見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

イパネマ海岸の楽しみ方

2007-12-05 10:20:14 | 南米
「コパカバーナ海岸は危険の巣窟」と多くの人たちに忠告を受けてしまったので、「比較的安全」と言われたイパネマ海岸へ行ってみた。
コパ海岸に比べると、イパ海岸の方が波打ち際から車道際の砂浜の幅が広く、ゆったりして、落ち着いた雰囲気だった。



歩道から砂浜へ降りると、すぐに近くのテントから、サンチェアを抱えた青年が近づいてきた。サンチェアを借りないかと言う(実際はポルトガル語なので、『言ったように思う』が正確だが)。パラソルをつけて20リアル(1400円)と言う(言ったような)ので「10リアル」と砂地に書くと、あっさり「OK」の返事。

暑い日差しをパラソルで遮り、パイプの簡易チェアの背もたれを倒して浜辺に沈みこむと、波の音と爽やかな風が予想以上に心地よく体を包んだ。

・・・と、ひょっこりと笑顔の男性が覗き込んで、「○×△」と何か言った。肩から銀色に光るバッグをいくつも提げている。
「ポルトガル語はわからない」と言うと、片言の英語がいくつも返ってきた。
「私のアイデア製品。エコロジカル。この制作に3日間。この海岸では私だけ。オリジナル。見て。こうして作る。」



彼が持っていたのは、空き缶のプルトップを編みこんだバッグ。変形自在のユニークな商品に思わず身を乗り出した。プルトップを編みこむ実演まで見せてもらって「オー!」の連続。
買うことできない、ごめんなさい、と言うと、「OK。OK。チャウ(さようなら)」と笑顔で立ち去った。
それから、次々と様々な行商人(?)が目の前に現れた。
楽しい。
飽きない。
彼らの商品を見せてもらったり、ビールを飲んだり、エビを食べたり・・・。
そんな風に、太陽の光を間接的に浴びながら、目の前を通り過ぎる人、動物、船を見て過ごすイパネマ海岸には、リオ・デ・ジャネイロの治安の悪さは微塵も感じられない。
人を油断させるリゾート気分が最も危ないのだと思いながら、つい、気を緩めてしまう至福のイパネマ海岸だった。




↑エスニックなアクセサリー


↑地平線をゆっくり通り過ぎる軍艦。


↑ブラジル国旗の肩掛けかばん。


↑冷えた飲み物と袋入り菓子。缶ビール140円。


↑Tシャツ、ビーチスカート、タペストリーにもなるピーチショール。


↑浜辺をついばむ鳩たち。


↑ビーチサッカーはさすがブラジル。至る場所でサッカーボールが飛ぶ。


↑重い箱を背負って歩くのは汗だくの仕事。


↑右のタンクにアイスコーヒー。左のタンクのミルクを入れてカフェオレ。


↑丘の上のキリスト(クライスト)は、ブラジル産の水晶の上。


↑大きなボード一枚が、若い行商人の店。


↑レモンと塩を振って食べる唐揚エビ。小エビ5匹で一串140円。


↑定番のサングラス。


↑甘いお菓子や、アイスクリーム売りも人気。


↑サッカーブラジル代表チームのユニフォーム。


↑遠くをゆっくり横切っていくのは鯨(?)

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2 コメント

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いいなあ~ (uo)
2007-12-10 14:14:13
楽しそうですね!
流石、ブラジルリゾート
黄昏れる暇は、ありませんね。

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贅沢な浜辺です (ワイン)
2007-12-12 00:14:34
ロドス島や南欧の海岸リゾート地もいくつか見ましたが、ブラジルの海岸リゾートは、格別です。多くの場合、アフリカ系の青年が行商しているのですが、ときどき、女性の「マッサージ」も来ます。
安価なビール、おつまみ、甘味が脇まで運ばれ、珍しい品物を広げて見せてくれる。さらに、マッサージで体をほぐせるとくれば、小金を持った男性は王様の気分になれるのでは?

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