米国 経常収支 赤字 良いこと？悪いこと？

　米国が2021年の経常収支は、赤字額が過去最大の8216億ドルとなった。普通赤字と聞くと悪いことと思うが、そうなのだろうか。

　経常収支というのは、輸入と輸出の関係をさす。つまり輸入が増えれば赤字になる。なぜ輸入は増えたかというと、アメリカ人の購買意欲が高まったからだという。一つは米国政府の追加支援政策。もう一つはワクチン接種の早期からの取り組みである。

　それで米国人の購買意欲が高まり物品を購入して輸入額が増えたということらしい。

　反対に日本では「断捨離」「終活」「ミニマリスト」がブームとなっている。悪いことではないが、

物価上昇の原因 円安とロシア

　多くの人は知っているだろうが、あえて書きたい。

　3月19日の「景気対策を優先」でも書いたが、FRBは米利上げを決めたが、日銀は「異次元の金融緩和」の継続を決め、これが急激な円安につながっている。1ドルは、9月末では110円程度だったが現在は121円だ。食料品やエネルギーを海外からの輸入に頼っている日本は物価高になるのは説明が要らないだろう。

　輸出企業には良いとされるが、半導体不足の日本は自動車などが減産に追い込まれ、売るものがないのである。

　ロシアのウクライナ侵攻で、西側諸国はロシアを経済制裁している。ロシア経済は確かに苦境に追い込まれているが、副作用が日本をはじめ西側にも来てる。英国の国民も食料を取るか暖房費を取るかと新聞に書かれていたが、北海油田を持つ英国がそうなら、日本はなおさらだろう。

　

新型コロナウイルスの4回目のワクチン接種の準備

　政府が4回目接種の準備を始めた。ファイザー、モデルナのワクチンで夏ぐらいに接種するために購入合意した。3回目の摂取を私も終えたが、日本では3回目の人が高齢者で7割以上、全体でも3割以上の人が接種を終えたとマスコミは発表している。

　ワクチン接種の主な目的は「記憶」作りにあるらしい。記憶を作って重症化を抑えるとのこと。

　昨日（21日春分の日調べ）発表されたコロナ感染者数は東京で3533名、大阪998名とかなり減っている。21日にまん延防止が解除された。リバウンドがないことを祈るのみだ

昔の職場の仲間とランチ

　以前の職場の同僚と久しぶりにランチをした。4人だ。60代3人、50代1人でさすがにワイワイガヤガヤとはいかないが、穏やかに会話が進んだ。

　取り立てた内容はないが、「あの人は今何している」「今の職場は気の合わないやつがいる」などたわいもない話ではあるが、会話の少ない生活をしている私にとって有意義な時間であった。

　

景気対策を優先

　日本銀行のことだ。アメリカも日本も物価は上昇しているが、両国は経済政策が全く違う。アメリカは物価も上昇しているが賃金も上昇しているために、利上げという手段を使って物価高に対策ができる。

　日本は、賃金は抑えられているので物価高でも「異次元の金融緩和」を維持している。さらなる物価上昇が懸念されるというのに…

　マスコミではオイルショックになぞらえる論調があるが、どうも違和感を感じる。オイルショックは日本では70年代に起こった。その頃は私も10代だったし、日本の労働者も若かったと思う。何とか頑張ってお金を稼げば何とかなる、まだ頑張れると思っていたのではないだろうか。

　今はどうだろう。「頑張れば何とかなる」ではなくて「頑張らないと生きていけない」というのが本音ではなかろうか。

　高齢者で働きたい、労働に意欲を感じる人を否定するつもりはない。働きたい高齢者の人材活用を進めるべきだと思っている。と同時に、スタグフレーションが起きているのではないかと危惧している。