<1巻7章から>
5巻内容にもふれています。ご注意!
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ホグワーツに入学したその日の夜、ハリーはクィレルのターバンの夢を見ます。
ターバンは「スリザリンに移れ、それが運命だから」と迫り、マルフォイが現れ、スネイプに変わり、緑の閃光・・・
これ、本当に夢なんでしょうか? 1巻を読んでいたころは何も考えずに、そのままやり過ごしていましたけれど、5巻を読むと、どうもひっかかります。
単純な「夢」ではなく、5巻で出てくる「あの現象」に近いものなのではないかなぁ、と思えてきてしまうのです。「傷が痛んだ」という直接的な表現はないけれど「ターバンが痛いほど締めつけてくる」と書かれています。
ターバンの中のヴォルデモートが、ハリーのグリフィンドールへのソーティングを知って、怒り?の感情を高ぶらせ、その結果としてハリーにアクセスした・・・などという可能性もあるのかな?
翌朝目覚めたときに、この夢のことはすっかり忘れてしまっていますが、これは、ハリーが自ら「スリザリンはイヤだ」ときっぱりと否定したことでヴォルデモートの誘惑に打ち勝った、ということの証なのでしょうか?
ただよく分からないのですが、もしハリーがグリフィンドールではなく、スリザリンに入った場合、ヴォルデモートにとって何か得になるのでしょうか? 5巻で明らかになった「予言」から考えると、別にどこの寮にソーティングされても、最終的な結果が変わるとは思えないのですが。。。 それとも、スリザリンになることで、ハリーの中にヴォルデモートへの忠誠心が芽生え、ゆくゆくはヴォルデモートのために自らの命を捧げるようになる、とでも言うのでしょうか?
夢の中の「運命」という言葉が気になります。
一方、マルフォイ(ドラコでしょうね)とスネイプ登場の意味は何なのでしょう?
もしこの夢が、ソーティング・ハットに言われた「スリザリンはどうか?」という言葉がハリーの中でひっかかっていることに由来する「単純な夢」であるなら、マルフォイやスネイプの登場は、この時点でハリーが思い描ける「スリザリンの象徴」として理解していいような気がします。しかし、それならば、その中にヴォルデモートが巣くっているとは(この時点で)知るよしもない「クィレルのターバン」が存在感を持って夢に登場するというのは逆に不自然な感じがします。
う~ん、少なくとも「何かを暗示している」ことには間違いないでしょうけれど、まだまだその真意が見えてきません。。。
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