TDD掲示板 2017~

TDD山岳会山行の記録

奥穂南稜始末記3

2013-06-04 00:51:11 | 日記・エッセイ・コラム

涸沢ヒュッテでゆっくり寛ぎ、今日は重荷を背負って下りの長丁場が待っている。朝食は6:00山小屋のレベルも随分と上がっており、寝床以外はプチホテルの様だ。食後に外に出てみると天気は今日も快晴で北尾根・前穂高・吊り尾根・奥穂高・ザイテン・涸沢岳・北穂高・・360度の展望と青い空が広がっている。穂高で3日間晴れた記憶がないな…などと感心していた。今日は日曜日、朝早く登って行った人(3/1ぐらい登ったかな)元気よく涸沢を下っていく人・・中々活気に溢れている。僕らも下らねば・・と荷物の梱包を始める。7:00すぎにヒュッテを出発雪の上を下っていくと、来た時と違う道がついている。沢筋の道は雪が解けて危険なためヒュッテの若い衆が山側斜面に作った道で本谷橋まで続いていた。【来るときは橋はかかっていなかった。】アイゼンを外し横尾へ向かう。雪から離れると急に暑くなり新緑の道を歩き続けると屏風岩に滝ができている光景を見た。すごいことだと思う。横尾で回収してきたガスボンベでお湯を沸かしコーヒを入れ休憩。半袖となり11:00ごろ上高地に向け歩き出す。ペースは遅めで景色を見て歩いていくと徳沢(ハイカーに混じりカメラマン・ハイキング風な人が多くなってきた)明神(普通な人・ハイカー・ツアーのバッチをつけたおじさん・・色々)だんだんシャバに戻ってきたーという気持ちになってきた。小梨平食堂に到着したのは14:00・・本当は2時から休憩時間だったが、気持ちよく入れてくれた。カレーライスと生ビールで乾杯となった。15:00頃上高地バスセンタからタクシーで沢渡まで下り駐車場前の「露天風呂300円」につられ御入浴。やっぱり300円だけのことはあり、お湯が出ない(蛇口がない!!)・・写真を撮って・・・本日これにて打ち切りです。

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奥穂南陵後始末記2

2013-06-03 01:11:45 | 日記・エッセイ・コラム

穂高岳山荘は稜線上にあるため、岐阜県側と長野県側の山々がよく見える。笠が岳に日が沈み蝶が岳から日が昇る。2.983mの雲上の小屋からの眺めは素晴らしい。翌朝6:00朝食を食べ、コーヒーを飲んでからアイゼン装着6:45奥穂に向け出発。連休中は途中の雪壁で苦労したと聞いていたが、特に問題なく抜けて岩稜をアイゼンでゴリゴリ言わせて歩く。1時間チョイで3,192m頂上到着。今回の目的はここではなくここから?m下の南陵ビバーク地点だ。小屋では80mぐらい下との情報があり、ちょっと期待していたが丁度南稜を上がってくるパティーがあり南陵の頭で情報を聞いたところ200m程下との事。チョイとがっかり!!それでも、ザックはあることがわかりアンザイレンで岩稜帯を降りる。ところで、アイゼン(それも氷壁用のアイゼン)で岩稜帯の下りは非常に危険なことが身を以て判った。刃先がひっかかっるのだ。幸い一回転して草付部に突っ込み止ったが、サングラス大破(後で修理)アイゼンは雪の上で使うものとあらためて理解した。雪稜をアンザイレンで慎重に下り190m下降したところで、雪上にザック発見9:11。傍に行ってみると、3つ綺麗にベルト側(背負う方)を上に向け並んでいた。登攀者が落ちないように、綺麗に揃へ、ベルト側が乾くようにしてくれていたと思う。ザックの中身も1か月前のまま、アルピニストの心持に対し頭を下げるしかなかったです。一か月前にビバークしたところはもっと広く感じていたのに、今は非常に狭くもう少し来るのが遅れていたらザックは谷の底に転がり落ちていたかもしれません。ただし、ここからが荷物が2倍になったため非常に苦労しました。ザックが2個・ピッケルが2個・アイゼンが2個……。再度奥穂に着いたのは11:30でした。穂高山荘へ戻り、うどんを食べ今回のお礼を言って涸沢ヒュッテへ下りました。往路と同じザイテン横を下り、傾斜が緩くなったところで秘密兵器「ヒップそり」をだし人すべりしましたが、スピードが出る分コントロールが効かず場所を十分に考えないと危険と思いました。それでも2名を追い越し涸沢ヒュッテで2名を待っていました。(ただし、代償としてズボンと上着ザックが乾燥室行きとなりました。夕食には生ビールのジョッキが…「ここは天国?・・・」

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奥穂南陵後始末記1

2013-06-02 22:04:30 | 日記・エッセイ・コラム

5月下旬に6月を待たずに梅雨入りしてしまいました。5月には皆さんにご心配をおかけし深く反省しておりました。今野ですが名古屋に帰ってきてから、足先のしびれがとれず、5月中にはシビレが強くなり、痛みになり体重をかけると激痛になりストックをついて歩く次第となりました。病院で整形外科から神経内科に代わり先生曰く「足は凍らなかったけど、毛細血管が詰まり(血液濃度が高くなり)神経がやられちゃったんだね!シビレから痛みに代わるのは神経が再生しているためで安心していいよ。」と一発回答!整形外科でレントゲンとMRIまでとったのはなんのため?そこに山小屋H山荘から電話が入り「南陵に置いてあるザックどうするの?ガイドさんたちの評判になっていますよ。」・・・・・・!?結局、雪がある5月中(6月は天候不順でザックが谷底に転がり落ちる可能性が大とのこと。)にザック回収が決定しました。天候の安定している5月24日~26日(2泊3日小屋泊)に上高地~涸沢~穂高山荘~奥穂高~南陵の頭~ビバーク地点~南陵の頭(後は往路を戻る)こととなりました。足のシビレも残っているものの行けそうで4月のメンバー3名で23日夜名古屋を出発しました。沢渡に24日1時ごろ到着、テントにて仮眠後、タクシーを拾い上高地に到着し登山届を提出後AM5:45ただちに歩きだしました。平日の早朝の上高地は人気が少なく登山者しかいません。天気は2日間快晴の予定ですが、天気が良いと雪解けも進みザックが谷底へ・・・・梓川の雪解け水音と二輪草の群生を楽しみながら徳沢・横尾8:30到着ここからは、屏風岩を眺めながら本谷出合いへそこからアイゼンを履き涸沢まで雪の上を歩きます。(途中岩が落ちてきておりゆっくり休めません)涸沢ヒュッテに12:30到着。ここは生ビールとおでんが有名で、m&Kは泊まるか?なんて思いだしたのですが、Sさんに一括され、ザイテングラード横の雪壁をあがりました。アヅキ沢を詰めるのが一般的ですが、雪がグスグスでナダレる可能性もあったためザイテン横のほうが、ピッケル・アイゼンが効くと判断したためです。ただしバテバテのため、Kが穂高山荘に到着したのは17:00で夕食30分前でした。ただしバテすぎておかずと缶ビールで終わりました。Mさんはご飯大盛り・・負けました。

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