Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

スキーに行ってきた

2011年01月25日 | 子供たち

2011/01/15 おなじみの六日町高原にスキーに行ってきた

動画はこちら

念のためにURLを

http://www.youtube.com/watch?v=XqJLJUG2uWA

王子もストックを使うようになり母をおいて二人でずんずん進んでいくようになつてしまった

こんなに小さいころからスキーに親しめば親を抜く日も近いことだろう


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【読了】 東京物語 奥田英朗

2011年01月25日 | 読書
偶然にも名古屋駅構内の書店で帰路の暇つぶしに手に取った

名古屋出身の主人公が80年前後の東京で体験したエピソード集と
しているが、たぶんに自伝的な小説だったようだ
軽妙な文章でぐいぐいと引き込まれた

登場人物それぞれの個性にあまり輝きはないが
ジョン・レノンの事件やベルリンの壁など
我々の世代が経験したことを背景に漂流する若者の
心境がよく描かれている作品

ところどころに出てくる名古屋弁がよく効くスパイスになっており
尾張系の上京人にはたまらないところがある

ジョン・レノンがなくなったのは1980年の年の瀬
高校生だった父は同級生のかわいらしい女の子とつきあい
毎日手をつないで下校していたころだった

夕刻帰宅した際に、死んだ親父の「ビートルズのなんやらが撃たれて
死んどったぞっ」という声に対して「はぁ??」と云いながら
TVのニュースを凝視することになったのを覚えている

その後、ほぼブームにのるようにダブルファンタジーを聴き
2曲目のオノ・ヨーコの「キスキスキス」で意味なく悶絶していた
彼女はいま何をしているのだろう

この小説の中でも、主人公は短編ごとに新しいひとに出会い、別れ
そして何かをきめることなく30代を迎えていく

四十数歳になった彼女に会いたいとは思わないが
父と出会い、父と別れたストイックな数ヶ月は
どこかに残っているのだろうか












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【読了】 送り火 重松清

2011年01月25日 | 読書

2003年刊行の短編集
様々な物語をつなぐことである私鉄沿線を描いている
相変わらず小さな子を持つ親にしてみると
重松氏の作品は鼻筋につんとくることがある

表題作「送り火」では、郊外の遊園地に臨んだ集合住宅を
無理して購入し、そのために休日もなく働いて
ついには倒れて死んでしまった主人公の父がでてくる

遊園地のそばに住みながら遊園地に連れて行ってもらえなかった
と不平を云う娘に対して、母は子供のために無理した父をかばい
今でもその家から離れられない

何なんだろう
そういう時代もあったのだ
そういう意味では少々苦労しながらも
週に二日の休日は子供たちと過ごせている自分は
よい時代に生まれてきたのかも知れない

最近、子供たちのことを考えて住宅購入を真剣に検討している
重松氏の描く「家族の幸せを思うとき、何故か自分自身は勘定
に入ってなかった」昔の親には到底なれずにいるけれど
大きな借財を背負ってでも子供たちの笑顔を見たくなる






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【読了】 背負い富士 山本一力

2011年01月18日 | 読書

我々の世代はテレビでみたことがある
「清水の次郎長」を山本一力が描けばこうなる
というもの

毎年、年末は家族を先に家内の実家に帰して
父はゆるりと東海道線で帰省する
日ごろ出張続きで新幹線にはあきあきしているので
時間があるときには途中下車をしながら旅気分を味わう

去年の暮れは、少し興に乗って町田から小田急ロマンスカーで
沼津に出てから東海道本線を各駅停車で豊橋までつないだ
小田急に乗ったのは、御殿場線(旧東海道線)を一度通ってみ
たかったのと、小田急からJR東海(御殿場線は同社のエリア)に
乗り入れている珍しい特急あさぎりに乗りたかったから
そして、沼津からこの小説の舞台へと足を踏み入れた

清水はこの間静岡市に吸収されてしまったが、静岡よりは富士に近く
町のどこからでも大きな富士山が見える
そして、清水からの富士山は適当な距離があることで遠景となり
まさに美術品のような存在感をもって存在している
この富士山を背負いながら維新前夜に厳として海道を取りまとめた
実在の親分を、親友の回顧として書き上げている

ただ、商売を兄にまかせ渡世人になる理由も薄く、若いころの放蕩との
つながりも今一つ納得感がないことも事実、また「最愛の妻」をなくし
呆然とするわりには後妻にその名を継がせるところなど
我々の感覚からは少々ずれていることも否めない
フィクションであるからには、そこに少なからず工夫がいるのではないか
と、少しだけ不満が残ったのも事実か

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【読了】 マンチュリアン・リポート 浅田次郎

2011年01月07日 | 読書

A MANCHURIAN REPORT

「蒼穹の昴」から続くシリーズの最終章である
NHKでドラマ化されたことで随分ポピュラーになっている
貧しき流民の子「春児」を主人公に清朝末期から昭和初期の
動乱を浅田氏独特の筆致で書き上げた傑作

最終章での主人公は、満州の白い虎/張作霖
日本人による東北王/張作霖の爆殺事件を題材にした物語である

小生の両親は旧満州経験者である
亡くなった父親からもよく満州時代の話を聞かされた
彼は南満州鉄道に勤め、奉天近郊の駅にいた
無論、張作霖の爆殺事件は知らない世代であり
どちらかというと大日本帝国がかの地をせしめた後に
大陸に渡っていった世代だ

彼から聞いた満州の話は壮絶で、子供心に俄かに信じがたい
物語のようだったが、周到に取材されたこの小説群に描かれた
冬の厳しさや凍てつく大地の風景は父親の話がまんざら
うそではないことを証明している

このシリーズはここで最終章となるが、時代はここから
大きく舵を切り替えて混迷の時を迎える
蒋介石は台湾に逃れ、シリーズ初期にそっと登場していた
毛沢東が中華を覇することを誰が想像したことだろう
張学良にも天命はなかったのだ




司馬遼太郎の「坂の上の雲」で日露戦争を読み
このシリーズで日華事変までのわが国を外から感じれば
戦争が最も重要な外交手段であることと、ただし
決して起こすべかざるものであることが
理解されるのではないだろうか

祝健康弟兄、壮揚兵馬

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする