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Remains of The Accidents

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最後の一周

2025年05月10日 | つれづれ

自分の勤めている会社には特別なルールがあり、定年退職後に嘱託社員として働く中で
次の仕事を見つけて転職する旨を申告すると、第二の退職金がもらえる。

正確には退職金ではないのだが、便宜上そう呼ばれている。

ただ、該当者は4月末まで勤務する義務があり、転職支援としながら少し使いづらい制度
となっている。

今年も、同世代(1~2歳違い)の仲間たちが、辞職していく。

自営業の友人を手伝う、しばらくは自宅で待機して職を探すなどなど、挨拶メールをいた
だくことも多くなった。

なかには、まだそんな歳でもないだろうと思う人からもメールをもらうが、大抵は親の
介護が大変なので身を引くというケースだ。

自分はすでに両親とも鬼籍に入り心配なのは一人暮らしを続けている実兄だけだ。

実兄は数年前に仕事の最中に吐血して入院、その後回復したものの、姉によれば定期検査
も受けずにいるらしい。

そう云いながら、自分も来年には第二の退職金をもらうと宣言している。

今もよい世間の相場に比べれば破格の給料をもらっており、家族も惜しむのだが
実際の健康年齢を考えるとそろそろだと考えた。

また、おかげ様で随分前からこの世代のわりには投資にも積極的に取り組んでいたので
相応の資産も積み込んでいる。

オマケを言えば、購入した自宅もマンションバブルで値が上がり、査定価格は購入金額を
はるかに超える額になっている。

長女も就職し、長男もよほどことがない限り数年先には社会人だ。

まだまだ何かしらの費用はかかるのだろうが、子供たちが使う分は十分に積んである。

あと、家内とその義母が残るが、義父が相応に資産を贈与してくれていることもあって
これからの生活に不安はないように聞いている。

義父は実直な銀行員であり、その辺りは自分も見習ってきた。

ぜいたくな車やバイクは持たず無駄を省いてきたつもりだ。
このまま一切を残して死んだとしても、そう大きな悔いはない。

ただ、死ぬまでにというよりまだ元気なうちに、やりたいことが少しある。

後のことまで考えずに「死ぬまでの間、つかの間の贅沢」をやってみたい。

実父の亡くなった年齢を超え、子供たちが成人していく中で、今はあまり「長生き」に
執着がない。ましてや、実母のように高齢で入院して生命をつなぐだけにはなりたくない。

そう考えると、この後の人生は好きなことをやって、やり切ったら自ら生命のスイッチを
切ってしまい、海に帰ることにしたい。

山よりも海が好き、冬よりも夏が好き、自らの本性で生きていきたい。

なので、今年は仕事の上では最終周に入っている。

鈴鹿でいえば、まだメインスタンド前から第一コーナーに入りS字に迎うところくらいか。

来年の春にはシケインを抜けて直線に飛び出て、タイヤのことなど気にせずにFinishライン
を駆け抜けたいところだ。

ただ、長い耐久戦によくあるラスト1周の変なドラマは要らない。

 

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