BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

汚い爆弾  

2022-10-24 | Weblog

汚い爆弾は核物質を振りまく核爆弾ではない爆弾、放射性物質を風によって振りまく放射性物質散布装置と呼べば、これはなんだろうか、目的あは何のためという語感だけれど、おそがい装置にちがいない。爆弾装置とすれば破壊兵器の爆弾には違いないが核爆弾のように破壊力を持たない。2010年の解説記事で概念的存在としている。それから12年がたってウクライナ戦争にその事実があるうようである。
軍事評論家は自国領土に汚い爆弾を使うなど考えられないと話す。


日経記事より
ウクライナで「汚い爆弾」投入懸念 偽旗作戦の恐れ
2022年10月24日
>きっかけはロシアのショイグ国防相が23日に英国、フランス、トルコの国防相と立て続けに開いた電話協議だった。ショイグ氏はそれぞれウクライナが「汚い爆弾」を爆発させる恐れがあると主張した。裏付けとなる証拠は示さなかったという。
ショイグ氏はオースティン米国防長官とも電話協議した。両氏は21日に電話で話したばかりで、米国防総省の声明によると、23日の協議はショイグ氏が要請した。オースティン氏は紛争をエスカレートさせようとするロシアのいかなる主張も拒否する一方、意思疎通を継続する重要性を改めて強調した。
>広島市立大のロバート・ジェイコブズ教授は汚い爆弾が実際に使われた事例はこれまでないとしつつ、小規模な爆発でも被曝(ひばく)の不安をあおる点から「国家ではなくテロリストが使う兵器だと指摘されることが多い」と話す。
2005年に採択された「核によるテロリズムの行為の防止に関する国際条約」では、汚い爆弾の取り締まりの対象は「国家」ではない。


https://atomica.jaea.go.jp/dic/detail/dic_detail_1830.html
>汚い爆弾 きたないばくだん
 dirty bomb. 放射性物質による汚染を引き起こすことを目的とした爆弾。核爆弾も放射能汚染を引き起こすが、核爆弾は主に核分裂反応で得られる巨大なエネルギーによる破壊力と熱を利用する。これに対して汚い爆弾は放射性物質を飛散させる目的で爆薬を用いるが、爆発による破壊力を利用するものではない。汚い爆弾はこれまでのところ概念的な存在であり、核兵器をもつ諸国や潜在的な核兵器保有国で、実際に汚い爆弾を製造した、又は製造を計画したとの報告はない。しかし、米国等が開発し既に実戦で用いられている劣化ウラン弾は、本来は高い貫通力に着目して開発されたものであるが、劣化ウランに含まれる微量の放射性物質(234Uなどのα放射体)が飛散し、吸入摂取した場合の健康被害の可能性が指摘されており、劣化ウラン弾も広義には汚い爆弾の一種と言える。





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