見見楽楽 ~九州ぶらり放浪記~

おむすびころころ
鹿児島を中心にあちこち出歩いております。

『かつお』と『鹿籠豚』(黒豚)の町 … 枕崎市

2010年12月27日 11時36分09秒 | 雑誌取材同行記…鹿児島
枕崎…といえば、カツオ・台風・枕崎弁。

東シナ海に面した温暖な地理的条件から、古くから漁業の盛んな町。

「“ぶえん”は、いんやはんどか~い」(魚は要りませんか?)

自分が子供の頃(昭和40年代)、バリバリの枕崎弁を使うオバちゃんが天秤棒を担いで魚を売りに来るものでした。

その“ぶえん”、魚の事ですが、

単に魚の意味ではなく、「無塩」の魚。

つまり、塩をふった魚ではなく、新鮮な魚の事。

そーいえば、ジイちゃんバアちゃんは干物の魚を「塩ちけ(塩漬け)」って言ってました。

子供の頃から聞いていた“ぶえん”の深~い意味を最近知りました。


上の写真はかつおの腹皮。

かつおのお腹周りの皮の部分。

かつお節の残り部分ですが、脂がのって美味しいです。

焼くと“ひえ臭い”(魚臭い)のが難点。



かつおラーメン。(取材した○○ラーメン)

串木野のマグロラーメンと対峙する鹿児島B級グルメのかつおラーメン。

魚臭いと思いきや鶏ガラスープとカツオ節のスープのWスープ。

あっさりヘルシーな味が女性に受けてます。



かつおラーメン。(お昼を食べた某枕崎料理店)

カツオの漬けと竜田揚げがトッピング。

専門店に負けない味と評判。



鹿籠豚丼。(お昼を食べた某枕崎料理店)

知る人ぞ知る“鹿籠豚”(かごぶた)。

鹿児島黒豚は、琉球を支配下に入れた島津が琉球から連れ帰った土着の豚とイギリスのパークシャー種を掛け合わせた改良種。

その黒豚を作りだしたのが枕崎市鹿籠出身の園田兵助(獣医師)。

また、鹿籠で養豚場を営む森繁雄は、その黒豚を列車に積み込み東京に出荷したところ、その品質の高さと美味しさが大評判となり、

豚を運んだ貨車に「鹿籠駅」の車標がついていたことから『鹿籠豚』と呼ばれた。

一時期、生産性の低さから黒豚は衰退しますが、近年のグルメ時代に再び脚光を浴びた黒豚。

黒黒ブームの火付け役でもあります。




皮付き鹿籠豚の角煮。(取材したお寿司屋さん)

皮付きのバラ肉を使った角煮。

皮付きのバラ肉が手に入らないので、豚1頭丸々買い取ったというコダワリの一品。

しかも特定の生産者にコダワッてます。

黒豚の美味しさは赤身の柔らかさと脂肪の甘み。

しゃぶしゃぶにした時、くるっと脂身が縮まるのが黒豚の特徴。

黒豚美味しいっす!

鹿児島に生まれて良かった

枕崎の皆さんご馳走様でした。




撮影日:2010年12月24日
◆Nikon D700
◇AF-S Nikkor 50mm F1.4G
◇TOKINA AT-X M100 PRO D 100mm F2.8





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