子育てファンクラブ高知

少子化・核家族化の中で、育児・子育ての悩みを持つお母さんたちを、子育て経験者等が応援する、そんな街づくりをめざしたい!

連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その5)

2011年01月16日 | 保育所・幼稚園

少々の雨でも週に一度は行くすくすくの森。三歳の時、バスを降りて森に差し掛かるだけで圧倒されて泣いていた子どもや、坂道が恐い、大きな木が恐いといって泣いていた子どもも、回を重ねる毎に幼稚園のどの場所よりもすくすくの森が大好きになっていきます。

この森で、子どもたちは何を育んでいくのでしょうか。

 1 心身を鍛え、育む

  

                             若草幼稚園 岡林道生 

 (5)遊びの中で  

森は楽しいところです。けれども、森で楽しく遊ぶのはそう容易なことではありません。 

森には、平坦な場所が無く、むしろ油断すると大ケガに繋がりかねない所ばかりです。もちろん、座ってボタンを操作するだけで長時間遊べるような場所でもありません。 

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しかし、子どもたちは遊びの天才です。かくれんぼやヒーローごっこをして遊びます。走ったり、立ち止まったり、飛んだり、跳ねたり、屈んだり伸びたりして遊びます。 

森での遊びは、多様な動きが要求されると共に、しっかり掴む力、踏ん張る力が要求され、身体のバランス力もバネも必要です。また見通しも必要です。周囲の状況を見てどうするかを決めなければならないからです。 

また森の中では、子どもたちのニーズに合わせた材料や道具が揃っているわけではありません。その分、想像力や創造力を駆使して遊びます。

 

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落ち葉を集めて雪に見立てたり紙吹雪に見立てて遊びます。赤や黄、茶色の木の葉を小枝に突き刺してバーベキューや焼き鳥を作ります。どんぐりに木の葉をまぜてお寿司もできます。できた物を岩のテーブルに並べてお店やさんごっこも始まります。大きな葉っぱに穴を開けてお面も作ります。桑の茎でゲームをしたり、コケの葉を耳元で二つに折ってパチンという音を楽しんだりします。

 

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基地作りは大変ですが、意気投合した子どもたちは、役割分担して木を集めたり、家を組み立てたりしてせっせっと働きます。困った時には、どこからともなく誰かが現れて、括るには藤の桂がよいとか、桂を切るにはこの石を使えなどといいます。

子どもたちは知恵を出し合い、工夫しながら遊びます。森で楽しく遊ぶためには、頭のてっぺんから手足の先までを使わなければなりません。使ってこそ楽しい森の中の遊びは、心身を鍛え、育んでいきます。

(文中の画像は、若草幼稚園より提供していただいたものを中心に、編集者が選んで挿入したものです)  

〔『保育の実践と研究』(第15巻第2号)より転載〕

 

 

 

第1回の連載ほか、

 

かしこくて、たくましい子どもに育てる」コーナーを作成しました。  

 

 

HN:ちるどれん

 

かしこくて、たくましい子どもに育てる(高知市・若草幼稚園の実践)

 

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち  に関する記事 

HN:ちるどれん さんの記事

子どもの遊び場・高知

子育て高知


連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その4)

2011年01月14日 | 保育所・幼稚園

少々の雨でも週に一度は行くすくすくの森。三歳の時、バスを降りて森に差し掛かるだけで圧倒されて泣いていた子どもや、坂道が恐い、大きな木が恐いといって泣いていた子どもも、回を重ねる毎に幼稚園のどの場所よりもすくすくの森が大好きになっていきます。 この森で、子どもたちは何を育んでいくのでしょうか。  

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1 心身を鍛え、育む

                                           若草幼稚園 岡林道生

 CIMG0325_わんぱくの森大岩.jpg

(4)山の頂上への道

山の頂上への道は、幾通りもできています。初めあった道は、階段のある比較的なだらかで曲がりくねった道でした。

  

  

IMG_9838-1.jpgところがいつの間にか、けもの道ならず子ども道がいくつもできていました。急な坂道が所々にある道、急な坂道と岩山を通る道、一番険しい道は、頂上の大岩近くまでずーっと片方は切り立った崖で45度の傾斜が続く道でしょうか。

 

 

IMG_9839.jpgヤッホーと叫ぶ岩山の頂上をめざすために、子どもたちが段々険しい所を選んで進むようになって出来た道が幾通りもあるのです。

 

頂上を目指すのは年中さんからですが、子どもたちは、自分の力に合った道を進んで頂上へと登って行きます。

 

