10月6日、静岡大学の大学会館で京劇鑑賞会が開催されました。
写真撮影・掲載OKと言うことでしたので、一日の様子を写真入りで報告させて頂きます。
朝、9時頃まず荷物の搬入。
10時前にだいたい机並べ終了。
配付資料は300用意したのですが、椅子は当初200脚でした。
11時少し前に演者さん達(4名)到着。
休む間もなく早速設営。
後の幕がとても縦に長く(というか、大学会館ステージの天井低すぎ)半分ぐらいしか拡げられずせっかくの幕が……、残念!
音響や照明の操作でも諸々困難な事態があり、準備作業は意外に大変でした。
やっと準備完了。
私を含む教員3人と皆さんで昼食。
ここでやっと自己紹介など。
この時点で、石山さんは中国人より中国人らしい、と言うことが判明。
そして、私は音響やさんだと思われていたことも……。
入口で資料配布係をSPACさんに御願いしてしまいました。
ただし、3コマ目終了時に沢山退室……。
講座の途中なのだからもう少し静かに出られない物かなぁと、冷や冷や。
さて。
第1部は「京劇へのご招待」
魯大鳴さんの解説(日本語)
京劇の役柄は、生・旦・浄・丑の4種類。
修行しなければならない演技(?)も4種に分けられること。
劇は文と武にわかれること、など、実演も交えて説明。
そのあと
京劇にチャレンジ
楽器4名、実演1名を学生が……。
かなり高等技術を要求されている感じでしたが、どうなんでしょう。
休憩の後、第2部
寸劇「拾玉鐲」 魯大鳴・盧思
仕草でだいたいの筋が判る話が選ばれたらしい。
他愛ない一目惚れストーリー。
あとで中文の先生に訊いたら、やっぱり普通の中国語学習者では台詞は聞き取れないらしい。
二胡の演奏 彭秀敏
日本の曲「里の秋」のあと、西域の曲「牧羊女」と、モンゴルの「賽馬」という草原の競馬の曲。
良いな~、二胡。
最後は寸劇 「孫悟空大閙天宮」より抜粋 石山雄太
「鞭」を持っているので馬がそこにいることが判るとか、レクチャーで教わったことが早速出てくるのも楽しい。
如意棒を振り回す。ブンブン音がする高速回転で、客席からは喝采というよりうなり声が……。
楽しい一日でした。
ありがとうございました。
この日、出演者の皆さんの挨拶の中で、「日中関係が難しくなっている」と言う話が何度か出ました。
私は、そんなことは関係ない、と簡単に思ってしまうのですが、公式に活動する人たちにとっては深刻な問題のようです。
外国語の履修者も、その年々の国際情勢と連動することもあるとか。
国家同士のあれこれ、勿論、議論しなければならない課題も沢山あります。
しかし、一方で、どんな国の人たちでも、実際に個人として知り合ってみると、驚くほど通じ合える物だと実感しています。
こういう小さな交流がもっともっと沢山あったら、紛争も、少しは避けられるのではないかと思います。
もう一つ、「孫悟空」を演じられた石山雄太さんは、現在外国人として唯一の京劇役者。これまでの道筋をお話しいただけば、“夢”を持って進めない今の学生達にとって意義深い物になるだろう、と勝山先生は期待していたんですが、あまり多くを語られませんでした。
実際に大変なことも沢山あったようですが、「今日の演技を見て頂ければ解る」と言い切った石山さんはホントにかっこよかったです。
大学会館は装置も構造もどうにも使い勝手が悪く、また、中座した学生達(授業の関係で中座することそのものは仕方ないとしても)のざわめきや、取材に来た某新聞社の記者(?)の靴音など、こっちが冷や冷やさせられることも色々ありましたが、素晴らしい会になりました。
ありがとうございました。
前の記事にも書きましたが、言語文化学科は(というか、勝山先生は)、こういう活動に熱心に取り組んでいます。
全ての学生が参加できるわけではないのは、大学の仕組みの問題もありますが、言語文化学科に入ってくると、こういう機会が色々あるよ、というのは、何度でも声を大にして広く伝えておきたいところ。
出演者プロフィール再録
写真撮影・掲載OKと言うことでしたので、一日の様子を写真入りで報告させて頂きます。
朝、9時頃まず荷物の搬入。
10時前にだいたい机並べ終了。
配付資料は300用意したのですが、椅子は当初200脚でした。
11時少し前に演者さん達(4名)到着。
休む間もなく早速設営。
後の幕がとても縦に長く(というか、大学会館ステージの天井低すぎ)半分ぐらいしか拡げられずせっかくの幕が……、残念!
