





手作りについて考えていたら、いくつかの出会いが重なって、色々気づかされる事がありました。
ひとつ目は、旅番組で紹介されていた清水寺の舞台。
修学旅行以来何度か訪れている清水寺の舞台の下を、初めて見ました。
本堂を支えていると思っていた柱は、舞台の下から貫かれていて、樹齢300年とも400年とも言われていました。
そしてそれを維持管理している宮大工のみなさんは、その知識と技術で
風雨にさらされる舞台を守っているだけでなく、ケヤキの植林をしていました。
300年後、400年後の職人が使えるようなケヤキを今、植え始めているのです。
そんな番組を見た後、いつもの散歩コースとは違う川沿いを歩いていたら、
松の赤ちゃんを見つけました。

酒匂川沿いの松は、二宮金次郎が植えたものとして有名ですが、ここでもまた、
未来を考えた植樹が行われていました。
そして今日のタイトル、ルリユールおじさんは、絵本のタイトルです。
ルリユールとは、製本・装丁など、本に関わる全てを一人で行えるフランスの職人さん。
壊れてしまった大切な植物図鑑を、ルリユールのおじさんに直してもらう少女と、
そのおじさんの物語。
丁寧に思いをこめて作ることの大切さ。
未来を考えながら今を生きることの大切さ。
そんなことを教えてもらいました。
それが文化というものなのかな。
