●またまた右往左往
まずはチケットの切り替えをしてもらう。
superfastフェリーのオフィスへ向かう。
そこで予約の旨を伝え、乗り場などを案内してもらった。
歩き方にある乗り場ではなく、新しい乗り場になったそうで、バスで向かうことを説明してもらった。
バス乗り場を聞き、そこへ向かう。
大通りなのだが、バス停に行くと、運転手か、制服を着たおじさんが居たので、「ここに行きたいんですけど」と港を指差した。
そしたら「ここではない」と言われ、「あっちだ」と言われたので、そちらへ向かう。
そちらへ向かうと、バスターミナルであった。
「あれ?ここでいいのかな?」と思い、案内のところへ行き、前と同じように場所を聞いた。
そしたら「ここではない。200m先のところだ」と言われたので、そちらへ向かうと、おじさんが居た場所だ。
しかしバスが通る気配がない。「これはおかしいな」と思い、またバスターミナルへ戻った。
タクシーで行く覚悟もしつつ、フェリーの時間まで余裕があるので、焦らなかった。
とはいえ、早め早めの行動をしたいので、一応バスターミナルでバスを待つ。
周りを見ていると、同じようにバックパックを背負った人が同じところで待っている。
アテネ行きのバスに乗る気配もないので、「彼らも港へ向かうのだろうか」と思っていた。
そしたら近くにカップルのバックパッカーが立っていたので、「港へ行くの?」と聞いてみた。
すると「Yes」と返ってきたので、「バスで向かうの?」と聞いた。
また「Yes」と返ってきてそのあとに「ここから向かうんだ」と付け足してきた。
よかった。。。
バスターミナルでいいみたいである。まずは一安心。
5分後、新港行きの路線バスが到着した。
●フェリー乗り場で
5~10分ぐらいで港に着いた。
まずはオフィスでチケット発券だ。パトラのオフィスでは確認までであった。
アンコーナとバーリで窓口が違うので、バーリの窓口に行く。
変な緊張感を持っていたのだが、何でかはわからない。
アンジェラ・アキに似た女性が相手をしている。
スムーズにチケット発券、出国税などは元の代金に含まれているので、この場でお金を払うことはない。
「B乗り場から出発よ」と言われ、乗るまでの2,3時間はそこらへんで待機することにした。
コンセントがある場所を見つけて、地べたに座り、ブログの下書きをした。
イタリアのガイドブックを見ながら、気分を高めていると、2時間経った。
●いざ国際フェリーへ!
パスポートをチェックされ、外へ出る。
目の前には国際フェリーが。
「もうイタリアか!」と気分は高まる。
乗り込もうとするが、16時からなので、10分ほど待たされた。
10分後、5人の先客と共に乗りこむ。
自分はデッキなので、外か内のロビーみたいなところだけだ。
エスカレーターで上がり、ロビーみたいなところに入ろうとしたら、止められた。
「大きい荷物は外に置いてほしい」とのことだ。
仕方がないので、角にある場所にバックパックを置いた。そこには先客の女性2人のバックパックも。
ワイヤー等でつなぎ、ダイヤル錠でロックをかける。
デイパックで中に入り、席を探すが、コンセントが近くにある場所がいいので、下を見ながら探した。
そしたら1人のウェイターさんが「ここにあるよ!」と教えてくれた。
無言であったのだが、よくわかったものだ。「ここしかないの?」と聞くと「そうだ」と答えた。
確かに席の近くにあるコンセントはここだけである。
「ラッキー!」、そう思いながら席に座る。
●苦痛な15時間
バーリまでは15時間、待ち時間を含めると17時間だ。
まずはパソコンを開く。
ブログの下書きなどしていた。ネットはお金を払えばつなげるので、却下。
最初はこの調子でやってたのだが、パソコンを見ているのも疲れてくるので、お休み。
歩き方もそろそろ見あきたので、寝るなどしていたが、時間が全然進まない。
おまけに船内も寒い。毛布1枚あればいいのだが、それはないので、寒いのに耐えながら、いた。
ようやく日も暮れた頃、客がまた入ってきた。
どうやらギリシャの他の街にも停まるらしい。僕の周りはそんな占領されることはなかったのだが、椅子席で寝るのは苦痛である。
それより疲れが取れない。
気分を変えようと、食堂へ向かった。
やはり高い。
水はたっぷりあるので、飲み物には困らない。
ここはセルフで好きなものをショーケースから選べる。
お肉は高いので、一番安い6ユーロのパスタを頼んだ。
茹でたパスタにトマトソースをかけただけ。
チーズやオリーブとかはセルフである。
全く期待していなく、一口食べる。
「どうせロドスと同じなんだろう」と思っていたが、
・・・うまい
これはいける
温かいのでおいしい。
6ユーロではあるが、おいしい。チーズとオリーブの味付けもよかった。
ペロリと完食し、食べた皿を片付けたら、ウェイターにかなり感謝された。
「なんでだ?」と思っていたら、他の客は食べた皿をテーブルに置いたままみたいだ。これが普通のスタイルであるみたいなのだが、日本人の僕からすればそういうことはないので、片づけた。
日本人はここで得している。しかし「郷に入ったら郷に従え」を徹底するため、以後気をつけることにした。
空腹を満たして、席に戻り、また寝た。この時点でかなり疲れている。
睡眠。
目を覚ますと、空は明るい。
ちょうど太陽が出てくるところであった。
海で見る日の出。フェリーだからこそ、こういうのが見えるのであろう。
風に当たりながら、遠くの太陽を見ていると、旅の良さを感じさせてくれた。
「まだまだ続ける」、そういう気持ちにさせてくれた。
「旅してるなー」、そう思いながら、席へと戻った。
空も明るくなったが、到着予定時刻になっても、アナウンスなど何もない。
遅れているようだ。1時間以上も。
他の客も準備をしているので、僕も準備することに。
バックパックを持ち、出口への階段近くにいた。
しかしそこから1時間ほど船は走り続ける。
これにはイタリア人も痺れを切らしたのか。
「早くしろ!」みたいなことを言う。
しまいにはブーイングなど。中々面白い、思わず乗ってしまった。
そしてバーリ到着。
ドアが開いたとき、拍手が起きた。日本では味わえない経験。
外へ出るともうそこはイタリア。
19時間ほど船に乗っていたことになったが、イタリアに降り立ったとき疲れが吹っ飛んだ。
これからの期待を持ち、歩き出した。
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