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暮 楽 花 人 の 風

  ★暮らし・花とハーブと手作りを楽しむ★手作り工房「暮楽花人の風」のスタッフがお届けします。

稲の贈り物

2007-10-01 07:20:32 | クラフト
         10月1日  

気がつけば10月、2007年も残り3ヶ月。しかも夜中の地震。

肌寒いくらいの気温といい、なんだか気持ちの引き締まる10月の始まりとなりました。


周りを見回してみると、稲刈りの済んだ田んぼが増えてきました。

         


今は小さな田んぼも機械で刈れるようで、気がつくとすっかり綺麗に刈られています。

美味しい新米の季節ですね。

美味しいご飯はそれだけでご馳走ですが、稲は他にも贈り物をくれます。

収穫後の稲からは、お米 はもちろん、糠(ぬか)、籾殻(もみがら)、藁(わら)がとれますが、

私の楽しみは藁をいただいてくること。

備前焼などのやきものがお好きな方はご存知でしょうが、

藁を使って行う、火襷(ひだすき)という技法があります。

  お皿の上に藁を乗せて


  動かないように重しを乗せて

これは、同じ形のお皿を何枚か重ねて、模様をつけながら重しとすることもあります。


  これを本焼きすると

藁のあったところが赤く発色して模様になります。


花瓶などは、藁を巻きつけて模様がつくようにします。

藁のあたりぐあいで、思ったよりもたくさんの色が付く事もありますが、

これしか付かなかったかぁ、 なんて事もあります。

100%思ったようにはならない所が、焼き物の面白さでもあり、

それだけに思いがけずうまくいった時には、その喜びが倍増するというわけです。

さて、藁をいただいたら、どんな作品を作りましょうか。

陶芸教室の時に、「火襷で!」と指定してくだされば、皆さんにも作れます。

ご希望の方はご遠慮なくお申し出下さいね。

今年もまた、稲からの贈り物を楽しみたいと思っています。