●苦痛なフェリー移動
待合室で待っているとき、一人の女性が近づいてきた。
「少しお土産屋を見たいので、1分ほどこのバッグを見ていてもらえませんか?」
と言ってきた。若い欧米系の女性なのに、ヴィトンのバッグとは中々である。
別に断る必要もないので、「いいですよ」と一言返事をした。
フェリーもそろそろ到着しそうかという感じであったのだが、5分経っても女性は帰ってこない。
フェリーに人を入れ始めようとしているので、行かなければならない。この荷物はどうするか、さすがにほっておくのは出来ないので、近くの老夫婦に荷物を預けた。
フェリー入場開始。
前のほうなので、まず良い場所を確保するため上に行く。そしたらソファーとコンセントがある場所を見つけた。
ここに荷物を置く。
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階段下にはマットが引いてあり、バックパッカーらが横になっている。
しかし、このフェリー。ブルースターフェリーに比べて、ボロい。
自分がいる場所だと空調もさほど効いてなく、重油臭い。しかしコンセントがある場所はここ以外見当たらないので、ここから動くことはできない。
それに席数が足りないのか、廊下で寝ている人いるし。
パソコンでブログの下書きをするなど、色々していた。
しかし、このフェリーは各駅停車で各島に止まっていった。そのため時間がかかる。
人の入れ替えもあるので、集中して寝ることができない。これは暑いという要素があるかもしれないが。
寝たら寝たでノドが渇く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/6c/d47e0097e44477d086c51adfe9fe9362.jpg)
これ以上我慢したら、おかしくなりそうになったので、売店でジュースを買うことにした。
2.5ユーロとかなり高額で、頭がおかしい値段であるが、仕方がない。
唯一よかったのは、冷え冷えのジュースであったことだ。
ジュースを買い、ソファに戻るとおばちゃん2人が座っていた。
ソファにはバックパックやバッグなど、ロープと鍵をつけて置いておいた。これは人に場所を取られないためである。
なのに、その隙間を見つけて、座っていた。
これには驚いた。がめついにも程がある。
そのおばちゃんが座っていた5cm横にはパソコンがあったので、危ない危ない。ここで壊されたら、もう暴れていたと思う。
わがもの顔で座っているので、咳払いをしたりして、何か言葉を言わせようとしたが、彼女らは途中で降りていった。
全く、礼儀も知らないとは。英語じゃなくてもいいから、「こんにちは」ぐらいは言ってほしいものである。
少しイラっとしつつ、もう一度寝た。
パッと眼を覚ますと、まだ深夜2時ぐらい。到着まで3時間ちょっとある。
少し外の空気を浴びようと、外へ出た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/a3/65fdaaf49d3f0942673032eebc4361a4.jpg)
目の前に月が見える。今までで見たことがない、真っ赤な色であった。
月しか見えない。後は黒い海。良い景色であった。
再びソファに戻ると、今度はおばちゃんと子どもが座っていた。
おいおい・・・、座席の隙間を見つけて座るなよ。
てかもう港には止まらないから、アテネまでこいつらと一緒とは。
一応自分が取った席なので、座るとき、おばちゃんがギリシャ語で何か言ってきた。けど意味わからないから、呆気に取られていたら、自分で納得したように言うのを止めた。
全く良いことがないまま、アテネへと着いた。しかもこいつら人のこと考えず、場所広く取ってくるし。
今度こそは「ありがとう」の一言もあるだろうと思ったら、何も言わず出てった。もうギリシャ人の評価ダダ下がりである。
●アテネへ
ピレウスはアテネから電車で30分ほどのところにある。なのでまずは中心まで移動しないといけない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/11/4a9fc2e0394752b5e2394a24ffcaee7a.jpg)
散々だったフェリー、お金がある人は飛行機か個室を取ろう。
フェリー乗り場から少し歩き、地下鉄の駅に到着。ラリッサ駅に行きたいので、乗り換えがいらない郊外鉄道に乗りたかった。
しかし朝5時半だと動いてないので、地下鉄を乗り継いで行くことにした。
券売機で切符を買い乗り込む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/72/2ea4583dd6fd13c23833ea77ee3fdc04.jpg)
本当ならアテネで1泊し、北にあるカランバカに移動しようと思っていた。
けどアテネには戻ってくることになるのと、この時間だとカランバカに行く直通電車に間に合うので、カランバカに移動することにした。
メトロを乗り継ぎ、ラリッサへ。
外を見ていると、落書きがかなり多い。それに何か人通りが少なくて寂しい。経営破綻の影響があるのか、しかしそこまで感じるものではなかった。
ラリッサ駅でカランバカ行きの切符を買うため、切符売り場に並ぶ。
5分ほど待ち、ようやく順番が来て、メモと国際学生証を出す。そしたら窓口の若い女性に「ここじゃない!」と言われた。
仕方ないので、近くの駅員さんに「当日券はどこですか?」と言うと、自分が並んでいた窓口を指す。
「えっ?」、思ったことはこれだ。
なのでもう一度並び、さっきと同じ女性に同じメモと学生証を渡した。前と違うのは、ボールペンで日にちと場所にマークをつけたことである。
そしたらその女性は「ok」と言い、チケットを発券し出した。「さっきのは何なんだ・・・」、またギリシャ人に対する評価が下がる。
一応学割が効いて、11ユーロになったのでまだよかった。
発車まで1時間ほどあるので、近くのカフェで朝食を取ることにした。
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