 

IMG_9818.jpg年長児になると「先生、冒険の道に行こう」「難度ウルトラCにしよう」と私たちを険しい道へと誘いに来ます。目的地に行くまでの道だけをとってみても森はハラハラドキドキすることがいっぱい、子どもたちの冒険心をくすぐってやみません。

 

 

 

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(文中の画像は、若草幼稚園より提供していただいたものを中心に、編集者が選んで挿入したものです)  

〔『保育の実践と研究』(第15巻第2号)より転載〕

 

 

 

第1回の連載ほか、

 

かしこくて、たくましい子どもに育てる」コーナーを作成しました。 

 

 

 

HN:ちるどれん

 

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち  に関する記事 

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子どもの遊び場・高知

子育て高知

 


連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その3)

2011年01月14日 | 保育所・幼稚園

少々の雨でも週に一度は行くすくすくの森。三歳の時、バスを降りて森に差し掛かるだけで圧倒されて泣いていた子どもや、坂道が恐い、大きな木が恐いといって泣いていた子どもも、回を重ねる毎に幼稚園のどの場所よりもすくすくの森が大好きになっていきます。

この森で、子どもたちは何を育んでいくのでしょうか。

  

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1 心身を鍛え、育む

                               若草幼稚園 岡林道生  

  

(3)沢への道

 

 

  

  

IMG_3725-1.jpg 私たちは子どもたちの大好きな沢へよく降りていきます。この沢への道は近道と遠回りする道があります。

  

近道には溝があって、この溝を跳び越えて行くのが、子どもたちの間でステイタスになっているようです。なぜかというと、この溝は、跳び損ねて落ちると恐いような深さと勇気を出して飛べば飛び越えることができそうな幅を持っていて、子どもたちの冒険心をくすぐり勇気を試すかのような溝なのです。(深さ1m50cm・幅70cm

  

 

P1000003.jpg ケイくんが今日もこの溝の前で立ち止まり、向こう側をジーと眺めながら膝を折っていました。跳ぼうか跳ぶまいか迷っています。

 

沢の方からは遠回りして行った友だちや溝をエイっとばかり跳び越えていった友だちの賑やかな声が聞こえてきます。今日で何度目でしょう。そして、今日もどれくらい時間がたったでしょう。

 

何度も膝を折り、距離を測り、飛んでみようと挑戦を試みては決心がつかないままでいるのは。先生は側で付き合ってくれるけれど、何も教えてくれないし手を貸してくれません。考え込んで、結局あきらめて遠回りの方に足を運ぼうとしたとき、向こうからテツくんが走ってきて思いきりジャンプして通り越していきました。

 

「そうか!!」勢いよく走ればいいんだと思ったのでしょう。ケイくんは道を後退して走ってみましたが、ジャンプとはいきませんでした。溝の前でブレーキがかかってしまったのです。今日もダメかとため息が聞こえてきそうでしたが、遠回りの道を元気よく駆け下りていきました。

 

 

P1000005.jpgその後もケイくんはあきらめることなくこの溝の跳び越えに挑戦し続けました。そして夏休みが目前の週に、「ワオ、ヤッター!」の声が森中に響きました。子どもは、自分が決めたことに対しては、繰り返しを厭わず、努力も惜しまず、飽くなき挑戦を続けるものだということを私たちに教えてくれます。

 

(文中の画像は、若草幼稚園より提供していただいたものを中心に、編集者が選んで挿入したものです)  

〔『保育の実践と研究』(第15巻第2号)より転載〕

 

第1回の連載に続いて、(第1回連載はこちらに)

 

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち  に関する記事

 

 

HN:ちるどれん

 

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち  に関する記事 

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連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その2)

2011年01月08日 | 保育所・幼稚園

少々の雨でも週に一度は行くすくすくの森。三歳の時、バスを降りて森に差し掛かるだけで圧倒されて泣いていた子どもや、坂道が恐い、大きな木が恐いといって泣いていた子どもも、回を重ねる毎に幼稚園のどの場所よりもすくすくの森が大好きになっていきます。

この森で、子どもたちは何を育んでいくのでしょうか。

  

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1 心身を鍛え、育む

                              若草幼稚園 岡林道生  

  

(2)わんぱく広場で

 辿り着いた森の中は木洩れ日が射して、ひっそりとしています。不思議なのは、大きな木々の間に点在する岩山や洞穴まで、まるで息を潜めているように感じられることです。

 

