「作家の道、寄り道を含む」 よしもとばなな
小説を書くとき二つのテーマみたいなのをもっている。一つは、人生はいろいろあるけれど生きるだけの価値があるということを言いたい。私の周りにも自殺者が多いけれどその人たちももう少し我慢すれば後一日いきて見ようかと・・。二つ目は自分の枠の中で生きて悩んだり苦しんだりしていることが多いが外からみてみる効果を小説は与えてくれるのではないかといつも意識して書いてきました。
私は何でも観察するのが好きです。この世の中には何でもありだという気がする。なんでもありがこの世界がなあと。だから小説だったら何を書いてもいいんだという自信もある。小説は頭に中で映像を作れる。小説の一番素晴らしところだと思う。仕事で仕方なく海外に行くことも多い。そうすると確実に変わったものを見ることが多いので何かが自分の中で変わる気がしています。そのとき嫌だったこともあとで役にたつことが多い。
どんな種類の旅行でもいいので海外にいってみるのはいいことだと思っています。