音響や照明の操作でも諸々困難な事態があり、準備作業は意外に大変でした。
やっと準備完了。
私を含む教員3人と皆さんで昼食。
ここでやっと自己紹介など。
この時点で、石山さんは中国人より中国人らしい、と言うことが判明。
そして、私は音響やさんだと思われていたことも……。
入口で資料配布係をSPACさんに御願いしてしまいました。
ただし、3コマ目終了時に沢山退室……。
講座の途中なのだからもう少し静かに出られない物かなぁと、冷や冷や。
さて。
第1部は「京劇へのご招待」
魯大鳴さんの解説(日本語)
京劇の役柄は、生・旦・浄・丑の4種類。
修行しなければならない演技(?)も4種に分けられること。
劇は文と武にわかれること、など、実演も交えて説明。
そのあと
京劇にチャレンジ
楽器4名、実演1名を学生が……。
かなり高等技術を要求されている感じでしたが、どうなんでしょう。
休憩の後、第2部
寸劇「拾玉鐲」 魯大鳴・盧思
仕草でだいたいの筋が判る話が選ばれたらしい。
他愛ない一目惚れストーリー。
あとで中文の先生に訊いたら、やっぱり普通の中国語学習者では台詞は聞き取れないらしい。
二胡の演奏 彭秀敏
日本の曲「里の秋」のあと、西域の曲「牧羊女」と、モンゴルの「賽馬」という草原の競馬の曲。
良いな~、二胡。
最後は寸劇 「孫悟空大閙天宮」より抜粋 石山雄太
「鞭」を持っているので馬がそこにいることが判るとか、レクチャーで教わったことが早速出てくるのも楽しい。
如意棒を振り回す。ブンブン音がする高速回転で、客席からは喝采というよりうなり声が……。
楽しい一日でした。
ありがとうございました。
この日、出演者の皆さんの挨拶の中で、「日中関係が難しくなっている」と言う話が何度か出ました。
私は、そんなことは関係ない、と簡単に思ってしまうのですが、公式に活動する人たちにとっては深刻な問題のようです。
外国語の履修者も、その年々の国際情勢と連動することもあるとか。
国家同士のあれこれ、勿論、議論しなければならない課題も沢山あります。
しかし、一方で、どんな国の人たちでも、実際に個人として知り合ってみると、驚くほど通じ合える物だと実感しています。
こういう小さな交流がもっともっと沢山あったら、紛争も、少しは避けられるのではないかと思います。
もう一つ、「孫悟空」を演じられた石山雄太さんは、現在外国人として唯一の京劇役者。これまでの道筋をお話しいただけば、“夢”を持って進めない今の学生達にとって意義深い物になるだろう、と勝山先生は期待していたんですが、あまり多くを語られませんでした。
実際に大変なことも沢山あったようですが、「今日の演技を見て頂ければ解る」と言い切った石山さんはホントにかっこよかったです。
大学会館は装置も構造もどうにも使い勝手が悪く、また、中座した学生達(授業の関係で中座することそのものは仕方ないとしても)のざわめきや、取材に来た某新聞社の記者(?)の靴音など、こっちが冷や冷やさせられることも色々ありましたが、素晴らしい会になりました。
ありがとうございました。
前の記事にも書きましたが、言語文化学科は(というか、勝山先生は)、こういう活動に熱心に取り組んでいます。
全ての学生が参加できるわけではないのは、大学の仕組みの問題もありますが、言語文化学科に入ってくると、こういう機会が色々あるよ、というのは、何度でも声を大にして広く伝えておきたいところ。
出演者プロフィール再録
☆魯大鳴(るーだーみん)京劇役者。1976 年、北京市戯曲学校京劇科卒業。北京風雷京劇団所属。中国では人気No.1 の役者。宝塚歌劇団や明治大学で講師も兼ねる。著書に、『京劇入門』『京劇への招待』など多数。
☆盧思(ろし)京劇役者。日本画家。中国戯曲学院京劇演技学科卒業ののち、東京芸術大学大学院日本画修士課程修了。NHK テレビ「中国語会話」元レギュラー講師。
☆石山雄太(いしやまゆうた)京劇役者。中国戯曲学院卒業。外国人では初の京劇役者となり、中国国家京劇院に所属する。現在、北京市在住。
☆彭 秀敏(ほうしゅうみん)二胡奏者。1999 年西安音楽学院大学院修了。葉加瀬太郎、神津善行らとともに、テレビドラマのテーマ曲を多数てがける。全国でコンサート活動を展開する。学習院大学で非常勤講師も兼ねている。
☆盧思(ろし)京劇役者。日本画家。中国戯曲学院京劇演技学科卒業ののち、東京芸術大学大学院日本画修士課程修了。NHK テレビ「中国語会話」元レギュラー講師。
☆石山雄太(いしやまゆうた)京劇役者。中国戯曲学院卒業。外国人では初の京劇役者となり、中国国家京劇院に所属する。現在、北京市在住。
☆彭 秀敏(ほうしゅうみん)二胡奏者。1999 年西安音楽学院大学院修了。葉加瀬太郎、神津善行らとともに、テレビドラマのテーマ曲を多数てがける。全国でコンサート活動を展開する。学習院大学で非常勤講師も兼ねている。
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