どの子も、深い森の持つ神秘的な雰囲気に呑みこまれそうになって立ち止まります。でも、それは一瞬の出来事です。高い空を見上げ、地上に目を転じると、そこはもう子どもたちの格好の遊び場に変わります。

 

岩山は、子どもの膝の高さのものから背丈の数倍のものまであります。平たい岩、高く切り立った岩、滑り台のような岩、色々な高さや形の岩があちこちにあります。

 

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 マサくん、タカくん、リョウくんの三人が切り立った高い岩山から私たちを「オーイ、オーイ、」と呼んでいます。「みんな大丈夫なの?」と聞くと、「平気平気、」と岩にまたがって手を振っています。

 

後ろの方からソウくんが「僕も来たでー。」と顔を覗かせました。ソウくんは、手足をクモのように岩山にはりつかせ顔をひきつらせています。マサくんが「ソウくんは今日、初めて登れたがで。」と教えてくれました。

 

「そう、すごいね。」と答えると、タカくんが「けんどねー、こっちから登って来たがやもんねー。」と横のリョウくんに言います。斜面にある岩山は後ろからは案外簡単に登れるのです。

 

「そうそう、僕らーはよ、こっちのね、絶壁を登って来たが。」とタカくんが得意そうに言うと、三人目のリョウくんが「今度はソウくんも絶壁から登ってくるがよねー。」とソウくんに言いました。

 

ソウくんは考えるような仕草をしながら、下を覗きます。すると絶壁をにらんでいるリキくんが目に止まりました。ソウくんが「リキくーん、こっちから来たら簡単で、僕はよー、こっちから登った、ここ高いでー。」と呼びました。

 

リキくんは、しばらく絶壁をにらんでいましたが、結局簡単な方の斜面を走り出し、あっという間に岩の頂上から顔を出しました。タカくんが二人に、「あのよー、岩によ、足を掛けれる所があるがね、それに足を掛けてよ、手を伸ばしたら又ひっかかる所があるき、そこを持ってよ、」と教え始めました。

 

するとマサくんが、「ここから言うても分からんき、今度一緒に登ろうか、」と誘い、ソウくんとリキくんも頷きました。そこへリョウくんが、「けんどよ、手にも足にもすごい力がいるがよね。」と言います。「いるいる。」とマサくんとタカくんが相槌を打つと、ソウくんは「僕、まだやめちょく。」と答え、リキくんは、「やってみる。」と答えました。

 

ここで何がおかしいのか五人は大笑いをして、又、下にいる友だちに「オーイ、オーイ」と声をかけ始めました。チラッと見上げる子どももいますが、多くの子どもが自分たちの遊びに夢中です。

 

滑り台のような岩に列になって登り、ズリズリ滑って最後は岩からピョンと飛び降りることを繰り返す子ども、倒れた木にぶら下がったり座ったりする子ども、時間は飛ぶように過ぎていきます。友だちと笑う声や話す声、そして動く様子までが、まるで森の一部のように見えるから不思議です。

 

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 森には、自分の力量に合った方法で遊べる所、ちょっと試してみようと思う所、勇気を出して挑戦してみようと思う所などが多くあります。この場所もその一つです。

 

ソウくんとリキくんは、三人にロッククライミングの薀蓄を語られ、今度は一緒に登ろうと誘われます。しかしソウくんは、まだ無理だと判断し、リキくんはやれるかもしれないと判断します。子どもは、賢いなと思うことが始終ありますが、このときも「ソウくん、賢いなー。」と思って見ていました。

 

斜面を見て、こちらからなら行けると判断したのは地形が解ったからでしょう。その上、今度は一緒に登ろうと誘われたとき、まだ無理だと答えたのも、今の自分の力量ではおぼつかないと判断したからに違いありません。子どもは目的を持った時、自分の力に合った方法を見つけ、選ぶのですね。

 

5人の笑い声は、「そのうち登ればいいさ、きっと登れるさ、登って見せるさ、」の合図のようでもありました。子どもたちは、友だちと競い合い、励まし合い、助け合いながら新しい冒険を試み、ちょっと難しいと思うことに挑戦していきます。やればできるという達成感を味わいながら・・・。

 

 

 

(文中の画像は、若草幼稚園より提供していただいたものを中心に、編集者が選んで挿入したものです)  

〔『保育の実践と研究』(第15巻第2号)より転載〕

 

第1回の連載に続いて、(第1回連載はこちらに)

 

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち  に関する記事

 

 

