コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

円通 vs. 伊能忠敬

2011-02-16 19:20:38 | 鞠水
もう十日ほど前になるんだけれど、久しぶりに小島龍津寺さんを訪問。

昨年末に地域マップ研の会合で、須弥山儀の話をしたら案の定、ものすごい喰い付きで、それならみんなで行こう、と言う話になり……。

どこかに書いたことがあるけれど、地域マップ研の理事長は、元国土地理院長で伊能忠敬研究会代表理事でもある、星埜由尚先生。
昨年は山川出版社から読みやすい忠敬の評伝も刊行された。

忠敬は正確な測量のために西洋の天文学も学んでおり、須弥山儀を考案した円通の『仏国暦象編』に対し『仏国暦象編斥妄』を著して反論した人物だ。

私はどっちに荷担しようとも思わない。と言うか、科学としては伊能さんが勝に決まっているのだけれど、円通の考えた、現象(見える物)と真実(見えない物)との関係に関する哲学(?)には妙に共感するので、この辺はやっぱり専門家同士がやり合って欲しいなと思うのである。

*そうそう!
 秋に講師を引き受けてくださった岡田正彦先生の『忘れられた仏教天文学』、刊行されています。アマゾンでも購入できますので是非!



今回は、下見のような物で、しかも紹介者たる私か会議のため遅刻という状態で、とにかく御住職と御母堂様、それから渡辺会長というレギュラー陣が揃って“対面の場”、と言うところ。

会員の面々も非常に熱心に資料を眺めていた。


今回は渡辺さんのご厚意で陣屋跡・酒瓶神社・資料館も案内して頂き、充実した半日を過ごすことが出来た。
いつもは通らない抜け道もあり、小島の魅力がまた増した感じ。




何がすごいって、初めての土地なのに道案内の渡辺さんより先にどんどん狭い道を進んでいってしまう理事長。
地図の達人ってこういう事か。




聞けば、前日、渡辺さんの御母堂の葬儀だったとかで、とにかく高齢だったので、ちょっときれいな祭典風の儀式もあった由。


ご愁傷様というのも忘れるような暖かい人たち。

一月の足久保もすごかったけれど、そして、小坂はもうホントに長いつきあいだけれど、小島はまた格別。
会長・御住職と町の中を歩いているとみんながみんな知り合いで、我々のことも何となく了解して歓迎してくれている感じがする。
フィールドワークとか地域連携とか、そういうメンドクサイ話じゃなく、ここも、帰る場所の一つになってるなぁと思う。

昨年秋のお祭りと講演会があまりに素晴らしかったので、今年も是非お祭りに合わせてイベントをお願いしたい。
イベント無くてもお祭りには行きますが。

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