人類滅亡映画

人類が滅亡しそう。または、滅亡する。大体、そんなかんじの映像作品について、ほんの少し語ります。

『超隕石 ~ファンタスティック・フォース~』 Deadly Skies 2005年

2008年10月18日 | Weblog
監督 Sam Irvin

天体衝突モノTVムービー。小惑星が地球に衝突する軌道にあることが判明する。人類滅亡の危機は回避することができるのか……。

透明人間や軟体人間などの4人の超人が活躍する『ファンタスティック・フォー』シリーズとは全然関係ない作品です。

80年代に活躍したスター、レイ・ドーン・チョンが主演、懐かしかったです。

この映画も含めて、ディザスター映画でよく登場するのが、災害を防ごうとする人たちを邪魔する人たち。この作品には非協力というかたちで邪魔する空軍の大将が登場します。大災害が起こることを信じようとしない危機感の無さが浮き彫りになるわけです。これは、薬害の裁判などで、取り上げられる「行政官の不作為による過失責任」そのものです。この映画では全人類の存亡に関わる災害が、その不作為によって引き起こされようとします。現実世界でも、行政官の不作為によって、全人類に様々な大災害の危機が迫っていると思います。代表的な例を挙げるならば、地球温暖化です。

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『デッドゾーン』 The Dead Zone 1983年

2008年10月10日 | Weblog
監督 David Cronenberg

ジョニー・スミスは、人の秘密の透視や未来の予知などができる超能力を得る。やがて、彼は、第三次世界大戦を予知することになり……。

この作品の主人公は、とにかく、かわいそうです。しかし、自分の持つ超能力を使い、世の中の役に立てていきます。それによって、主人公自身は幸福を感じていることを想像させる描きかたです。

「過去に戻れて、権力を握る前のヒトラーに会うことができたら?」という問いが劇中にあるのですが、答えは明確でした。20年以上前に観た映画ですが、このシーンは強く記憶に残っています。ユダヤ系カナダ人のクローネンバーグ監督のメッセージと受け取っていいと思います。

一流のドラマとして鑑賞できる名作です。

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『バイオ・クライシス -人類最後の敵-』 The Dark Hour 2006年

2008年10月04日 | Weblog
監督 Elio Quiroga

最終戦争後の世界、わずかに生き残った男女数人が、シェルターに隠れ住み、迫りくる死の恐怖と対峙する。

派手な立ち回りを期待すると、肩透かしを食らってしまう作品。

潜水艦モノにハズレなしと言われます。それは、潜水艦の中という一種の密室が舞台なので、緊張感のあるドラマになるからだそうです。今回、紹介する映画は潜水艦モノではありませんが、密室が舞台になっていると言えるでしょう。

おそらくオールセットで撮影されたと思われる映像は、シェルター内の閉塞感をうまく表現しています。そして、その閉塞感がシェルターを密室と言える空間に変え、その中でドラマが繰り広げられます。このような密室的な場所が舞台の映画であれば、一定の緊張感を漂わせることができます。登場人物たちの発するエネルギーは密室という逃げ場の無い空間に蓄積されていき、爆発寸前の緊張感を漂わせます。その密室の生み出す緊張感が見事に生かされた映画でお勧めしたいのは『CUBE IQ/ハザード』です。

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