HN:ちるどれん

 

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち  に関する記事 

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子育て高知

 

 

  

連載第2回 若草幼稚園・すくすくの森で育まれるもの・・・心身を鍛え、育む(その1)

2011年01月07日 | 保育所・幼稚園

少々の雨でも週に一度は行くすくすくの森。三歳の時、バスを降りて森に差し掛かるだけで圧倒されて泣いていた子どもや、坂道が恐い、大きな木が恐いといって泣いていた子どもも、回を重ねる毎に幼稚園のどの場所よりもすくすくの森が大好きになっていきます。

この森で、子どもたちは何を育んでいくのでしょうか。

 

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1 心身を鍛え、育む

                                       若草幼稚園 岡林道生  

  

(1)わんぱく広場への道

 

  森には、直線がありません。真っ平らな所もありません。一番平坦な三角広場でもでこぼこだらけ、草むらや石がいっぱい、周囲は木々に覆われています。

 

森の深い所にあるわんぱく広場への道は、細く狭く、一人がやっと通れるくらいの道が続きます。その上、急な斜面があったり、岩や石、木の根、倒れた木までが道をさえぎるように横たわっています。

 

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子どもたちは、この道を先生と一緒に下りたり登ったりします。竹やぶが終わり、森へ入る5m手前に急な斜面があります。数本の竹を残しているものの子どもたちにとってこの斜面通過はなかなか難関です。

 

先生たちは、斜面が始まる所、カーブのある中間、スピードのつく終わりの所、危険があればすぐ手が出せる所で子どもたちを見守ります。

 

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 アユミさんは、坂の上で「恐い恐い」と足を竦めてなかなか下りて来ようとしません。それでも隣のカイくんが、お腰を落として、手をついて、ズリズリ下りていく様子をじーっと見つめていました。

 

カイくんが下りてしまうと、「私もやってみようかな。」というまなざしで先生を見つめていました。先生が「そうね、」と頷くと、トンとお腰を落としてズリズリ、また先生の顔を見てズリズリと下りてきました。

 

「大丈夫だった?」

「うん。」

こっくりと頷き、納得したような顔をして、次に下りてくる子どもを気遣うように見ています。

 

多くの三歳児が、このような経験を通して自分に合った方法でこの斜面を通過していくようになります。斜面に慣れて、足腰が強くなってくると、ゆっくりゆっくり斜面を踏締めるようにしながら、残してある竹にうまく掴まって下りて来るようになります。

 

そして、竹を拠り所にしてタタタと下りられるようになります。その次はタタタ、タタタとカーブも見事に折れて坂道をタタタと森の入り口まで駆け下りて行くようになるのです。

 

年長児は皆、こんな斜面なんかへいちゃらになっていきます。坂道を勢いよく駆け抜けていく子どもたちを見て、保護者は「えっ、すごい」という顔をしますけれど、こんな事どうって事ないのです。

 

やろうとしていることを見守り、励ましてやれば、子どもは自分で力をつけていきます。

 

 

(文中の画像は、若草幼稚園より提供していただいたものを中心に、編集者が選んで挿入したものです)  

〔『保育の実践と研究』(第15巻第2号)より転載〕 

 

 

 

 

 

(連載第2回を始めるに当たって)

 

第1回の連載に続いて、(第1回連載はこちらに)

 第2回を若草幼稚園 岡林道生 園長にご相談して、「高知ファンクラブ」でも連載させていただく事にしました。

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち  に関する記事

高知市若草南町にある若草幼稚園は、幼稚園が所有する「すくすくの森」を活用した体験教育を早くから実施している事で有名です。

いま全国的な盛り上がりの中で、高知市神田の「アジロ山自然の森」をはじめ、県下でも「森のようちえん」に関する取り組みが高まって来ています。

この盛り上がりを一過性のブームに終わらせないで、

森林率84%で全国一を誇る、"森の国・高知"ならではの、「かしこくてたくましいこどもを育てたい」という、親をはじめとする、みんなの共通の願いを実現するための、取り組みの大切な一つとして、「もりのなかでこどもはかがやく」を応援していけたら・・・と考えています。

先進の「若草幼稚園」と連携しながら、高知にふさわしい「森のようちえん」について、今後特集しながら、みんなで考えて行けたら・・・と思っています。 

  

 

HN:ちるどれん 

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち  に関する記事 

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子どもの遊び場・高知

子育て高知

 


