コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

リーディング・カフェ 初参戦

2010-05-09 00:19:44 | 
SPACの俳優、奥野さんが精力的に取り組んでいる「リーディング・カフェ」というのに、遅ればせながら参加してみた。

まぁ、大学の目の前のカフェだし、読み物が「メデイア」だったということもあるので、これは行かなきゃ、と。

奥野さんの独特の雰囲気で場を和ませ、全員自己紹介。
ギリシア神話のメデイア関係の話を解説し、まず1ラウンド。
適当に切って一人ずつ読む。
経験者とそうでない人で、構えが違う。
私も様子見。
休憩の後、第2ラウンド。
今度はくじ引きで、立って読む。
時間の関係なのか、最後はコロスの群読で、それはそれで面白かったけれど、揃わないのでストレスもあり……。

まぁ、面白い体験だった。
経験者が妙に喉の奥で声を出そうとするのは、SPAC風なのかな。
ク・ナウカ、阿部氏の声が頭の中で響いている。

そして、改めて、この戯曲の宮城解釈の面白さに気づかされる。




授業で朗読するのは結構好きだ。
学生にもたまに読ませるんだけれど、句読点や漢字にあまりに無頓着なので自分で読んだ方がまし、と思ってしまう。
声も聞き取れない人が多いし。
でも、またやってみたい、というか、それだけの授業を一度やってみようかなぁ、と思ったりしましたよ。


さすがに今日の参加者は聞き取りやすい声だったけれど、句読点や改行より自分の解釈を優先させてる人が多いな~と言う印象(私がどうだったかは、自分ではわからないので、まぁ棚上げ)。
テキストは翻訳だし、上演を意識した物かどうかも解らないのだけれど、句読点・改行には疑問もあった。
作品や歴史的な解説も必要なのかも知れないけれど、そう言うことをもっと話せたら良かったな、と思う。
演出的なことが全く話題にならなかったのは残念。



参加者はスタッフ入れて20に少し満たないくらい。
定員20だったので、満員にはならなかったと言うことか。
しかも、現役学生はほぼ知った顔。
社会人参加者も、SPACと既に関わりのある人たちのようで、全くの“部外者”はいなかった感じ。
それは、SPACに一番近い会場だからなんだろうな、とは思うけれど、ちょっと残念。


そう言うメンバー構成なので、どうしてもドメスティックな雰囲気になってしまう。
“和気藹々”は良いことだけれど、完全アウェイの人がいたら居心地悪かっただろうなぁ、と思う。
ま、現実に、“完全アウェイ”単独参戦、と言うことはあり得ないのかも知れないな、とも思うのだけれど。

ネズミ講式というか、友達を連れてきたら割引とか、初参戦は無料とか、何か引っ張り込むための積極的な工夫があっても良いと思う(実際、今日来た卒業生たちは現役学生に誘われたんだろう)。むしろ、現役学生(K君が来てたけど)をもっと誘わなきゃ、と思うのだよね。
もったいない。
中身はまだ工夫の余地があるな、と思うのだけれど、色んな可能性のある企画なのはよく解った。
どんどん拡がったらいいな、と思いますよ。
奥野さんは、こういう事に向いてるんだろうなと。



たまたま隣に座っていた人がク・ナウカの役者さんだったので、終演後に少しだけお話が出来たのも収穫。

何はともあれ、本公演がたのしみ。
その前に書いておかねばならないことが色々あるのだけれど。

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