コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

言語文化学科の入試問題

2006-02-28 09:25:45 | 
先週末、個別学力試験(二次試験)でした。

こっちも参照

私の所属する、静岡大学人文学部言語文化学科では、今年度から、「国語」を廃止して、「総合問題」に切り替える、と言う、大きな改革を行った。

学部の「入試情報」のページには、特に「言語文化学科「総合問題」に関する追加情報」と言うのが、掲載されている。

曰く、


言語文化学科の総合問題は「国語」を基本としています。ただし文章の読解力・表現力に加えて、芸術的感性を問うこともあります。
言語・文学・文化について、あなたの考えを問うような出題もあります。
言葉について日頃考えている人、文学作品や演劇、映画など広く芸術作品に慣れ親しんでいる人、評論などを読んでいる人、言葉や文化についての入門書や啓蒙書を読んでいる人、そういう人たちの方がそうでない人よりも有利になるかもしれません。


これは、私たちが、ずっと前から主張してきた、学科独自の「アドミッション・ポリシー」の一つの実現である。
言語文化学科は、単なる語学と文学の合成ではない

そのことを、しっかり理解した人にこそ、入ってきて欲しい。だから、入試問題から、ちゃんと、他部局任せにせず、独自のスタイルで作る。

残念ながら、ローカル新聞も、この、新しい問題について、何も言及してくれては居ないようだ。

今後、大手予備校の入試速報などからはじまり、徐々に反応があると思う。
受験生や、その関係者が、どれくらいここを御覧になっているか、判らないけれど、他に場所もないので、ここに色々と書き込んで頂ければあり難い。




今年度、言語文化学科では、「アッパレ講座」として、「静岡の文化」「情報意匠論」という、独自の授業科目もスタートさせ、そこから派生した「天晴れ門前塾」は、早くも大きな成果を見せてくれている。

それは、正直のところ、私たち専任教員の力、と言うより、地域の方々と、何よりも、無気力とは縁遠い、生気に満ちた学生達のがんばりによる物だと思っている。
私を含め、教員は、文学や語学の畑で育ってきて、「言語文化」という新しい畑に、どんな作物が育つのか、その時、どんな肥料が必要なのか、よく解らないまま、と言う所も否定できない。しかし、種は蒔かれ、芽は出ている。
途中で立ち枯れないように支えるのも私たちの仕事なのだけれど、自分たちで必要な栄養を見つけて、貪欲に取り込んでいって欲しい。


どんどん面白くなると思う。



個人的なことを言うと、来年度は、1年生の「担任」もすることになっている。
コニ研は、1年生の時からディープにつき合ってきた世代が、卒業学年を迎える。
何かが起こる年だ。
ハードだろうな、というのは覚悟の上で、恐ろしく楽しみでもある。


入試については、随時情報収集して書き足したい。
反応求む。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 告知、色々 | トップ | 【緊急告知】演劇公演「空よ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事