夕方の筋つけ

　明日の大きいほうのたんぼの田植にそなえて、筋を付けました。阿南町の小掠さんのところで見た筋つけの道具をまねて、建具屋さんに作ってもらったものです。

　筋をつけるところは舟形になっていて、稲株やわらなどがあっても乗り越えてくれます。初め大げさなものになってしまった、と思ったのですが、適当な重さでしっかり筋がついて、返ってよかったのかもしれません。

　昔使っていたコロコロ転がしていっきに縦横筋つけ出来る金属製の筋つけもあるのです。しかし間隔が狭すぎて直そうと思ったら、村の鉄工所で断られてしまいました。

　３０センチ間隔の大らち用と、１８センチ間隔の小らち用の２種類を、縦横引きます。初めはふにゃふにゃ曲がりましたが、よくしたもので結構まっすぐ引けるようになりました。田植機で植える選択支も残しながら、手植えで植えられる限り続けて行きたいと思っています。除草の事もありますが、なによりひと株ひと株植える時間、田んぼの泥やミジンコを見つめる時間、人と過ごす時間が、やはり貴重に思えるのです。

　説明がつかないけれど、大切だと思えるから。

　ことしも手植え出来てよかったね。