●想像以上の景色
バスターミナルを降りた時、「ここはナポリの玄関口なのか?」と疑問に思った。
ゴミだらけ
イタリア人いない
どういうことだ、ここはイタリアなのか?アフリカのにおいがするぞ。
立ちつくしているのもアレなので、宿に向かって歩き出す。宿は駅からすぐの場所。歩き方を見て予約しておいた。
しかしながら、宿への道。ゴミだらけだ。日曜で休みとはいえ、酷過ぎる。
それに人もほとんどいない。すれ違うのはアフリカ系の方々ばかり。
何とか宿を見つけ、中へ入る。自分の中では「避難」という言葉が合うだろうか。
受付の姉ちゃんにチェックインしてもらい、ナポリの地図を貰う。おいしいピザ屋が近くにあるということで、そこを教えてもらう。
どうやら地球の歩き方にも載ってるみたいだ。しかし8月は休みとあったので、大丈夫か?と思ったが。
部屋へ荷物を置きに行く。ロッカーが完備されており、シャワー室もそれなりの広さだ。
荷物を置くが、部屋にエアコンがついていなかった。結構暑い・・・。窓を開けてはいるが、そんな風も来ないし。
部屋でじっとしていたら辛いだけなので、外へ出る。とりあえず教えてもらったピザ屋へ向かう。宿からそんなに遠くはない。
街中を歩くが、日曜ということで人がほとんどいない。路地裏なんかは特にそうだ。それが不気味であり、何かされるかもしれないので、なるべく大通りを歩いた。
道にはゴミが広がる。出会う人はアフリカ系の方々ばっかり。
歩いていたら警官と軍服を着ている人にあった。
そしたら英語で一言
dangerous
と言われた。
・・・
宿に戻ります。
ついでに店の場所を聞いたが「閉まってる」ようだ。姉ちゃん頼むよー。
気をつけて、みたいなことを言われたが、警官とかに言われるんだから相当ヤバイんじゃない!?
とんでもない街に来てしまったと思ったが、後に引き下がるわけにはいかない。この街を楽しむ。
何もしないわけにはいかないので、とりあえず駅のほうまで向かう。
●物価の安さはイタリア一
ナポリは特に物価が安いと言われている。
宿の近くにあるスーパーで様子を見てみた。
ホントはもっと安いスーパーが宿の裏にあったみたいだけど、最終日に気付いた・・・
店に入り商品を物色。
ジュースとかは2L1ユーロとかで驚きの価格だ。乳製品も0.5ユーロとか。
驚きなのはパスタ500gが0.5ユーロということだ。トマト缶合わせても1.5ユーロ。150円ぐらいで1食が済んでしまう。
ナポリは日本より物価が安い。とりあえずジュースと水、ヨーグルトを購入し宿へ戻ることにした。
この3点合わせて2ユーロぐらい。すごい。日本ならジュースで200円ぐらいするし。
宿には冷蔵庫がある。キッチンもあったのだが、自由に使っていいようだ。お皿も調味料も、何もかも。
これはイイ、節約を目指す僕からすれば自炊施設があるのはいいことである。
ジュース等を冷蔵庫の中にいれ、パソコンでネットをする。ここはフリーなのでなおさらだ。パスワード教えてもらわないといけないけど。
しばらくした後、夕飯を食べることに。日が暮れてからだと危ないと思ったので、上がっている内に。駅前へ向かった。
●ワンコイン激安ディナー
夕食ついでに駅を見ておくことにした。
駅は外とは違い、綺麗だ。広いし。ここだけ世界が違うように見えた。しかし駅横のマックにはアフリカ系の人が多い。
その前の横断歩道なんかアフリカに来たような錯覚を覚える。
駅から伸びる道は空いている。しかし駅周辺は整備が出来てないというか、道が広くないので大渋滞だ。
歩行者もお構いなしに横断歩道を渡るので、よく分からないことになっている。
とりあえず駅周辺を歩くが、なんか食べようと思える店がない。
中国系、マック、アラブ系。イタリアンと思っても中を見たらイタリア人じゃない。
「これはまずいな・・・」と思ってたら、レストランの前で食べ物を出しているところを見つけた。
ここはレストランの人がテイクアウト用に食べ物を売っているのだ。
「これはちょうどいい」ということで、近寄る。
マルゲリータとライスコロッケ、あともう1つ揚げ物があった。
マルゲリータも中々の大きさがあり、日本だと2~3人ぐらいの1枚だ。
「これいくら?」と聞くと、「3」という答えが返ってきた。
えっ、3ユーロ?
何とたったの3ユーロだったのだ。これには拍子抜けした。あまりの安さだったので、ライスコロッケも追加で1個注文した。
コロッケは1ユーロ、破格だ。
ピザ、コロッケ、ジュースで5ユーロ。
しかも2人前ぐらいある量でこの値段だ。ナポリの物価の安さを物語る。
おまけに全部自分は食べきれなかった。残したのだ。量が多すぎた。
残ったのは保存し、翌日食べることにした。
満杯のお腹、夜と朝来るおじちゃんイタリア人の行動を見ながら、パソコンをいじった。
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