「すくすくの森」と子どもたち~21年の歩み~・・・連載7 「すくすくの森」でのルール 2

2010年12月14日 | 保育所・幼稚園

若草幼稚園 岡林道生 園長にご相談して、「高知ファンクラブ」でも連載させていただく事にしました。 

高知市若草南町にある若草幼稚園は、幼稚園が所有する「すくすくの森」を活用した体験教育を早くから実施している事で有名です。

いま全国的な盛り上がりの中で、高知市神田の「アジロ山自然の森」をはじめ、県下でも「森のようちえん」に関する取り組みが高まって来ています。

この盛り上がりを一過性のブームに終わらせないで、

森林率84%で全国一を誇る、"森の国・高知"ならではの、「かしこくてたくましいこどもを育てたい」という、親をはじめとする、みんなの共通の願いを実現するための、取り組みの大切な一つとして、「もりのなかでこどもはかがやく」を応援していけたら・・・と考えています。

先進の「若草幼稚園」と連携しながら、高知にふさわしい「森のようちえん」について、今後特集しながら、みんなで考えて行けたら・・・と思っています。 

すくすくの森で、焼いもイベント・・・若草幼稚園児に同行しました

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~21年の歩み~・・・連載1

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち連載2 社会の変化と子どもの問題

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち連載3 「すくすくの森」との出会い

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~連載4 「すくすくの森」について1

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~連載5 「すくすくの森」について 2

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~連載6 「すくすくの森」でのルール 1

 

 

sukusukunomorig2.jpg「すくすくの森」と子どもたち21年の歩み~

                              若草幼稚園 岡林道生

  

 

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3 「すくすくの森」でのルール  (前号よりのつづきです

、   ハチに会ったら、しゃがんで、ゆっくり後ろ向きに離れます。(ジェスチャーで示す)そして、先生にハチがいたよーと教えてください。 

 スズメバチはまず、「これ以上近づくな」という偵察役のハチが飛んできます。見つけたら、みんなでそのエリアからすぐ離れることにしています。

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 七、   木の枝を振り回したり、石を投げません。 

子どもたち(特に男の子)は、木の棒が大好きですが、大勢で行くこと、木々に囲まれて空間が狭いこと等があって危険度が高いので止めています。また、斜面で石を投げると、下に友だちがいるのに気づかないことがあり、当たって大怪我をする危険性があります。

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八、   急な坂道は走りません。 

 森の中でケガをする子どもはいませんが、セメントの急な坂道を走り下りて転び、顔面に大ケガをする子どもがいました。特にその坂道は走らないことにしています。

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九、   木の枝やお花を勝手に折ったり、とったりしません。山のものは、帰るときにはお山に返します。 

 白つめ草で冠を作ったり、花の茎で遊んだり、銭ゴケで耳のそばで割る音を楽しんだり、製作用に葉っぱをとったり、どんぐりを集めたりしますが、森のものは森に返すことを基本にしています。

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動物の場合は、自分の家族関係に置き換えて「どうなるの?」と問いかけています。草花や木の実も自分たちのものだけではなく他の動物の餌でもある話を、命のつながり等を題材とした絵本を通して話していきます。 

また、絶滅危惧種もあるので、みんなで気をつけるようにしています。2008年には動物の生態系の頂点と言われる猛禽類ふくろうもこの森にやってきました。「すくすくの森」の豊かな生態系を壊さない為にも、森のものは森に返すことが本当だと思います。  

十、   笛が鳴ったら先生のところに集まります。 

 子どもたちは、三角広場、わんぱくの森、冒険の森などと名づけられたエリアごとに遊びます。一つのエリアはかなりの広さがあり、集合の合図が必要です。一度目の笛はお弁当、二度目の笛は帰る支度と決めていますが、何かあったときも笛の合図で知らせることになっています。 

 毎回聞かされるこのルールは、話し終えるまで10分くらいはかかります。年長児になりますと百回近く聞かされることになるのですが、もう知っていると話をさえぎる子どもはなく、毎回、耳を傾けて聞きます。 

聞いて、理解して、確かめて、守っていかなければ生命に直結すると思わせる力が森にはあるのでしょう。だからこそ私たちは、80数名の子どもを保育者6人だけで連れていくことができるのです。

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 次回は、「すくすくの森」で遊ぶ子どもたちの具体的な姿から、そこで育まれていくものについて述べたいと思います。 

(注)河合雅雄、「子どもと自然」、岩波新書、1990、p223 

(文中の画像は、若草幼稚園より提供していただいたものを中心に、編集者が選んで挿入したものです)  〔『保育の実践と研究』(第15巻第2号)より転載〕 

 

