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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

柿くへば・・・・・

2023年10月10日 05時38分41秒 | 耕作放棄地

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺・・・・・確か、正岡子規の作品だったかと思うが、季節的には今時分であろう。とある大和路を歩きながらの情景に、思わず句作の運びとなったのではあるまいか。明治の頃と思われるから、今よりも長閑で牧歌的な風景が広がっていたのかと推測している。柿の実と秋の真っ青な青空とは不思議とマッチするものだ。そうした光景は今も変わらない。数少なくなったとは言え、当地にも多少の柿の木は存在する。流石に庭先に植え込んであるお宅は少ないが、畑や果樹園には結構存在するものだ。朱色に変わった柿の実と真っ青な秋の空、何とも絶妙で思わず眺め込んでしばし呆然となるのは、やむを得ない事情だろう。

我々が管理する「森の果樹園」にも多少の柿の木が存在する。渋柿がメインなので、既に収穫期に入ってるかと思うが、実りを頂戴するのはなかなか困難だ。何せ樹高が高い、ご承知のように柿の木は折れやすい。迂闊に登って収穫に勤しんだら、ポキリとなって落下の事態にも。柿の実を採り損ねて骨折ともなれば、いい笑いものだ。

1日だった作業予定日も雨天で15日に変更された。次の日曜日が森の作業日、恐らくだが柿の収穫がメインとなるのかも。楽しまれるのは良いが事故だけは無きように願いたい。作業実績よりも柿の収穫よりも、平穏無事なのが一番だ。参加した仲間達が、全員元気でにこやかに笑いつつの帰宅を願っている。

流石に農園には柿の木は見当たらないが、近隣には何本かは見受けられる。多くを望めば、当地付近だと山越えした「紀州の九度山」や「大和の西吉野」が存在する。少し走り込めば、柿の実満載の光景が展開されるので、お訪ねされるのもありかと。但し、柿畑の中はいわゆる農道で、かなり狭小な山道と成ってくるのでご注意を。

何度もの繰り返しとなるが。朱色の柿の実と真っ青な青空とのコントラストは絶妙です。少しだけ時間を割いて、郊外の田園風景を訪ねられるのも大きな楽しみかと。柿の木は少ないが千早赤阪村にも同様な光景が展開中、大阪の街中からでも1時間ほどの距離ですよ。