コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

静岡にボタニカ。

2011-02-15 23:47:08 | 
2/12に、遠藤加奈さんの個展が始まった。





いつもの事ながら“スピリチュアル・アート”はよくわからんのだけれど、嘗て野菜を育んだ土がそこに置かれているのには、“何か”を感じた。
庭師さんともお話が弾みました。

同じ日、同じ建物でスノドカフェの柚木さんSND403 projectと言うのを開始したので、そのオープニングレセプション・パーティにも参加してきた。
 ごちそうさまでした。


ここが、第二金座ビル“ボタニカ”

もともと社宅だった建物を改装して“シェア・オフィス”として安く貸しているのだけれど、どうも戦略的にアート系の人たちに声をかけたようで、ちょっと面白いたまり場になっている。

去年の暮れにmaginrecordsというか、水銀座が入居して、こけら落とし公演をやった。

その時はお客だった柚木さんも遠藤さんも入居者になったというわけだ。

今回パーティ会場になったのは、水銀座が公演をした共有スペース。
ここと、2階のカフェは2スパンある。
こういう使い方が出来るのも面白い。

建物はお世辞にもキレイとは言えないのだけれど、その分色々いじって楽しい演出が施されている。




私は静岡の現代アート事情には疎いので他にもあるのかも知れないけれど、ここの雰囲気はやっぱり“何か”を感じさせるだけの力がある(駿河小判が作られたという由緒ある土地だし)。


パーティで知り合った二人の若者としばしCCCの何処が問題か、と言う話題。
こう言うところに集まる人だから、原宿のデザフェスギャラリーも知っている。
しばし、校舎だからこそ出来ること、のアイデア出し会の様相。
文科省が廃校リニューアル50選を発表したのは2003年のことだ。何を参考にしたのか、ホントに理解できない施設だ。


それで思い出した。
前日、11日は駿府博物館で丁子屋コレクション展記念講演会。
丁子屋さんと、常葉の日比野先生の講演は、立ち見の出る大盛況。
牧野宗則さん御夫妻と風鈴丸さんもお見えになり、どうにも豪華な、しかし和やかな会になった。
講演前には牧野さんとひとしきり伝統木版画と牧野版画の技法について語り合い、終演後は嘱託学芸員(?)Yさんの解説をまじえたあれやこれや。

駿府博物館には苦い想い出もある。
しかし、実際に、地域の文化財保護や芸術活動を支えてきた博物館なのは確かだ。
目と鼻の先に出来た市美術館は、「静岡市の美術館」という企画を出せないまま、大催事場を続けるつもりなんだろうか。
Yさんとは、森田鶴堂展をもう一度、と言う希望もあるのだけれど、既に時間がない。
いつか、市美術館に鶴堂作品が並ぶことを期待しつつ、やっぱり“官”に頼ってはダメなんだ、と言う思いを強くする。
歴史系博物館に関しては議論が進行中だけれど、本当に出来るのかどうだか。

駿府博物館もこれからどうなるか判らない。
ボタニカも、まだ始まったばかりだ。

今は、少しずつでも、いざというときの準備をしておくしかないね。



話が逸れた。
ボタニカ。
静岡にもやっと、民間の力で面白いアートスペースが出来た。
ここを拠点に、金座・茶町界隈がどんどん面白くなっていったらいいな、と思う。
期待しています。


おっと。
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