コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

全然おっけー。

2008-04-23 19:03:28 | 
昨日、「平成20年度全国学力・学習状況調査」というのが行われた。
また、ネットのニュース記事を全文引用します。


全国学力テスト 福沢諭吉の身長、「全然明るい」は正しい?

4月23日8時1分配信 産経新聞

 ■実生活での活用力クッキリ

 「全然明るい」は正しい? 福沢諭吉の身長は? -。小6と中3の児童生徒を対象に22日に行われた全国学力テストでは、学力を実生活に活用する力を意識した出題傾向が強まった。文部科学省は昨年と出題の領域や分量に大きな変更はないとしたが、基本的な知識を問う「A問題」で学校生活を題材にした出題が目立ち、PISA(OECDによる学習到達度調査)型の学力を求める姿勢が一層浮き彫りになった。

 算数・数学では小6のA問題で、「約150平方センチ」の面積について(1)切手(2)年賀はがき(3)教科書の表紙(4)教室の床-の選択肢から選ぶ四択問題を出題(正解は(2))。センチメートルという単位について肌身で理解しているかを調べた。

 中3のB問題(活用)では、「明治期の文豪、樋口一葉の身長が140センチ台であることが判明した」との新聞記事を引き合いに、慶応義塾創設者の福沢諭吉の身長を出題。上腕骨の長さから身長を推定する数式を活用させつつ、数学が意外な“謎”を解いてくれる一面をアピールした。

 国語では、中3のB問題で、若者の間では肯定表現として使われることが多い「全然」の使い方に関するリポートを出題。「全然明るい」という表現の賛否について、いずれかの立場に立たせて理由を説明させる約100字の“ミニ小論文で言葉に対する感度をはかった。

 一方、前回誤答が多かった問題の類題も。昨年の小6算数では「底辺×高さ」の公式で求められる平行四辺形の面積について、斜辺の数値など不要な情報を加えつつ、別の長方形の面積と比較させると、正答率が18%と低かった。今回は底辺、高さのほかに斜辺の数値を示す単純な問題で、理解の正確さを調べた。

 文科省によると、四十数年前の全国調査や近年の抽出調査と同一の問題が全教科で計25問出題されており、結果が注目されそうだ。

                   ◇

 今回の全国学力テストを専門家に分析してもらった。

 《国語》宮川俊彦・国語作文教育研究所所長「言語理解力や言語表現力の習得を目指す狙いが一層鮮明になった。椋鳩十の『母グマ子グマ』など広範で多元的な力を見る題材が登場。課題文の質は良化した。ただ、長文の割に設問数が少なく生かし切れていない。全般的に日常生活に関する出題に偏り、哲学や思想の領域は不十分。分析力や論理力は把握できない。国際比較調査を意識したのだろうが、国語は各国の教育の根幹であり、独自の基軸が打ち出されてよい。学テはまだ過渡期。出題に工夫を重ねてほしい」

 《算数・数学》坪田耕三・筑波大教授「問題の読み取りにハードな部分はあるが、全体的によく吟味されている。小学校では前年も出された平行四辺形の面積で、条件を増やして自ら判断する力を試すなど、問題が若干改善された。数学では新学習指導要領で小学校に移行される内容が多い印象も受ける。知識中心のA問題でも、算数でランドセルなど身の回りの物の重さが問われるなど、教科書では解けない問題が多い。立体造形や作図など、実践的な要素を取り込むといった授業改善の方向を示唆した問題だ」


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最終更新:4月23日10時33分
産経新聞


これだけだと全然わかりません。
で、実は既に問題は公表されています(著作権保護で色々歯抜けだけれど)。

「全然+肯定」問題は、結構ホットな議論なので、どうやって出題したのかなぁ、と思ってましたが、一方的な決めつけをしない正答例には好感が持てます。


さて、
ここまでは、実は枕。

もう一回、言語文化学科の総合問題に戻したいのですよ、実は。
まえにちょっと、静岡の県立高校の国語の問題が素晴らしかった、と言う話を書いたと思うんですが、実は、新しい学力観に基づいて、がんばって面白い問題を作ろう、と言う流れは確実にあるのです。

言語文化の総合問題、1年目にやったことは、確かにその時の受験態勢から言えばきつい要求があったかも知れないけれど、これからの若い人たちに求められている学力をかなり的確に問うことの出来る良問だったと思っています。

大学関係者、或いは、進学を教科科目で考えようとする高等学校の関係者の方が、余程頭が固い。

このページを見ている皆さん、「国立教育政策研究所」等という、いかめしく怪しげな組織が作ってる問題なんてろくなもんじゃないだろう、とおもわずに、去年の問題、今年の問題、とりあえず中学国語Bだけでも、ちゃんと目を通して欲しい(解説読むと結構頭が下がる)。

そして、こういう問題の延長線上に、言語文化学科の問題はあるのだ、と言うことを知って頂きたい。

何度も言う。
基本的な、従来型の「国語」は、センター試験がちゃんと見てくれている、と言う信頼の上に「個別学力試験」は、学部・学科という、募集単位それぞれの「アドミッションポリシー」を明確に打ち出した問題を作る。
そうやって、大学と受験生のミスマッチが無くなれば、過員問題でイライラすることもなくなるはずなのだ。


週末のお薦めイベントについては前の記事参照!
是非!

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