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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

サトイモへの執着

2022年10月07日 06時06分58秒 | 耕作放棄地

野菜類には好みがある。各位によって特徴が出るのは、ある意味当然かも知れない。同じような場所で、同じ時期に、似たような作業をやっているのだが、不思議と栽培品目は微妙に異なってくる。面白いものである。仲間うちでもそうした傾向は見られ、とりわけ顕著なのが先輩方の「サトイモへの執着」であろう。何があろうともサトイモの栽培に拘り続けるのだ。聞くところによれば、サトイモの原種は南洋におけるタロイモだとか、我が国への伝来は相当に古く、縄文時代後期には既に伝わっていた模様だ。栗と同様で、古来からのご先祖様達の常食だったのかも知れない。先輩方がサトイモに拘るのは、長い歴史がもたらす、ある種の本能なのかも。

当地ではサトイモ栽培が盛んで、品種の1種に「石川早生」と呼ばれるサトイモが存在する。この品種は当地を流れる母なる大河「石川」の流域で生まれたようだ。先輩方の栽培品目は石川早生では無かったようだが、何だったのだろう。ともあれ、画像でご覧のように隣り合ったサトイモ畑だが、違う品種が植え込まれているようだ。サトイモは別名を「泥イモ」とも呼ばれる。名称のとおりで、少し湿っぽい土壌を好むようだ。そうした意味では、元々が棚田の水田であった我々の耕地は適しているのかもしれない。何よりも水路がすぐ近くまで配備されている。少し加工すれば、サトイモ畑まで水を呼び込むことが可能なのだ。

長老の栽培は通常のサトイモだが、大御所の畑には「ズイキ」が植え込まれている。ご存じのように、ズイキは主として茎を食する野菜、イモは付随的なものだ。それを大御所はイモ主体に栽培してるのだから・・・・・まあ、好みと言えばそれまでだが。子狸も例の百姓候補生氏もサトイモの栽培を行っていないので、両者のご厚意に甘えている。年末頃に、いつもサトイモを頂戴しているのだ。無論、ズイキの方もイモをである。

水の流入もあってか、両者のサトイモはすこぶる快調のようだ。やはり適した環境を作ってあげると、見事に育ってくれる模様。今でもイモは育っているかと思うが、ご両者ともに年末指向のようで、掘り出しはもうしばらく後だろう。大きな実りを期待したいところ。古代から連綿と続くサトイモ栽培、既に伝統農業の分野に属するのかも。サツマイモと並んで非常用にも活用できる、結構、長期保存が可能なのだ。

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