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「すくすくの森」と子どもたち~21年の歩み~・・・連載6 「すくすくの森」でのルール 1

2010年12月13日 | 保育所・幼稚園

若草幼稚園 岡林道生 園長にご相談して、「高知ファンクラブ」でも連載させていただく事にしました。 

高知市若草南町にある若草幼稚園は、幼稚園が所有する「すくすくの森」を活用した体験教育を早くから実施している事で有名です。

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この盛り上がりを一過性のブームに終わらせないで、

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先進の「若草幼稚園」と連携しながら、高知にふさわしい「森のようちえん」について、今後特集しながら、みんなで考えて行けたら・・・と思っています。

すくすくの森で、焼いもイベント・・・若草幼稚園児に同行しました

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sukusukunomorig2.jpg「すくすくの森」と子どもたち21年の歩み~

                                   若草幼稚園 岡林道生

 

3 「すくすくの森」でのルール 

 年少児の時は、時間の許す保護者の方に同行してもらい、山に慣れて行くようにしていますが、年中児、年長児に進級すると担任と副担任だけの同行になります。 

この21年間、森の中で小さな擦り傷や蚊に刺された子どもがいても、お医者様に行くほどの怪我をしたり、迷子になったりする子どもはいません。 

森を管理してくれる男性職員が3名いるからです。3人は毎日、できるだけ自然と生態系を守りながら、子どもたちが大きなケガをしたり事故にあわないように、山を巡り整備してくれています。 

そして私たちに今日はあそこにはスズメバチがいたので入らないほうがよいとか、今日は果物が食べ頃だとか、山頂の方で何かを見つけた、等の情報をくれるのです。 

 しかし、広い森、自然は刻々と条件を変えていきます。子どもたちは、自分自身で危険から身を守る方法を覚え、それを守って遊ぶ必要があります。 

森に着くと、子どもたちは荷物を降ろし、せんだんの木の下に集まって、森でのお約束を聞きます。

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一、   山の水は飲みません。

 水質検査の結果、水(地下水を汲みあげたもの)は飲んでも大丈夫でしたが、季節や雨量によって条件が変わる可能性が高いので飲ませないことにしました。 

二、   木の実を勝手に採って食べません。 

 「すくすくの森」には、採って食べられる果物や自生の木の実がたくさんありますが、食べられない実もあります。食べると生命に関わる実は除きましたが、広く深い森には、まだ残っていたり、気づかないうちに生えてきている可能性もあります。勝手には絶対に食べないこと、必ず先生と一緒に食べること、もし食べた時はどうなるかを含めて話します。 

三、   先生が見えなくなる遠くへは、子ども同士で行きません。 

 子ども達は冒険心が旺盛です。慣れてくるとどんどん先に行きたくなります。その結果迷う危険性があります。「覚えちゅうき、かまん。」は絶対にいけないこと、もしケガをしても助けることができないと話します。 

四、   赤い紐がついた木には、触ったり折ったりしません。 

 夾竹桃、ハゼの木、山漆など、触ったらかぶれる木や葉っぱがあります。子どもの通り道にあるものは除きましたが、大木や気をつけて遊べばよいところの木には赤い紐をつけて目印をしています。目印のある木を見て、葉の形や色、幹の色や質感を覚えて自分達でも見つけられるようにします。 

五、   深い草むらには入りません。 

マムシやムカデなどがいます。かまれたら毒が身体にまわって大変なことになります。また、「すくすくの森」は、草むらのすぐ向こうが崖になっています。危険な場所には縄を張っていますが、何が起こるかわからないので深い草むらには入らないようにしています。(つづく) 

(文中の画像は、若草幼稚園より提供していただいたものを中心に、編集者が選んで挿入したものです)  〔『保育の実践と研究』(第15巻第2号)より転載〕 

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HN:ちるどれん

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「すくすくの森」と子どもたち~21年の歩み~・・・連載4 「すくすくの森」について1

2010年12月09日 | 保育所・幼稚園

若草幼稚園 岡林道生 園長にご相談して、「高知ファンクラブ」でも連載させていただく事にしました。

高知市若草南町にある若草幼稚園は、幼稚園が所有する「すくすくの森」を活用した体験教育を早くから実施している事で有名です。

いま全国的な盛り上がりの中で、高知市神田の「アジロ山自然の森」をはじめ、県下でも「森のようちえん」に関する取り組みが高まって来ています。

この盛り上がりを一過性のブームに終わらせないで、

森林率84%で全国一を誇る、"森の国・高知"ならではの、「かしこくてたくましいこどもを育てたい」という、親をはじめとする、みんなの共通の願いを実現するための、取り組みの大切な一つとして、「もりのなかでこどもはかがやく」を応援していけたら・・・と考えています。

