Going a Traveling ~一人旅~

野球・旅好きの学生がおくるブログ

【ギリシャ No.12】8/19 てんやわんやの移動

2011-08-19 12:00:00 | ギリシャ

●やらかした


朝早い電車ということで、早めに寝た私。


しっかりアラームもかけ、荷物も整え、準備万端。



・・・起きる。



時計を見る。



06:01


をさしている。



うん?



電車の出発時間は



05:42


・・・


・・・


・・・




寝過した!



もうここからはホームアローン状態である。



慌てて服を着て、荷物を持ち、宿を飛び出した。


駅まで10分強距離。朝涼しいので早足で駅に向かう。



とにかく「遅れてろ、遅れてろ」と願うばかりであった。



駅が見えてきた。こじんまりしている。空は赤い。



駅に入る。真っ暗だ。


ホームを見る。



電車がいない・・・



無駄に電車は定刻出発をするギリシャ。ここもそうであった。


定刻で発車するなら遅れるなよ。



・・・と愚痴りたくなるようなものである。



チケットを払い戻してもらうか・・・



と窓口へ向かう。



しかし部屋の中は真っ暗。


あれれ?



窓を叩くも返事もない。



駅で探すが人っ子一人もいない。




もしや、電車出発して次の発車までかなりあるから、駅を離れたのだろうか。





何と不便なんだ



と口に出したくなるような言葉だ。




寝坊した自分も悪い。これだ。とにかく電車のチケットはアテネで払い戻してもらおうと考えた。




なので代替案だ。



バスで行こう。




駅から5分ぐらいのところにあるバスステーションへ向かう。


ベンチには欧米系2人のバックパッカーが先客としていた。



受付の美女に「アテネまでお願いします」と言うと、「29」という返答がきた。



29!?



これには思わず聞き返してしまった。



「学割は効くの?」と聞くが、「No」という返事だ。


電車は最高で11であった。こんな倍の差もあるのか。



とりあえず電車を待つのは嫌なので、バスチケットを買うことにした。



アテネまで直通のバスはない。途中のトリカラで乗り換える必要があるのだ。


けど、トリカラまでは30分に1本。トリカラ~アテネも1,2時間に1本はバスがあるので、受付のお姉さんは乗り継ぎが上手くいくように案内してくれた。



10分後に近くの道路から出発するということで、教えてもらった。



最初からここにすればよかった、と少し後悔。



06:45、バス出発。



客は少ない。



バスは途中で客を拾っていき、トリカラへ向かう。客はバス停もないところで乗っていた。ルート上ならどこでもいいのだろうか。



地元民でバスはだんだん埋まってきた。



そして地元民は道路上で降りていく。



車掌も最初のほうはいたが、途中で降りてしまった。こんな緩さでいいのか?いいのだ。僕はこういう雰囲気は嫌いではない。




定刻より少し早くトリカラへ着いた。



バスステーションはそれなりにデカい。


コンセント近くのテーブルでブログの下書きをし、売店で朝食を購入した。









ギリシャ行きのバスは出発間際に到着した。



運転手が乗客の荷物を荷台の中に入れていく。行き先を聞いて、荷台を分けていく。


バックパックは下に入れられた。大きいためだ。後ろの女性は自転車を持っていたが、断られている。

ここで運転手と女性、他の人含めて口論みたいのが始まった。



面白そうなので見ていたかったが、座席を早く獲得したいので、中へ乗り込む。



一応自分の座席を見つけるが、通路側であった。けど窓側へ座る。


座席は席に書いてあるのだが、皆荷物を置くところを見ている。日本は基本ここだが、ギリシャはどこにあるか車に乗らないと分からないので、分かりづらい。


ギリシャ人でも惑わせる。素晴らしい。



バスは満員で出発。隣にはギリシャ人美女。一応挨拶だけはする、礼儀として。



朝早くからバタバタしたこともあり、ほとんど寝ていた。



高速道路を走り続けるが、ようやくアテネ近郊へ着いた。



車窓からは自動車工場などが見られる。



市内へ突入。


バスは終点の1つ前で停車し客を降ろした。



そしてようやくアテネへ着いた。


●再びてんやわんや


アテネには2つのバスターミナルがある。1つが北部から来るバスが停まるターミナルBの「リオシオン・ターミナル」。

2つ目がパトラやテッサロニキから来るバスが停まるターミナルAの「キフィスウ・ターミナル」。



メテオラ方面から来るバスはリオシオンターミナルへ到着する。




バスを降り、市街地へ向かうバス停を探す。



周辺を歩くが、どこにもそういう様子はない。近くの店のおじさんにバス停の所在を聞くと、バスターミナルを指差した。


しかしターミナルには市内バスのような車両はない。さほど大きいわけでもないので、バス停がないことを確認する。


タクシー乗り場もあるが、最悪の手段であるので、使うことは考えなかった。



この暑い中、歩き回るのは大変だ。




バスステーションのインフォメーションで「市街地まで行きたいんですけど、バス停はどこですかね?」と聞く。


そしたら「通り2つ越えて、左よ」と教えてくれた。


ご丁寧にも「手前の通りは数えないでね」という注意も。



その通り向かう。そしたら大通りへ出た。バスも通っている。これは期待を持てる。


バス停へ着いた。


しかし・・・



番号以外全部ギリシャ文字。



読めるわけがない。しかし、「あきらめない」精神。


歩き方とにらめっこし、何とか読む。一応地下鉄の駅に行きそうな番号を確認し、後は待つだけ。



10分後・・・。


行きそうな番号のバスが到着した。




バスに乗り込む。切符はない。だってバス停についてないし、車内で買えないから。


検札が来ないことを祈りつつ、外をよく見る。



途中でほとんどの客が降りていく停留所があった。しかし走り始めてから少しだ。


「おーすごいなー」と思っているが、「これは何かあるな」と考え始めていた。



そして答えが分かった。



地下鉄の駅を通っていたのだ!



気付いたときには後の祭り。停留所から離れている。次で降りたとしても引き返すのはキツい。



なぜ分かったのか、地下鉄の駅が高架であったからである。



見覚えがあるオレンジ色の車両を見たときは、「あっ」と声に出してしまったほどだ。



バスが走っていくが、横には踏み切りが。郊外鉄道が走っている。けどこれは本数が少ないので、乗らない



途中になり客は自分1人。なので運転手さんに聞くことにした。


赤信号停止中に運転手さんに「地下鉄の駅に行きますか?」と聞いた。



歩き方の地図を見ながら、運転するバス運転士。「おいおい大丈夫なのか」と思うが、華麗なハンドル捌きでバスは走っていく。


そして納得したような表情をして、歩き方を返してきた。



外を見ると、見たことがある家電量販店の看板が。



もしや・・・



「ついたよー!」



ギリシャ人運転士が言う。


一番前に行くと、運転士が説明してくれた。


「ここは一番でかい駅で真っすぐ行くと、地下鉄に乗れるよ」と。



親切な運転士である。ギリシャ人に対する評価を変えないといけない。



バスを降りると目の前には



ラリッサ駅!!!



ここからだともう大丈夫だ。


まずはチケットの払い戻し。駅に入り、前に訪ねたことがある駅員にチケットのことを聞く。


「払い戻しはできるか?」ダメ元だ。実際出発後の払い戻しはキツいものがある。


「残念ながら出来ない」という答えが。



仕方がない。諦めがつく。24ユーロ、パァーだ。実に痛い出費。この出費はどこかで補うしかない。食事を1品減らすなど頑張ろう。



気を取り直して、宿へ向かった。




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