工房 遊 通信

新作紹介や日々の暮らしの中で考えた事、等々。
徒然なるままに記していきます。

最新の まいりました

2006-04-30 | 今日の作品
レコード会社にいる頃から、音楽が近くにあるせいかいわゆる「オーディオマニア」でした。オーディオ好きな友人たちと「オーディオ倶楽部」なるあやしげなサークルをつくって週末ごとにそれぞれの家に行き自慢の音を聴いて楽しんでいました。(どの家が会場になるかは「妻が出かけている」のが条件となって決定されました。)
私は会社のスタジオの古いモニタースピーカーを払い下げてもらい音楽を楽しんでいました。
やれスピーカーの台はブロックが良い・コードはドコソコのコードが良いなどなどまったく飽きもせずにその道にはまっていました。今考えると音楽が好きなのではなく、オーディオ機械が好きだったのかもしれません。

最近ふとした事で家内の友人の「夢家」さんを訪ねる機会がありました。染色・織りなど自然素材を使ったクラフトなどをされている方なのですが、なんと瓢箪を使ったスピーカーを制作されていました。工房にうかがってその音を聴いたとたん不覚にも涙が出てきました。初めての経験でした。

その場で瓢箪スピーカーを衝動買いしてしましました。

昨日その「夢家」さんが遊びに来て下さいました。
今日の1枚は、お願いして撮影させていただいた写真に「夢家」さんの「夢」を遊書で書いたものを加えた作品をアップしました。お二人から私が感じたイメージを表現したつもりです。

瓢箪の音、そしてお二人の存在感に今日は「まいりました」でした。

浜松ラヴィアンクール コンサート

2006-04-29 | 今日のお仕事
長い間レコード会社のデザインルームで仕事をしていたこともあり、独立してからも音楽関係の仕事を数多く担当させていただいています。CDジャケット・コンサートのチラシやプログラムなど制作したものの裏側から音楽が聞こえてきそうな仕事を心がけています。

5月14日に浜松のアクトシティ 音楽工房ホールで行われる「浜松ラヴィアンクール・ファーストコンサート」のチラシ・チケット・プログラムをデザインしました。

コンサートのチラシなどをデザインする時に、なるべく相手の方と直接お会いして話をうかがうようにしています。チラシに記載する要素だけをうかがうだけでもデザインはそれなりに出来るのですが、直接お会いして何をそのコンサートで表現したいか、コンサートに対する想いなどをうかがうと、より満足いただけるデザインをすることが出来るように思うからです。

このチラシも花をイメージにしてロゴの制作など、これからの「浜松ラヴィアンクール」をイメージ付けるもの、第2回以降同じイメージで展開できることなどの希望をうかがってデザインしました。

おかげさまで「浜松ラヴィアンクール」のみなさんにも気に入ってくださいました。

チラシ等をデザインすることにより、コンサート制作のスタッフの末席に加えていただければデザイナーとしてうれしいことです。

14日のコンサートの成功を楽しみにしています。

いいかげん にいきましょう。

2006-04-28 | 今日のひとりごと
昨夜の雨もあがってすがすがしい青空が広がっています。

すみれ(我が愛しの愛犬にして「工房遊」の専属モデル・詳しくはブログ「すみれスケッチ」を是非ご覧下さい。http://blog.goo.ne.jp/smile3109/)といつもの散歩に出ました。川の堤防をしばらく歩きその後畑の中の小径を通るいつものルートです。

この季節で一番好きな色:鮮やかな黄緑が目に飛び込んできます。柿の若葉です。柿の実はあまり好きではないのですが、この若葉の色は大好きな色の一つです。商売柄いつも感じるのはこの色を印刷で出すことはできるのか・・・・?まず不可能です。印刷では基本的にはシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色で全ての色を表現します。ですからこの4色の%が判ればいつも印刷で同じ色で表現出来る訳です。(実際にはなかなか難しいのですが・・・・。)

しかしこの柿の若葉の色は1枚ずつわずかにですが違っています。

まさに「いい加減」なのです。

負のイメージで使われるこの言葉が実はとても前向きな正のイメージを持つことをこの自然の中で暮らしてみて初めて知りました。

これからも「いい加減」で暮らしていけるようになればと思います。

こんなところに

2006-04-27 | 今日のひとりごと
基本的に出歩く時はいつもカメラを持っているようにしています。それはいつ何かに出逢うことがあるか判らないからです。

5月3日に近くの牧場で「羊まつり」があります。今日打ち合わせに行った帰りにまさにその出逢いがありました。

茶畑が続く道を走っていました。なにげなく見ると鬱蒼とした森が見えました。車を止めて良く見ると、鎮守の森でした。まるで森の中から「オイデオイデ」と誰かが誘う声が聞こえてきそうです。
雨がまだ上がりきっていない中、カメラを持ってその森に入って行きました。苔むす参道の先にうち捨てられたような祠がありました。深い木々に守られるようにひっそりと佇んでいます。

圧倒されるような空気の中でシャッターを何回か押しました。そんな中の1枚をアップします。その祠に出逢った時の自分の気持ちで写真を作り上げてみました。

もしかするとシャッターを押したとき目には見えなかったなにか写真に写り込んでいるかもしれません。所詮人間の目に見えるものは限られているのですから。

ブログでリ・スタート

2006-04-26 | 今日のひとりごと
いつも「工房 遊」ホームページをご覧いただいてありがとうございます。本日よりブログをスタートします。新作の紹介や日々の暮らしの中で感じたり、遭遇したモロモロをその都度アップしていくつもりです。

記念すべき第1回目は近くの河原でのスナップを1枚。

東京から静岡に移って最初に感じたことは「なんて空が大きいんだ・・・」でした。ビルの間から見る空はどこかが必ず直線で切り取られていました。こちらの空に直線はありません。しかも圧倒的な迫力で頭の上から被さってきます。自分のさまざまなな想いや悩みなど瞬時に飲み込んでいってしまいます。

人生では時に「まいりました・・・」としか言いようのない物や人に出逢います。こちらの空・自然はまさにそんな「まいりました」第1号でした。
こんな自然の下でこれから生活して行くんだと思って不思議な気持ちになったことを思い出します。

さてさてこれから皆さんにどんな事をお知らせできるでしょうか?私自身も楽しみです。