ひな祭り（３／３）

いつもこの時期になると思い出す。”虎屋”（我々の行きつけの居酒屋）のご主人のことである。７年前に交通事故（３月１日）で亡くなられたのだ。通夜（３月２日）に行くとご主人が自分の母親と奥さんのために作られたひな祭り用のチラシ寿司が通夜の後に振舞われた。まさしくご主人の味であった。また、この年娘は大学に進学した年であったのだが、後日お店を閉めるにあたり奥さんが「お店を掃除していたらこんなものがでてきました」と言って私に娘の進学祝を届けていただいた。その祝い袋に書かれていた文字もご主人のものだった。私たち家族も虎屋さんに報告に行こうと話をしていたので、ご主人も準備しておられたのだろう。毎年、この日がくると思い出す悲しい事故の思い出です。（虎屋さんには家族みんな一ヶ月に一度は食事に行っていたし、私たちの職場の仲間は誰かが仕事帰りに寄っていた。約束をしなくてもこの店に行けば誰かが必ずいるというお店でした。家電に勤める友達や葛城のご主人ともこの店で知り合ってからの長い付き合いである。）