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暮 楽 花 人 の 風

  ★暮らし・花とハーブと手作りを楽しむ★手作り工房「暮楽花人の風」のスタッフがお届けします。

技能グランプリ

2007-04-10 07:49:45 | クラフト
         技能グランプリのお話 

朝、ほんの少し、微かに、富士山にかさ雲がかかっていたこの日、

本当に夕方から少しだけ雨が降りました。

             微かな傘雲見えるかなぁ?

そんな中、6月の作陶展を一緒に開催する仲間たちと打合せ。

仲間といっても、大半は人生の先輩たち。

それぞれ社会的には、かなりのキャリアを積まれた方ばかり。

仕事で会っていたら、とてもお友達という関係にはならなかったでしょうが、

かれこれ15年近くにもなる仲間としてのお付き合いです。

その中に和裁をされている方がいます。

その方が、先日幕張で行われた技能グランプリの話を聞かせてくれました。

和裁は国家資格として、1級・2級と分かれているそうで、

その検定試験は、与えられた裁断済みの反物を、午前中3時間午後3時間翌日3時間の

合計9時間の制限時間内に仕上げるというものらしいです。

その方は7時間台で仕上げ、仕上がりも評価されたので、大手デパートや老舗呉服店からの依頼や、

皇室関係の着物を縫ったこともあるそうです。

技能グランプリでは、同様のやり方で着物を縫い、一般の方と審査員がその様子を見ることができるそうです。

50代でグランプリを目指している男性もいれば、ベテランの女性、若い男性の方もたくさんいたそうです。

それぞれが、縫い方、針の入れる方向、止め方など独自の工夫があるらしく、

見る人が見れば、その違いがとても面白く参考になるらしいです。

一見同じ仕上がりに見えても、その工夫の違いで5年後10年後、できばえに差が出てくるんですって。

こういう世界で、真摯に自分の腕を磨いている人たちって、本当に尊敬します。

最近また伝統の技術や職人が見直される傾向にあり、技を勉強する若い人も増えているようですね。

職人好きの私としては、嬉しい限りです。
 
            

話を聞きながら、たんすの肥やしと化している自分の着物を思い出し、

たまには袖を通さなきゃいけないなぁと反省しました。