コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

2014年度前期総括

2014-08-23 17:31:05 | 
2月以来の更新ですね。
生きてます。

昨日、前期の成績を出しました。
今年度前期はとにかく受講生が少なくて、やきもきしました。
一番大人数になるはずだった月曜4コマ目の授業に2年生がゼロ。
どうも、2年生は学部共通科目を全員取らねばならないという誤情報が蔓延したらしい。
まぁ、おかしいと思って問い合わせに来た学生もいなかったんだから、シラバスに魅力が無かったのでしょう。
実際34年生も多くなかった。


でさて。

前期私が担当した授業は

静岡の文化
日本言語文化基礎講読Ⅲ
日本言語文化講読Ⅱ
日本近世言語文化研究(院)

の4本でした(済みません、少なくて)。

以下、一言反省。
静岡の文化
 いろいろ事情があって2年間休んでいた授業の復活。
新入生の気質というのは世代による傾向ではなく、その年々、何か判らない要因で動くような気がする。この授業はそういう物におおきく影響される。
今年は比較的元気で積極的な学生が多いんだけど、今の2年生と比べると「学問」に対する意識形成ができてないのかな、という印象。
そこをちゃんと指導できなかったのが大きな反省。
で、やっぱりちゃんと地域社会に出て行って現場でやりとりする経験を積む方がやりがいはあるよな、という感じでしたね。
今は抽象的なことだけ書いておきますが、今後、秋には学祭その他で関連イベントを開催する予定です。


日本言語文化基礎講読Ⅲ
「江戸の色恋」というテーマで、文芸化された色恋とリアル色恋、みたいな話をしたかったんだけれど、こっちの準備不足もあり、学生も少なく、結局盛り上がったのは後半、幽霊のジェンダーという話だったり。
この授業で面白かったのはレポート。そんなわけで怪談物が多くなってしまったんだけれど、それと並んで、所謂"ギャルゲー"みたいな物と江戸戯作の恋愛駆け引きの比較とかがちらほら。これは授業でも話したことで、私の知らない世界を覗かせてもらった。
知らない、と言えば、女性向け風俗産業について調べてくれた学生もいて、まぁ内容は想像を超えては居ないんだけど、おもしろかった。


日本言語文化講読Ⅱ
「『天一坊実記』を読む」というテーマで、半期の授業で解説しながら全部読み切りました。カルチャーセンターの講読みたいな授業。学生には食い足りないかと心配したけど、案外食いついてきた。まぁ作品のおもしろさは間違いが無いので。
レポートは結構調べてきた物もあるし、授業でも話題に出た"二次創作"という問題と絡めた物がちらほら。
授業で取り上げたのは本当に久しぶり。これはいろいろ活用できるようにしたいと思っている。


日本近世言語文化研究(院)
大学院の授業には毎度悩まされる。近世文学専門の院生が居ないので、かなり基本的な話をせざるを得ない。特に今年は留学生のみということで、本当に基本的な話になった。
ただ、江戸時代と、母国の同時代状況とを比べるとか、いろいろこっちも学ぶことがあった。せっかく静岡に来たのだから家康のことを調べよう、と言う話になったのもよかったらしい。



さて、成績は出してしまいましたが、不服がある場合は申し立てできる仕組みがある様です。ちゃんと成績表を見て、問題があれば手続きして下さい。

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