こんぶろ-高知の酒屋ブログ-

土佐の国の とある小さな酒屋、近藤印 高知酒店・こんじるが綴る お酒にまつわったり・まつわんなかったりするブログです。

帯屋町の不思議な話

2011年07月25日 | 


今日も蒸し暑いですネ。。。
まぁ、夏らしーちゃ夏です。

そこで、ふと思い出した
学生時代の話がございますので
少しだけ、最後にはなんとか
」を感じて頂ければと思います。<(_ _)>



今からお話しするのは、
私がまだ高校生だった頃の実話。


もう20年以上になりますか・・・高3の夏。

今日みたいな蒸し暑い夏の午後。
時間はまだ明るかったので、
3~4時ぐらいだったでしょうか。

私は友人数名と、高知市帯屋町へ。



その中には、小さい頃からの幼馴染で
高校も同じの親友Sも一緒にいました。

大橋通りから、中の橋通りへ向けて
皆でわいわい喋りながら商店街を歩いてまして
丁度、旧ダイエーがあった辺りを通る時、
突然、親友Sが少々興奮気味に話し掛けてきた。





S「おいおい!見た見た!?

皆「なにを?」

S「さっきの赤い服着た、綺麗な女の人よや!

皆「はぁ?いや見てないけど・・・」

S「いや、今通り過ぎたわや、ほら・・・

と言いながら親友Sが振り向いた方向を
皆で見てみましたが、親友Sの言うような
赤い服の女性は見当たらない。

S「あ・・れ?

皆「おらんじゃかー。」

S「おっかしいなぁ・・・

S「今さっきやに・・・

S「どっか店に入ったかもしれんにゃあ。

皆「そうかもな。」

皆「で、その女の人がどうした?」

S「
いや、すんごい目立つ赤い服でよ、
  キリっとした綺麗な人やったわや。


S「の・・・なんて言うかワンピースみたいな!

皆「そんなん、早よう言えや!」

S「いや、皆ぁ気がついちゅうと思うよったわや!

皆「う~ん、気がつかんかったにゃぁ・・」

S「
ほんでよ!俺、その女の人と目が合って、
  じーっと見つめあいなら、すれ違ったき
 ちょっと見とれちょったわや!


皆「そーかや、このスケベ♪」

皆「でも、まあえいか。」

と、この時は親友Sが見たという女性を
皆も別に気にする事無く、その話題も即終了


時は経ち、それから数ヶ月後の冬の事。

確か、12月か1月だったかと思うんですが
今度は親友Sと私の二人だけで、同じ帯屋町。



冬の午後、少し寒い風が吹き抜ける
大橋通りから東へ、他の友人達との待ち合わせで
リブロードを目指して歩いてました。

すると、また夏の時と同じ商店街の中
旧ダイエーがあった辺りを通った時、
2~3歩前を歩いていた親友Sが突然、





S「おお!ヨシロー!あの人あの人!

私「は?

S「ちょい!今、前から来ゆう!

私「へ?ドコ?

私も身を乗り出し、親友Sの横に並ぶ。


S「斜め前から、ほら!

S「前に言うた、赤い服の人!!

私「は?ドコドコ?

親友Sの目線を追うが、
それらしき女性は見当たらない・・・


S「あ・・・

私「なに?ドコなやS!?

S「・・・・・

すると親友Sは無言になり、ゆっくりと
何かを見つめるように振り返り
また前を向いた。


S「・・・・・

私「何?誰かおったかや!?

S「お・・おお。。

S「前に言うた、赤い服の女の人よや・・・

私「おいおい!そんな人、おらんかったぞ!

S「いや、確かにまた目が合ったわや・・・

S「でも・・・

私「でも、なんな?

S「俺、今気がついたけんどよ・・・

私「何が?」

S「その赤い服の女の人・・・

S「夏に会った時と同じ服ながよ・・・

私「同じ服?

S「そう・・・ワンピースみたいな・・・

私「そりゃ、寒過ぎるやろ!

S「そうながよ・・・

と、この時私がふと思い出したのは
親友Sは、小さい頃から第六感というか
人には見えない不思議な物が、時々見えると言ってた事。。。


私「ほんなら、また例の・・・アッチ系か?

S「そーかもしれんにゃぁ・・・

私「Sだけに見えるがやろーか?

S「判らんけど・・・


そして、友人達と待ち合わせていた
リブロード前に到着。

先程の親友Sの話を皆に
おいおい、またSがよ・・・って感じで話したら

友人達の中の、M君が驚いて

M「おお!!マジかっ!

M「俺も前に、赤い服の人・・・見たぞ!!

皆「マジで?」

M「うん。本気で!

M「人混みの中、ひときわ目立っちょったき覚えちゅう!

M「あそこ、やろ・・・・

M「ダイエーの辺りやろ?

M「キリっとした感じの、綺麗な人でね!?

S「そうそう!!


そして、親友SM君の話を照合すると
どうやら、見た目や年の頃、目が合う感じも
全く同じ体験でございました。。。

そいうえば、M君も不思議な体験なら
昔から色々とすると言ってたなあ。


しかし、その後は私も友人達も
就職や進学で県外へとバラバラに。

M君も卒業以来、音信不通となり
親友Sも、数年前・・・先に旅立ってしまい
もう、「帯屋町の赤い服の女性」の話を
聞くことも無いでしょうが・・・

もしかして同じ体験をされた方って
他にもいらっしゃるのかな?

と、特に何か恐い話でも無いんですが
数年ぶりにふと、思い出した夏の話でした。





あ・・・でも最後にもう一つ。
この記事をご覧になってくださっている貴方・・・

今、絶対に後ろを振り向かないでくださいね。



-END-








コレは本当にあった思い出話しです。 が、最後の後ろは振り向いてもイイですよ☆(´∀`*)エヘ
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コメント (12)
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