざり
べし・まじ
まし・めり
き・けり
む・らむ・けむ


モダリティ助動詞の相互承接 -『源氏物語』における
高山 善行
大手前女子大学論集
発行年 1999-02-20
URL http://id.nii.ac.jp/1160/00001607/


中古和文における助動詞の相互承接について The order of ...https://shotoku.repo.nii.ac.jp › ...
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小田勝 著 · 2008 — 「なり―つ」の方が多いとはいえるが、いずれも僅少例で、. 「つ―べし」「べかン―なり」の承接順から「つ>べし>終止なり」と考えられ、「つ」が「終止. なり」の


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