こんぶろ-高知の酒屋ブログ-

土佐の国の とある小さな酒屋、近藤印 高知酒店・こんじるが綴る お酒にまつわったり・まつわんなかったりするブログです。

夏休み2

2022年08月23日 | 雑談


今日もお店は
通常営業で配達も
店頭も動いてますが
真面目にお仕事です。

なのでまた
涼しげな話

夏っぽいの
貼っておきますネ。
( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ


2011年作
帯屋町の不思議な話


今日も蒸し暑いですネ。
まぁ、夏らしーちゃ夏です。

そこで、ふと思い出した
学生時代の話がございますので
少しだけ、最後にはなんとか
」を感じて頂ければと思います。
<(_ _)>

 

今からお話しするのは、
私がまだ高校生だった頃の実話。

もう20年以上になりますか
・・・高3の夏

今日みたいな蒸し暑い夏の午後。
時間はまだ明るかったので、
15~16時ぐらいだったでしょうか。

私は友人数名と
高知市帯屋町へ。



その中には家も近所
小さい頃からの幼馴染で
高校も同じ親友Sも一緒にいました。

大橋通りから
中の橋通りへ向けて
皆でわいわい喋りながら
商店街を歩いておりまして
丁度、ダイエー前を通る時
突然、親友Sが少々興奮気味に
話し掛けてきた。

 

S「おいおい!
 見た見た!?

皆「なにを?」

S「さっきの赤い服着た
 綺麗な女の人よや!

皆「はぁ?
 いや見てないけど?」

S「いや、今さっき
 通り過ぎたわや、ほら・・

と言いながら
親友Sが振り向いた方向を
すぐに皆で見てみましたが
親友Sの言うような
赤い服の女性は見当たらない。

S「あ・・れ?

皆「おらんじゃかー。」


S「おっかしいなぁ・・

S「今さっきやに・・

S「どっかの店に
 入ったかもしれんにゃあ。

皆「そうかもな。」

皆「で、その女の人が
 どうした?」

S「いやそれが
 すんごい目立つ赤い服でよ、
 キリっとした綺麗な人やったがよ。


S「の・・なんて言うか
 ワンピースみたいな服で!

皆「そんな美人
 早よう言えや!」

S「いや、皆ぁも
 気がついちゅうと
 思うよったわや!

皆「う~ん・・
 気がつかんかったにゃぁ・」

S「ほんでよ!
 俺、その女の人と目が合って、
 じーっと見つめ合いながら
 すれ違ったもんやきよ
 ちょっと見とれちょったわや!

皆「そーかや
 もうけたにゃ♪」

皆「でも、まあえいか。」

と、この時は
親友Sが見たという女性を
皆も別に気にする事無く
その話題も即終了。


時は経ち、それから
数ヶ月後の冬の事。

確か、12月か1月
だったかと思うんですが
今度は親友Sと私の二人だけで
同じ帯屋町。



冬の午後
少し寒い風が吹き抜ける
大橋通りから東へ向かい
他の友人達との待ち合わせで
リブロードを目指して歩いてました。

するとまた
夏の時と同じ商店街の中
ダイエーがあった辺りを通った時、
2~3歩前を歩いていた親友Sが突然



S「おお!ヨシロー!
 あの人あの人!

私「は?」

S「ちょい見て!
 今、前から来ゆう!

私「へ?ドコ?」

私も身を乗り出し
親友Sの横に並ぶ。


S「斜め前から、ほら!

S「前に言うた
 赤い服の人!!

私「は?ドコドコ?」

親友Sの目線を追うが、
それらしき女性は見当たらない・・


S「あ・・・

私「なに?
 ドコなやS!?

S「・・・・・

すると親友Sは
急に無言になり
視線はゆっくりと
何かを見つめるように
振り返りまた前を向いた。

S「・・・・・

私「何?誰かおった!?」

S「お・・おお。。

S「前に言うた
 赤い服の女の人よ・・

私「おいおい!そんな人
 おらんかったぞ!」

S「いや、確かにまた
 目が合ったわや・・


S「でも・・・

私「でも、なんな?」

S「俺、今ちょっと
 気がついたけんどよ・・

私「何が?」

S「その赤い服の女の人・・

S「夏に会った時と
 全く同じ服ながよ・・

私「同じ服?」

S「そう・・真っ赤
 ワンピースみたいな・・

私「いやそりゃ
 寒過ぎるやろ!」

S「そうながよ・・・

と、この時私が
ふと思い出したのは
親友Sは、小さい頃から
第六感というか人には見えない
不思議な物が、時々見えると
話してた事。。。


私「ほんなら
また例のアッチ系か?」

S「そーかもしれんにゃぁ・・

私「Sだけに見えるがやろーか?」

S「判らんけど・・・

そしてそのまま
友人達と待ち合わせていた
リブロード前に到着。

先程の親友Sの話を皆に
おいおい、またSがよ・・・
って感じで話したら

友人達の中の
M君が驚いて

M「おお!!マジかっ!

M「俺も前に、赤い服の人
 ・・・見たぞ!!

皆「マジで?」

M「うん。マジで!

M「人混みの中やけど
 ひときわ目立っちょったき
 ハッキリ覚えちゅう!

M「あそこ、やろ?




M「ショッパーズか
 ダイエーの辺りやろ?

M「キリっとした感じの
 赤い服の綺麗な人でね!?

S「そうそう!!

なるほど
親友SとM君の話を照合すると
どうやら、見た目や年の頃
目が合う感じも全く同じ体験。

そいうえば
M君も不思議な体験なら
昔から色々とすると言ってたなあ。

しかしその後は
私も友人達も皆が
就職や進学で県外へとバラバラに。

M君も卒業以来
音信不通となり行方不明。

親友Sも、数年前・・
先に旅立ってしまい
もう「帯屋町の赤い服の女性」の話を
聞くことも無くなりました。

もしかして
同じ体験をされた方って
他にもいらっしゃるのかな?

と、特に何か
恐い話でも無いんですが
数年ぶりにふと、思い出した
Sとの夏の日の話でした。

あ・・・
でも最後にもう一つ。

この記事を今
ご覧になって
くださっている貴方・・




帯屋町を歩く時
赤いワンピースの女性
出会ったとしたら絶対に
目は合わさないでくださいね。



だって
SもM君ももう
居ないんですから。

-END-

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↑実はSとの話はもっと凄いのあるんですが、恐くて書けません。orz
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