NY株はしばらくウクライナ情勢次第か(3)

　NY株は18日232ドル強下落した。三日連続の下落になる。理由はウクライナ情勢の緊張が緩和しないからである。そしてアメリカが21日（月）は大統領の日で祝日で3連休、投資家はその間どうなっても何もできないので売る傾向が強い。

　とは言え、アメリカをはじめ世界の先進国の経済は成長しているし、これからも成長し続けるだろう。（株価　アメリカ4,7倍,先進国世界3倍　10年）それに比べて日本はもう言わなくてもわかっているだろう。

日本はスタグフレーションを起こしている？

　日本は長らくデフレ状態だった。賃金が上がらないので、物価上昇も抑えられていた。日銀はマイルドなインフレを起こすといい、インフレターゲットを設定した。ところがそれとは別のところで円安、コロナ禍、原油高という原因で急なインフレが起こった。

　賃金は上がらず不景気な状態で、物価だけ上昇することをスタグフレーションと言うが、今の日本はその状況が起こりつつあると思う。賃金が上がらなくてもデフレなら生活はさほど困りはしない。政府はそれでは困る（国債の償還に関係してくるので）ので、賃金上昇が伴うマイルドなインフレを目論んでいたが、今のところ当てが外れている。

NY株はしばらくウクライナ情勢次第か(2)

　多くの先進国は、ワクチンのブースター接種が進んでいるが日本はかなり遅れている。この遅れが景況感に反映されている。進まない理由は高齢者が「モデルナの副反応が怖い」と思っているのでと説明されているが、政府が2回目のワクチン接種との間隔を8か月にこだわるあまり遅れていることが理由として大きい。

　とは言え、日本もかなり感染者数が多くなった（PCR検査の陽性確認された人以上に隠れ陽性者がいると思っている）ので、ピークアウトしつつあるのではないかと期待をしている。

　となれば、「ウクライナ情勢次第」で経済は動くと思っている。「ロシア国防省がウクライナ国境周辺から一部の軍部隊の撤収を開始したと発表した」というニュースが流れているので、2月15日NY株は買戻しが起こり上昇した。バイデン米大統領は「我々はまだ撤収を確認していない」としている。まだ、緊張状態が維持してるのだろう。

NY株はしばらくウクライナ情勢次第か

　NY株は続落したが、それを気にしても仕方がない。日本株もアメリカ経済の影響を受けるので下がっている。まあ仕込み時かもしれない。とは言え、どうせ仕込むのなら底で仕込みたいからしばらく様子見をしているところだ。

　最近の経済番組を見ていると、中国や韓国経済の悪化が取り上げられる場面がある。中国はGDPは世界2位、韓国は日本より賃金が高い。私は日本は人の心配より自分の心配をした方が良いと思っている。貿易相手や投資先の検討というのならわかるが。

　ウクライナ情勢であるが、「ロシアは戦争をしない」という向きもあるし「いつ戦争になってもおかしくない」という研究者もいる。日本もウクライナ駐在員の出国を勧めていることを考えるとかなり緊張が高まっていることは間違いない。平和の維持を願いたい。

ウィズコロナを考える

　日本、というかほぼ世界中がウィズコロナという政策をとっている。もうコロナがあっても仕方がない、罹患しないように、罹患しても上手に治療していくということだろう。

　とは言え、我々の生活は変わったことは事実である。またこれからも変わっていくだろう。

　飲食業、旅行観光業界が負の影響を受けた。特に飲食業は深刻であるがまだ続くのではないかと思う。最近私は煮込みハンバーグを作ったが結構おいしかった。スーパーで焼いたハンバーグと煮込みハンバーグ用のスープが売っている。それぞれからめフライパンで弱火12分煮込めば出来上がり。このような超簡単な料理が今無数にスーパーに置いている。このコロナ禍でかなりの人々がスーパーで見かけ工夫しているのではないかと思う。みんなコロナになりたくはないので家で食べた方が安全だし、お金もかけたくはないと思っている。旅行観光業界はどうだろう。これは流行次第である。流行していればみな自分でブレーキをかけるし、0に近づけば旅行に行くだろう。

　ファッション業界はどうだろうか。確かに対面販売はやりずらくなるかもしれない。それではネットでとなるのかというとそう簡単なものではない。特に年齢が上がれば手に取って風合いを確かめ、試着をして本当に自分の体形に合うかとなるのではないか。となればサブスクが流行するかもしれない。ある程度借りてみて実際に自分に合っていれば買い取る。そのようなシステムのサブスクが待たれる。