BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

夏日

2004-08-02 | Weblog
原爆の被害を訴えるべく北米を訪ねて巡回した、被爆者の絵を携えた、ドキュメンタリー再放送を夕べ、見た。
画面では40歳と出ていて、そのあとのコメント紹介を70歳になってもと言っていたから、30年前の映像ということになる。
2度と過ちを繰りかえさないようにと、ひたむきに訴えて行脚する姿に、受け入れる米国市民の姿がさまざまだった。
ときに歴史問題を持ち出される日本の、アジアの民族からの重い問いかけが透けて見えてきた。

原爆投下をとりあげることは、米国市民にとってみれば、戦争を終結させる手段として是認されるものであったのである。
戦勝国の論理で行けば、それをしていなければ日本が本土攻撃を企てて侵略をしようとした事実に対する結果をどう招くか、加害者と被害者がいれかわる。
そういう声を聞いていると、いつまでも自衛のための、独立した軍隊を持たない、米国のかさの下にいる日本への苛立ちをもだんだんと聞くことになる。
原爆による悲劇は人類の兵器使用の限度を知らしめるものでもあったとも思う。

米社会の分裂を、親ブッシュと反ブッシュ、単独行動主義と国際協調主義、中絶反対派と中絶擁護派、同性婚反対と同性婚賛成と表現し、分裂の底流に宗教を見る、日経新聞コラムニストの田勢康弘さんのコラム記事から。
生まれ変わったキリスト教の謂いで、その代表格でブッシュ大統領が登場している。
キリスト教右派あるいはプロテスタント原理主義の影響下に7000万人の有権者がいて、そして人口比わずか2%であるユダヤ教徒の支持を取り付けようとするのはキリスト教シオニズムがあるとする。
大統領選の予想に大胆に言えば45%ずつの拮抗に残る10%の争奪戦だと解説した。



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