こぺる【自動/ラ五】

①ゆるゆるする。②なんとなくなんにもしない。
そしてオッサンへ…

●『総括』とは

2014-07-26 | よもやま
日本サッカー協会の原さんがブラジルW杯の総括からアギーレさんの招聘までを語ったみたいですね。

ちまたでは
「W杯の総括も終わってないのにもう次の監督とか・・・」
「責任とって協会トップが替われ」
「協会の責任が・・・」
なんて言われていますが、私は全面的にその考えに賛同はしていません。

で、このニュースですが、インデックスの付け方がイマイチ納得できていません。

原専務理事がW杯を総括、調整失敗や移動の疲労挙げる - サッカー - SANSPO.COM(サンスポ)
原専務理事、W杯総括「合宿の負荷強過ぎた」 : サッカー : スポーツ報知


等々。

原専務理事が語ったW杯の敗因とアギーレ氏招聘の経緯

が要旨ではあるけれど結構しっかり書かれているので読みました。
上の2つを読んだ印象とだいぶ違いますね。

扱い方の違いがあるのでしょうが無いっちゃしょうが無いですが、
上の2つを読んだ印象では
「う~ん、そんな細かい事よりもっと大きな問題があるんじゃないのかな~」
なんですけど、Yahooニュースのソースを見ると、上2つで触れられていたことが主要因であるとは読めなくて、
きちんと考えているなぁ(←素人が失礼)と感じられます。


で、冒頭の『解任』『総括』なんかについてですが、やっぱり安易なトップのすげ替えって(サッカー協会だけじゃないけど)、宜しくないと思うのです。
例えば上記の要旨で原さんは南アフリカW杯の話をしています。
そういった長いスパンでの流れ・歴史を経験として持つことはやはり大切なことの一つです。
でないと場当たり的で即効性のみを求めた施策を繰り返すことになります。

もちろん、責任を取ることが求められるケースもあるでしょうし、その為の周囲の環境作りやKPIというか分水嶺とすべき要件を決めておくべきだとは思います。
ですが、それはおそらく『今』ではないのです。


そして何より『男子W杯』だけが協会の仕事ではないのです。
JリーグがありJFLがあり、女子サッカーがあり、ジュニア世代の育成があり・・・。
男子W杯が最も大きな仕事の一つであることは多分間違いないことだとは思いますが、じゃあそこが全てになってしまうと、他の事がおざなりになってしまう。
それが結局はマイナスになっちゃうことは明白です。


総括と次の監督決めのタイムラグについてもですが、総括終わってからだと遅い、という面もあるんではないかな、と。
次の4年をどうするか、ってのはW杯が終わらないとできないモンでもないですしね。


4年後・・・というかこれから4年、次の世代は結構タレントいます。
CBも大きくて速くてフィードが正確な選手もいますし、中盤も前も楽しみな人多いです。
SBは・・・長友さん頑張れ!ってな感じですが、4年後なんてホント分かんない、ってことはその長友さんのステップアップの仕方を見てれば他に証明はいらないです。



というわけで、サッカー好きな方は是非ご一読を。
そしてJを観に行きましょう!
私ゃ当面カマタマーレぐらいしか観られませんが。


最後に私が最も興味深かった原さんの言葉を引用しときます。
選手に聞いても、1対1の当たり合いが激しかったと言っていた。4年に一度、国を背負って戦う中で、一つひとつの争いが激しい。日本にはそれがまだまだ足りない。普段、ブンデスリーガやセリエAやプレミアリーグでやっているよりも激しいと言っていた。