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Remains of The Accidents

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春になれば

2018年03月13日 | 単身赴任

 

ここに住んではや二年
今週は勤め先で四月異動の発表かある
毎回、心ひそかに内示を待っている

横光利一の小説、病に伏せる妻にスイトピーの花束が届いた
来るか来ないかの春を待つ妻に
「この花は馬車に乗って、海の岸を真っ先きに春を撒き撒きやって来たのさ」
という最後のシーン

父は決して「最後のシーン」はいらないし
この山ではなく、瀬戸内の方から春はくるはずなのだが




この春は子供たちの進学があった
姫さまは頑張って公立高校に合格し入学準備を行っている
王子ももう中学生だ


父以外にはもう春が来ている
父のところにも「馬車に乗って」こないかと心静かに待っている


ただ、春が告げるのは父の引退話かもしれない
「そろそろ終わりだよ」と
子供たちが育てば、親たちが老いる
これも世の常ではある



500EVAも5月で終了するらしい

 

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