先進の「若草幼稚園」と連携しながら、高知にふさわしい「森のようちえん」について、今後特集しながら、みんなで考えて行けたら・・・と思っています。

 

すくすくの森で、焼いもイベント・・・若草幼稚園児に同行しました

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~21年の歩み~・・・連載1

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち連載2 社会の変化と子どもの問題

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち連載3 「すくすくの森」との出会い

 

sukusukunomorig2.jpg「すくすくの森」と子どもたち21年の歩み~

                              若草幼稚園 岡林道生

 

 

2 「すくすくの森」について 

 

 

 若草幼稚園は、高知市西部の住宅街にあり、周りにはまだ所々に田畑が残っています。「すくすくの森」は、この園からスクールバスで10分ほどのところにあります。広さは、3300坪、431種の植物、昆虫類が目につくもので125種、両生類が4種、哺乳類が6種、爬虫類が5種、野鳥が33種、確認されています。その中には、絶滅危惧種が植物で7種、動物で4種も含まれています。

 

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 スクールバスを降りて、果樹園を上に登ると「三角広場」と呼んでいる原っぱがあります。そして、木いちご、梅、びわ、山桃やすもも、柿の木の間にある小道をたどると、岩山から滝の流れ落ちる池があります。この池には、岩亀やヤモリ、カエルやミズスマシ、トンボなどが住んでいます。野鳥は、この池を水場に集まっ

てきます。

  

 

 

CIMG0115.jpg 池を過ぎると竹林があり、子どもたちの「すくすくの森」遊びは、この竹林の竹の子堀から始まります。竹林を通っていくと、突然視界がさえぎられ、ひんやりとした空気と静けさに足が止まります。中を覗くようにしながら、大きく深呼吸をして一歩踏み込み、倒木を潜ったり飛び越えたりして小道を辿っていくと、目の前にぽっかりと穴が開いたような不思議な空間に出会います。

 

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ここは、50年、80年以上を経て19メートルの高さを誇るアラカシやコナラ、ハゼや山桜の大木に囲まれていて、大きな岩が点在しています。木漏れ日が差し、風が遠くを渡っていくような場所です。大木だけを残して整備し、「わんぱくの森」と名づけたこの場所で、子どもたちは斜面を駆け登ったり下りたり、ロッククライミングしたりしています。子どもたちの賑やかな声が、森に吸い込まれていきます。

 

 

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 わんぱくの森を抜けると、雨の降った後に小さな滝ができる沢があり、時々、沢ガニに出会うこともあります。その沢の横を登っていくと巨大な岩山にぶつかります。岩山にぶつかって小道を右に行くと元に戻り、左に道をとると、太陽の光が目に飛び込んでくるように視界が開けます。

 

 

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坂道を少し登るとまた原っぱに出ます。ここには、愛らしい野の花が季節を通して咲いており、昆虫たちの住家になっています。夏休みを過ぎて9月、この原っぱに足を踏み入れると、バッタやイナゴが一斉に飛び出し、そのあたりの空気の色が変わるほどです。またここには、アキグミの木があちこちにあって、冬になると子どもたちの味覚を楽しませ、渡り鳥たちのえさ場にもなっています。

HN:ちるどれん

 

 


「すくすくの森」と子どもたち~21年の歩み~・・・連載3 「すくすくの森」との出会い

2010年12月08日 | 保育所・幼稚園

若草幼稚園 岡林道生 園長にご相談して、「高知ファンクラブ」でも連載させていただく事にしました。

高知市若草南町にある若草幼稚園は、幼稚園が所有する「すくすくの森」を活用した体験教育を早くから実施している事で有名です。

いま全国的な盛り上がりの中で、高知市神田の「アジロ山自然の森」をはじめ、県下でも「森のようちえん」に関する取り組みが高まって来ています。

この盛り上がりを一過性のブームに終わらせないで、

森林率84%で全国一を誇る、"森の国・高知"ならではの、「かしこくてたくましいこどもを育てたい」という、親をはじめとする、みんなの共通の願いを実現するための、取り組みの大切な一つとして、「もりのなかでこどもはかがやく」を応援していけたら・・・と考えています。

