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愛唄 約束のナクヒト

2019-02-07 04:19:17 | 映画2019
 昨日は『雪の華』、2日連続で余命宣告映画観賞となりました。どちらも残る命をいかに有意義に過ごすかを描いていたとも思います。おかげでつい比較もしてしまうのですが、特筆すべきはこの『愛唄』はダブルの余命カウントダウン、いやひょっとしたらトリプルのカウントダウンだったというところでしょうか。

 若い子がこんなにも余命宣告されてるのかという驚きとともに、数日の間にこんなに有名人に出会えるサプライズなんてのがあれば、死期間近でもかなり充実した人生なのかもしれない?などとも考えてしまいました。この作品には余命いくばくもない主人公と、女優、詩人、ミュージシャンの再起と言うテーマもあったかと思うのですが、何だか欲張りすぎていて感動に浸ることが出来ませんでした?。

 それでも良いシーンはいくつかありました。伊藤凪の詩集を拾ったことから出会った相川比呂乃、やがて死んだと思われていた凪本人へと恋愛対象が変わっていくストーリーなのですが、凪がウィッグを外すシーン、二人で高校に成りすましで潜入するところ、ウルっとくるところは満載でした。ただ、朝日を見に行く展開は、大人がそれをやっちゃダメだ!と思われる。『LittleDJ小さな恋の物語』にも同じようなシーンがあったけど、あれは子どもたちだけ。大人ならワゴン車を借りてきて完全防寒するべき。若しくは海のそばのホテルに泊まる!

 終盤になるにつれ、涙腺も閉まってきた。どちらが先に死ぬかを確認する目的で頑張って最後まで観たら、お前も死ぬんかい!と、流した涙が全部引っ込んじゃいました。まるでホラー映画のようなエンディング、驚愕サプライズでした(好きですけど)。

 あと一つ難点を挙げるとするなら、(K)の意味や数学ネタをもっと有効に扱ってもらいたかった。コインと天秤はちょっと考えてしまったし、あの公式も考え込んでしまった。iとyが正の整数ならばKは1以下になることはないので、幾分プラス思考だったのかなぁ~なんて。猫と象とか興味深いネタも多かったけど、そうした伏線回収もなかったことも残念。敢えてこじつけるなら、タツヤが象の生き方をしてたってところでしょうか・・・


★★★

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