雨日記

雨とイギリスとアートにおけるコーヒーなはなし。

ドリーマーズ 部屋の中

2006-05-30 10:43:06 | Weblog
最近たてつづけに良い映画をみた。

そのひとつ

ドリーマーズをみて。

監督はあのラストエンペラーのベルナルド・ベルトリッチ。
舞台は1960年代のフランス。

アメリカからフランスの映画学校へきたある青年が
パリで出会った男女の双子に出会い、一緒に暮らし始める。

そのなかで、一番おもしろい
というか 共感できたことをひとつ

彼らは、革命運動で騒がしいパリの街もなかで
自分らのアパートの部屋で淫らな事をし合ってダラダラと日々を送る。

その部屋の中で
その閉じられた 安全な とても心地よい 空間の中で

彼らは
自己を主張し、世界を嫌い、映画を愛し、お互いをおもった

でもそれはあくまでも
閉じられた、邪魔の入らない、どこにも繋がってない世界のなかのはなし。

敵のいないとこでなら、いくらでも偉そうに考えを外に出せる
でも、そこで口から出てる事は本当の考えなのか ただのかっこいい理想なのか。


彼は言う。
本当にそうなら、外に向けるべきだ。


いつかは外へ そこから外へ

それがいつまでも子供じゃいられない ということ。
それがいつかは大人にならなければいけない ということ。

自分のなかで世界が広がると
沢山のものが 
拒否しても 平気な顔して入ってきて
色々かきまわして ひっくりかえしてくるけど

そういうことを通してこそ自分のものを見つける事が出来る。
それはとても素晴らしい事。


自分の部屋で ひとり
コーヒーを飲んで、好きな音楽聞いて
やっぱり一番おちつける閉ざされた空間

それはそれとして 大事にたいな。



だから
外に出て 自分を沢山かきまぜてきたら
そこの空間で、コーヒー飲みながら整えればいいともう。
そうすればいいとおもう。