京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(76):千本えんま堂・その4





 今年の夏にも訪れ、シリーズ第40回から第42回までとりあげました、千本えんま堂。
 
 毎年12月23日、千本えんま堂では「護摩供養」と「餅つき」が行われます。
 私もそれに参加してきましたので、今回記事にします。


 京都市のほぼ真ん中を縦断する大通りのひとつ、千本通り。
 千本通りを北の方に上がったところにある商店街の一角に、千本えんま堂はあります。






 京都市営バスの「乾隆校前」停留所から少し北上するか、「千本鞍馬口」停留所から南下すると着きます。


 入り口には、こんな立て看板が。






 大晦日の除夜の鐘つきにも行きたかったのですが……今年の大晦日も仕事になりそうなので、無理です。
 なお、12月22日は、小野篁の命日だとされています。
 元々は「小野篁忌厳修」(「護摩供養」と「餅つき」)も22日のはずですが、国民の祝日である23日に改められたのでしょう。

 「護摩供養」が開始される前、朝9時半頃の光景です。
 もう準備ができているようです。






 本堂の入り口に祭壇が設けられています。






 弓と(本物の斧ではなく模造品)斧が置かれています。
 「護摩供養」で使用するためでしょうか?

 写真ではわかりませんが、本堂の中から読経の声が聞こえてきました。
 中をよく見ると、本尊の前で山伏のような格好をした人たちが読経をしています。





 
 あの閻魔大王の像も、公開されていました。

 本堂内で読経していた皆さんが、法螺貝を吹く人を先頭に、外に設けられた護摩檀へと移動していきます。







 


 あの斧が持ち出されます。
 なお、この斧は模造品です(こんな大きな斧の本物を使用したら、銃刀法上問題出てくるか現在では使えないのでしょうか?)。

 「エイ、ヤアッ!」という気合いと共に、護摩檀の周りで斧が振るわれます。















 その次は、護摩檀の周囲で「ノウマク、サマンダ、バサラ、ダンカン!」と不動明王の真言を唱えながら、刀を振り回します。












 さらにその次には、二人一組になって、護摩檀の四方に矢を放ちます。











 
 これは、ちょうど矢を放った瞬間です。






 護摩檀にも矢がうたれます。






 護摩檀の四方で、斧、刀、弓矢をふるうことによって、邪気や煩悩、悪霊や災厄などのあらゆる悪いものを払い、取り除いているものと思われます。


 最後に、火のつけられた大きな松明が運ばれてきます。
 護摩檀に火がつけられます。












 檀家の皆様も加わって、寺に奉納された護摩木もくべられます。









 勢いよく燃え上がります。












 ところで次の写真のこちら側から左端、燃える護摩檀の前におられる、紫の法衣を着た方が、「えんま堂」こと「引接寺」の住職・戸田さんです。






 「護摩供養」も無事終了しました。












 午後からは、「餅つき」が行われますが、これについてはまた次回に。




千本えんま堂のホームページ
http://yenmado.jp/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm





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