みなさん、こんにちは。
前回、西洋医学の処方は、ほぼすべてが症状を一時的に抑える対症療法であり、例えば血圧の数値を下げることは出来ても、カラダにとっては良くない血流低下による認知症などの副作用に繋がる可能性をお伝えしました。
高血圧治療に良く用いられる漢方薬に、黄連解毒湯という薬があります。
血圧そのものを低下させる作用は、現代薬の降圧剤には及びません。漢方薬は高血圧に伴うイライラやのぼせ、ほてり、肩こり、不眠などの不快な症状を改善することに役立ちます。血圧計のない時代からこうした高血圧の症状に対して使われてきています。黄連解毒湯は、二重盲検法比較試験という臨床試験で、不快症状を抑え、中等度以下の高血圧症状の人の血圧を安定させる効果があることが認められています。
黄連解毒湯は、顔面が紅潮したり目が充血している人を対象に用いられます。このタイプの方は、体内に余計な熱がこもっているものとされ、それがイライラやのぼせに結びつくと考えられてきました。この余計な熱とは、活性酸素のことと考えられるでしょう。すなわち、活性酸素の増加で血液がドロドロになった状態とも考えられます。
黄連解毒湯の作用は、体内にこもった熱を冷まして、消炎、鎮静、解熱することであると考えられています。この熱冷ましとは、活性酸素を減らして、血液ドロドロを改善する効果だと思われます。
西洋医学の対症療法とは異なる作用と目的を漢方薬が持っていることを理解頂けますでしょうか?
漢方薬は病名に対して処方するのではないため、黄連解毒湯は高血圧の他、二日酔い、不眠症、胃炎、胃酸過多、皮膚の化膿症、動機などにも有用です。
活性酸素を減らす効果が期待出来るとしても、活性酸素が増えたあなたの生活習慣への対応は行うべきと思いますが、血液の状態改善が緑内障などの眼疾患への効果も期待出来ることを知って頂けると幸いです。
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