コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

 【 江戸に、(≧◇≦) 】 (新1年生向け授業情報)

2013-03-22 18:56:59 | 
2013年度授業関連情報です。
既に私の担当分の時間割は公表しています。
授業開始前に、若干情報をアップします。

ということで、第二弾。
一年生向け科目です。

人文社会科学部言語文化学科に合格した皆さん。
おめでとうございます!
今は後期の合格発表も済んで、新生活に興味津々と言うところでしょうか。
こんな授業、有ります!



日本アジア言語文化基礎論I【 江戸に、(≧◇≦) 】シラバス)。

すみません。
ホントにシラバスに顔文字使いました。

ちょっと前に書いたことですが、江戸時代の文芸作品って、大学で出会わないと殆ど知らないままなんですよね。江戸は興味があるのに現物は見たことがない。それ、もったいないでしょう、という……。

私自身、高校まではホンの少ししか触れたことが無くて、“古典文学”の中の一つでしかなかったわけです。

それが、今、こうして“専門家”になっているきっかけは大きく二つ。
最初は、一年生の一般教養科目に、長谷川強先生の西鶴の講読(受講生二人)があったこと。先生の博覧強記ぶりと関西弁で読む西鶴に驚嘆しました。それで日文コースに進むわけです。
二年生になって、古文書演習で一揆物の実録を読んだことがその後のテーマを決定づけるわけですが、江戸戯作は小松寿雄先生の国語学演習で洒落本を丁寧に読んだこと。関連で黄表紙も読み、その後、大学院に入ってから延広真治先生の演習で黄表紙に再び触れたわけです。

学部時代は戯作者に興味があって近世随筆を読みあさっていた時期もありましたが、きっかけはやっぱり授業でしかないのです。

今回、久しぶりに一年生向けの専門科目を担当するに当たって、そういう、自分の驚きの体験を、もう一度、私なりの文脈で伝えられないか、と思ったのが、この授業の出発点です。


今年度、能の安田登さんをゲストにお招きした授業からは、受講生たちが意見や感想を気楽にシェアすることの重要性と方法を学びました。前後して、高階経啓さんとの雑談の中でも、教室を活性化させる様々なアイデアを戴きました。

そういう物を活かしながら、この授業では、取り敢えず、江戸の魅力に驚いて貰うこと、そして、次は、それを、授業を受けていない同世代の人たちに伝えること、まで持っていこうという計略です。

例によって授業は実験場なので、うまくいくかどうかは分かりませんが、そういう魅力の連鎖が授業の外にどんどん拡がってくれることを期待しています。

ちゃんと出来たら某出版社で本にしてくれませんかね、Oさん……。


というわけで、新一年生の皆さん、教室でお会いしましょう。
その前に4/8に歓迎会がありますね。
それより前にコメントしてくれるととても嬉しい……。



*なお、この授業は“市民開放授業”対象です。
 学外の方が、カルチャーセンター的に受講できます。上記リンクをご参照下さい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『日ごとの富士』を読みます... | トップ | コニ研そつぱ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事