店の玄関脇の水場が連日凍るようになってきました。
気になっていたメダカとオタマジャクシを、水槽に入れて厨房の棚の上に避難させました。
え、今頃オタマジャクシ?って私も思いますが。
顔もいいねえ。
とうちゃんはこちらの方です。
夏の終わりごろ、店の玄関の電燈のスイッチの上が気に入ったのか、1週間ぐらいいたニホンアマガエル君。夕方になると大声でゲコゲコ鳴いてみんなの笑を誘っていたのですが、しばらくしたらなんと石の水たまりに6匹ほどの小さなオタマジャクシが出現しました。
大きさはそろっていなくて、見事に大きいのから段々小さくなってゆきます。
やがて手が出て足が出て、と言いたいところですが、オタマは足から先に出ます。大きいのから順繰りにいなくなりました。みんな大人にはなれないだろうな、と思いつつエサをやったりしていましたが、やっぱり二匹取り残されてしまったのです。
足は出ていますがこのまま冬を越せるのか、途中でカエルになってしまったらどうしよう、など心配ではありますが、とりあえずの避難です。
いろいろ気づくことがありました。
1、こうしてアマガエルは浅くて常に水がたまっている所には、春だけでなくて卵を産んで種の保存と繁栄、いうなりゃ産めよ増やせよ政策をしているのだな。
2、いっぺんに同じ大きさで成長すると、何かの条件で全部だめになるから、成長度合いをばらしているんじゃないかな。
3、もしかしてこのとうちゃん、こめはなやの石の水たまり出身者かも!!?
メダカだけだとボウフラを駆逐できないし、アオミドロが出て困って稲の苗間で生まれたオタマジャクシに来てもらってもう3年目。もしかして最初の年にここでカエルになったのの一匹が戻ってきたのかもしれないなんて、そんな夢想かな。
まえから「ひと・むし・たんぼの会」の仲間と、そんなことを話していたのですが、「うちの田んぼで生まれたヤマアカガエルが、サケみたいに戻ってきて産卵しているのではないか」と。どんなに隣の田んぼが早く水を入れても、うちの田んぼの土の中で私が代かきするのを待ってるカエルがいる。きっとそうに違いない、と思ってみたい。小さな百姓のヨロコビであり、小さな誇りでありましょう。