goo blog サービス終了のお知らせ 

ネタバレ映画館

映画ドットコムに記事を移行してます!

きみに読む物語

2005-02-09 00:56:36 | 映画2005
 『世界の中心で、愛を叫ぶ』、『今、会いにゆきます』、『ぼくの彼女を紹介します』、『君に読む物語』・・・さてどれが正しい送り仮名でしょうか?

 恋人同士で観に行くのはやめたほうがいいのかもしれない。80歳になる主人公と比べたら、彼の愛情の深さにかなうわけがないからだ。いつから痴呆症状が現れ始めたのか、いつから同じ物語を聞かせ続けているのか、細かい描写は無いものの何も思い出せない老女アリーへの献身的愛情の偉大さに感動してしまった。古き良き時代のストレートな愛だけでも十分に感動できるのであるが、年を重ねるにつれ忘却と戦い、奇蹟と未来を信じるだけの男の人生に心打たれるのです。

 人間が他の動物と違う点に「忘れることができる」能力を持っていることだ、という主張を何かで読んだことがあるが、アルツハイマーという病気は楽しかった記憶、大切な記憶までをも奪ってしまう。近しい者は、人間として介護するのが当然だと思うが、残りの人生を一緒に過ごすことに心血を注ぎ、楽しかった記憶をとりもどそうとする努力までには行き届かないものだ。介護に疲れて家族を殺すという事件さえ起こってる世の中で、純愛を貫き通し、愛情を注ぎ込むという単純なことがこれほどまでに素晴らしいことだとこの映画は教えてくれたように思う。

 正直言って、若い二人のキャスティングや富豪と労働者のカップルという設定には魅力を感じなかったのですが、年老いた二人(ジーナ・ローランズとジェームズ・ガーナー)が最高でした。往年のハリウッド女優は痴呆役をこなせるかどうかで真価が問われますね。ガーナーと言えば『大脱走』しか覚えてないのですが、泣かせるいい役だったなぁ・・・懐かしい。
 ネタバレしないで書くのが難しい・・・ぁ、ネタバレ映画館だった。ラストはいいですよ!

★★★★★
きみに読む物語@映画生活

コメント (84)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アレキサンダー | トップ | 正しい映画タイトル »
最新の画像もっと見る

84 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジェームズ・ガーナー (えい)
2005-02-09 01:25:26
久しぶりにジェームズ・ガーナーを見て嬉しかったです。

ハリウッドは時々、こんな粋なキャスティングをしてくれますね。
返信する
TBありがとうございます。 (ツボヤキ)
2005-02-09 02:05:42
ジェームズ・ガーナー、良かったですね。

当方も、なかなかこの人のこーゆー良い人柄の役を

ゆっくり見たのは久し振りでした。

いろいろ当方は言いたい放題で申し訳ないですが、TBさせていただきますね。ヨロシク、お願いします!

あ、メンテ中なので、明日させていただきます。
返信する
ガーナー (kossy)
2005-02-09 10:15:02
>えい様

この映画の中では一番良かったですね。

存在感がある俳優だなぁ。



>ツボヤキ様

『ビッグフィッシュ』のアルバート・フィニーも良かったけど、ガーナーも良かった。

この映画は痴呆老人が身近にいるかどうかで評価が変わるような気がしますね・・・
返信する
正解は。。。 ()
2005-02-09 10:51:25
TBありがとうございました。

冒頭の質問、なかなか面白いですね♪全部ありえそうだから紛らわしかったり(^-^;



鳥恐怖症の私は、湖一面の白鳥のシーンに卒倒しそうになりました。。。
返信する
TBありがとうございます。 (moonsalt)
2005-02-09 12:22:50
トラックバックありがとうございます。



冒頭の問題、一瞬正解を探してしまいました。



この映画は、泣きました。



またおじゃまいたします。
返信する
TBありがとうございます (tkawamu)
2005-02-09 12:33:30
若い二人のうち、女優さんの方がイマイチ魅力に欠けていたかなとも思いますが、十分感動できました。
返信する
TBありがとうございますm(_____)m (まり)
2005-02-09 17:14:41
もう映画紹介のコピーだけで泣けますね;;

URLは私のもう1つのブログです^^

彼が忘れてしまったら、私が彼に聞かせます

2人の愛の物語。

返信する
TBありがとうございました。 (loth)
2005-02-09 19:26:33
TBありがとうございました。

老夫婦の情愛のこもった関係に感動しました。自分が記憶をなくしてゆくと知って、記憶をとどめたノートブックを書くアリーの気持ち。このあたりをジーナ・ローランズが演技したとしたら、観てみたかったなあ…。ニックにそこまで撮って欲しかった。
返信する
TBどうもです。 (狸御前)
2005-02-09 19:31:25
 TBありがとうございました!

老夫婦の愛に勝つものはないでよね。

とっても素敵な映画でした。



 また、おじゃま致します!!
返信する
トラックバックありがとです。 (でんでん)
2005-02-09 20:08:33
トラックバックありがとです。



本作のジェームズ・ガーナーを観ていて、DVDになったら日本語の声を誰が充てるのかなぁと考えてしまいました。存命なら「ロックフォードの事件メモ」の名古屋章さんあたりかなぁと。
返信する

コメントを投稿

映画2005」カテゴリの最新記事