先進の「若草幼稚園」と連携しながら、高知にふさわしい「森のようちえん」について、今後特集しながら、みんなで考えて行けたら・・・と思っています。

すくすくの森で、焼いもイベント・・・若草幼稚園児に同行しました

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち~21年の歩み~・・・連載1

若草幼稚園 「すくすくの森」と子どもたち連載2 社会の変化と子どもの問題

 

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「すくすくの森」と子どもたち21年の歩み~

若草幼稚園 岡林道生

 

 

1 なぜ子どもたちに森を

 

  

(3)            「すくすくの森」との出会い

 

 森探しは、いざとなると条件が合わずになかなか思うよう進みませんでした。そんなある日、幼稚園から見える山と土地家屋が売りに出ているのを新聞で見つけました。

  

  

IMG_3962.jpg車で10分、早速行ってみました。そこは豊かな自然の残る森と果樹園や畑が広がっており、家の前には山を借景した滝の落ち込む池もあって、変化と起伏に富んだ素晴らしいところでした。ここで生き生きと遊ぶ子どもたちの姿が次々と頭に浮かんできて、思わず同行した理事長に「ここを買ってください」と言っていました。

  

当時、理事長は周りの人々から「あんな山に・・・」「ケガでもさせたらどうする」とさんざんな評価を受けました。21年前に、3800万をかけて森を買うというのは、誰にも信じられないことだったのです。それでも理事長は、購入を決めてくれました。

 

 

CIMG0424.jpgHN:ちるどれん

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HN:ちるどれん さんの記事

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子育て高知



すくすくの森で、焼いもイベント・・・若草幼稚園児に同行しました

2010年12月02日 | 保育所・幼稚園

高知市若草南町にある若草幼稚園は、幼稚園が所有する「すくすくの森」を活用した体験教育をしている事で有名です。

先日、すくすくの森で、焼いもイベントをするということで、若草幼稚園児の乗ったバスの後をついて行きました。

「すくすくの森」がどのような森なのか・・・こどもたちがどんな様子で森で遊ぶのかを、この目で見たかったのです。

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はじめは、必ず毎回実施しているようですが、森に入るときの注意事項をみんなで確認していました。

そして、芋が焼ける間に、次ぎに来て芋焼きする組のための、森の中でのマキ集めです。

今日が初日で、年長さん、年中さん、年小さんの3クラスが一組です。この組み合わせで、別のこどもたちが3回に別れて芋焼きに来るそうです。

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私が今回感じた、森の中でのこども達は、一言で言うと"意欲に満ちている"と言う事でした。

浮き足立つ事もなく、森の中などでの行動を全員が落ち着いてやっており、自信までも感じました。

長い子は、4年間この森に来ています!とのこと・・・こども達と一緒に、うまい具合に焼きあがった焼いもを、同行した羽迫さんとともにいただきました。 

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鏡川大好き人間 サダヤンの徒然日記より

若草幼稚園のすくすくの森へ・・・たくましい園児に驚き
      ~松原教育長が森のようちえん視察~

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    (教育長も次長も、子供たちの森での活動にびっくりしていました。)

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              (園の畑にサツマイモの苗を植え付ける園児たち。)

11月2日に高知県立ふくし交流プラザで行われた、「高知県私立幼稚園PTA大会」の第2部に、北海道のNPO法人ねおす専務理事・宮本英樹さんを招いて「もりのなかでこどもはかがやく」 と題した記念講演会を行いました。

脳生理学を学び、実践に裏打ちされた宮本さんの話は、500人の会場にいた幼稚園教諭や保護者の皆さんの気持ちを引き付けていました。

福島明市議に紹介いただき、「アジロ山自然の森」に関わっている羽迫さんとともに私も講演を聞くことができました。

 

全国的な盛り上がりの中で、高知市神田の「アジロ山自然の森」をはじめ、県下でも「森のようちえん」に関する取り組みが高まって来ています。

この盛り上がりを一過性のブームに終わらせないで、

森林率84%で全国一を誇る、"森の国・高知"ならではの、「かしこくてたくましいこどもを育てたい」という、親をはじめとする、みんなの共通の願いを実現するための、取り組みの大切な一つとして、「もりのなかでこどもはかがやく」を応援していけたら・・・と考えています。

先進の「若草幼稚園」と連携しながら、高知にふさわしい「森のようちえん」について、今後特集しながら、みんなで考えて行けたら・・・と思っています。

 

HN:ちるどれん 

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