京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(132):貴船の道を歩く(後編)





 前回の続きで、叡山電車の「貴船口」駅から貴船神社までの道を歩いた記事の後編です。


 梅宮橋と梅宮社を越えて、虹谷橋という橋を渡り、貴船川沿いの道をさらに進みます。





















 静寂に包まれた、深い山林の道が延々と続きます。
 「このまま歩き続けて、本当に目的地に辿り着けるのだろうか?」という不安が、ほんの少しですが頭をよぎります。


 しばらく歩いていきますと、川の上流に何かが。
 あれが有名な貴船の川床でしょうか。






 この辺りは、料理旅館などが並んでいます。






 その途中の川辺に、「烏帽子岩」という岩が。






 さらに歩くと、建物が増えて、集落のような場所に出ます。
 ただ集落とはいっても、ほとんどが参拝者や観光客相手の旅館や料理屋さんなどのようです。












 ようやく、本宮の入り口にたどり着きました。






 ここまで、なかなかに大変な山道でした。
 京都の市街地からはかなりの距離があります。
 しかも昔は、現在のような交通手段も、舗装された道路もなかったでしょう。

 橋姫も、滝夜叉姫も、鉄輪伝説の女も。
 伝説の通りであるならば、人を恨み、世を呪った者たちは、毎夜こんな大変な山道を京都の街中から通っていたことになります。
 そういえば、「鉄輪の井戸」伝説の女性は、呪いの儀式に通っている途中で力尽きて倒れたそうですが……毎晩そんな大変な道のりを歩き続けていたら、それも無理はないかな、と思えてきます。
 凄い執念です。
 その執念に驚かされると同時に、「彼ら、彼女らは一体、どんな思いを抱きながら、この山道を歩き続けたのだろうか」などという、感傷的な気持ちにもとらわれたりもしました。


 それでは、今回はここまで。
 また次回!





貴船神社のホームページ
http://kibune.jp/jinja/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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コメント一覧

小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>わ~い、お茶さん

 いつもコメントありがとうございます。
 返事が遅くなってすみません。先ほど夜勤から帰ってきたところです。
 
 そろそろ夕焼けが美しくなる季節ですね。
 よく仰る「幽玄」という言葉ですが、その背景には「世の無常」があるものと思われます。
 本当に神仏や妖怪に出くわしたら、「どっひゃーっ!!」と飛び上がって驚きそうですが(笑)。
 これからの季節、「幽玄」とは何ぞや? をテーマに写真を撮るのもいいかもしれません。
 もっとも、私の写真の腕前でそういう作品が撮れるかどうかは……わかりませんがね(苦笑)。
わ~い、お茶
こんばんは、まだまだ暑いですが夜になると
もう鈴虫が鳴いてすっかり秋の夜、と言う感じがします。道にはセミの死骸が落ちており
まるで戦い終わった兵士のようです。秋の京都、一度行って見たいですね。満月の夜寺社
の裏道を歩けば本当に神仏や妖しに出会えるかも・・・朝になって本当にあったらどうしよう・・・鵺の死骸。幽玄(?)ですね。
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