ハワイ島半周ドライブ#7から
2010年1月6日:午後4時45分
あわやの居眠り運転から、
何とかワイコロアのクイーンズ・マーケット・プレイスまで、無事に到着。
クルマのエンジンを切った瞬間、これまでにない安堵を感じていた。
家族へのお土産を探してショッピング・エリアを歩き回る間、
さすがにぼくの顔色の悪さに気づいた妻は、
「ねぇ、大丈夫?」と、しきりと声を掛けてきた。
「やっぱり疲れてきたのかな。
でも、少し休めば、平気だから。」
心配顔の妻に対し、やはり本当のことは言えず、単なる疲れだとごまかした。
妻が母親と妹へのお土産を見つけたあと、
エリアの一角にある<ISLAND GOURMET MARKETS>で、
本日の夕食を買って帰ることに。
店内には、生鮮食品から果物、野菜、日本食コーナーのほか、
ワインやデリ・コーナーもあり、品数が豊富だった。
どれも美味しそうで中々決められず、何度も周回してしまった。
散々悩んだ挙句、『シオノ』のお弁当のほか2品を買って帰ることに。
少し時間を置いたおかげで、なんとか落ち着きを取り戻すことが出来たぼくは、
再びクルマのハンドルを握った。
ワイコロアから、クルマを走らせること20分。
カイルア・コナに近づくにつれ、助手席側から西日が射し込んできた。
太陽が水平線に近づき、間もなく日没時を迎えようとしていた。
コナに滞在する楽しみのひとつに、サンセットがある。
その日ごとに違う色合いや陰影を見せてくれる夕焼けは、
毎日見ていても飽きることがない。
できることなら、早くコンドミニアムに到着して、
ビール片手にラナイから日没の瞬間を眺めたいところだが、
ハイウェイはコナに向かうクルマで渋滞気味。
とても無理そうだ。
「どこかでサンセットが見られないかなぁ。」
コナ空港前を通り過ぎたところで、ふと呟くと、
妻も同じことを考えていたようで、
「近くにいい場所があるといいんだけど。」と、頭を巡らせていた。
海岸近くで、クルマが停められ、障害物のない場所は・・・。
ハンドルを握りながら記憶を探るが、思いつかない。
「あそこは・・・ホノコハウ国立歴史公園か?」
やがて右手に見えてきた<Kaloko-Honokohau National Historical Park>の 看板の文字を口にすると、
「あ!ホノコハウ・ハーバーだったら、見られるんじゃない?」と、妻。
「そうか!そこがあった。」
かつてランチを食べに訪れたことのある港の光景が頭に浮かんだ。
その辺なら、サンセットが見られる絶好のポイントがありそうだ。
ほどなく、ホノコハウ・ハーバー入口が見えてきた。
たまたまなのか、あるいは同じ目的なのか、前方のクルマが港へと右折した。
「じゃ、ぼくたちも。」と、前のクルマに続いて右折し、港へと向かおうとした途端、
なんと、真正面から夕日が射してきた。
間違いなくこの先で日没が見られると確信するも、あまりの眩しさに鼻白む。
サングラスはもとより、
慌てて車内のサンバイザーを下ろすが、正面過ぎて全く役にたたない。
強烈な逆光にさらされ、目を開けるか開けないかの極薄目で、
前方のクルマのシルエットだけを頼りにクルマを運転する。
眩しさに耐えながら、追突することがないよう車間距離に気を付け、
必死について行こうとしているのだが、
しかし、前のクルマがサンセットを見に行くとは限らないことに、
遅ればせながら気づいた。
「ねぇ、早くしないと、太陽が沈んじゃうよ!」
妻は急かすが、どこまでついて行けばいいのやら。
と、思う間もなく前のクルマは急に右折し、夕日とは別の方向へと向かって行った。
「あれ?違ったのか?」
こちらは右折せず、夕日に向かってできる限り進んでみるしかないだろうと、
そのまま道なりに走り続ける。
刻一刻と太陽が沈みゆく中、
ついに、突き当たりの高台に数台のクルマが停っているのが見えてきた。
「あそこが、そうじゃないかな?」
今や、太陽は高台の向こう側へと姿を消しつつある。
迷っている時間はなさそうだ。
きっと、あそこがサンセットを見られるポイントだろうと当たりをつけ、
手前の駐車スペースにクルマ停めると、急ぎ足で高台へと向かった。
すると!
どうやら、ここは地元の人たちがサンセットを見に来るポイントだったようだ。
数組のカップルが車の横で、あるいは車の中で,
それぞれ肩を寄せ合って、水平線に沈みゆく夕日を見つめている。
一番端に停っているピックアップトラックからは、
周辺に聞こえる程のボリュームでロックのバラードが流れている。
“SUN GOES DOWN”と繰り返す歌詞と、
哀愁を帯びた歌声が、その場の雰囲気を盛り上げていた。
ぼくたちは、並んでいるクルマの端から回り込み、夕日が見える位置に移動した。
太陽は、すでに半分ほど沈み、手前の岩場では波しぶきが上がっている。
「ここ、いいね。」
妻がつぶやく。
初めてこの場所にやって来たが、絶好のローケーションかもしれない。
地元の人たちと一緒に、太陽が沈みゆく最後の瞬間を待った。
そして・・・
みんなが見つめる中、まさに日が沈み消えようとしたその時、
大きな波が手前の岩場に打ち寄せ、高々と上がった波しぶきが、
あろうことか最後の瞬間を覆い隠してしまった。
その場にいた男たちが一斉に叫んだ。
「Oh! No~~~~~!!」
そして、波しぶきがおさまると、太陽は完全に姿を消していた。
日没のその瞬間が見たくて集まって来ていたのに、
まさか、こんなことになるとは思いもよらず、
あまりのタイミングの良さ(?)に、みんな苦笑気味だった。
最後の瞬間が見られなかったのは残念だったけれど、
この場所で日没を見ることができると知ったぼくたちは、
後日もう一度訪れることにし、
まだオレンジ色に染まる夕焼けを背に、クルマへと引き返すことに。
午後6時30分
アリィ・ドライブ沿いのシー・ビレッジに帰着。
こうして、約半日がかりのドライブが無事に終了した。
自分ひとりだけ、一時はどうなることかとヒヤヒヤしたが、
大事に至ることなく戻ることができてホッとした。
夜、プールサイドのジャクジーに浸かったが、
この時ほど、ジャクジーに浸かれる幸せをしみじみと感じたことは無かった。
Mahalo. <ハワイ島半周ドライブ THE END>
旅の指さし会話帳mini ハワイ(ハワイ英語) | |
クリエーター情報なし | |
情報センター出版局 |
ATEX ルルド マッサージクッション L モカブラウン AX-HL168br |
|
アテックス |
【昨年購入して、すっかり気に入っているクッション型マッサージ器です。
購入前はちょっと侮っていたのですが、
想像していたより、はるかに本格的な揉み心地で、正直驚きました。
こちらのLサイズの方が揉み玉の可動範囲が広いので、しっかり揉みほぐしてくれます。
ソファーの上に置いていても違和感がないので、使わない時もそのままでOKだし、
思い立ったら、スイッチ・オンですぐにマッサージ。
お風呂上がりに使うと、夜ぐっすり眠れるし、本当に気持ちいいです。
ヒット商品なのも納得。】