京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(304):清水寺『千日詣り』と不思議スポットめぐり・その2





 どうも、こんにちは。
 今回も前回に引き続きまして、京都・清水寺の「千日詣り」に参拝すると共に、境内の不思議スポットを巡ります。

 今回は清水寺境内にあり、縁結び・恋愛祈願のスポットとして人気・知名度共に高い「地主神社」のスポットを巡ります。
 地主神社については、本シリーズの第24回第108回でとりあげたこともあります。
 ただしばらくの間、地主神社は大幅な工事が続いていましたので、新たに生まれ変わった地主神社と境内スポットを、今回改めて紹介したいと思います。


 清水寺の本堂・舞台を越えた先に地主神社はあります。








 縁結びや恋愛祈願の場所だけあって、若い人たち、特に女性の参拝者が多いようです。

 清水寺の境内神社とはいえ、その歴史は清水寺よりも古いそうです。
 社伝によれば、「神代の昔から」という話だそうです。
 近年、アメリカの物理学者・ボースト博士の研究により、 本殿前の「恋占いの石」が縄文時代の遺物であることが証明されました。つまり、それくらい昔から存在していたかもしれないということです。
 京都盆地が湖であった頃よりこの地は陸地で、不老長寿の霊山としても崇められてきた、とも言われます。
 古都とも言われる京都の旧跡の中でも、これは恐ろしく古い部類に入るようです。


 まずは本殿にお参り。





 外国人観光客らしき人たちの姿も見えます。
 また、本殿に貼ってある御礼の札には、国内だけでなくアメリカや中国・台湾など欧州など、海外の方からのものも多数ありました。
 日本国外でも、恋愛祈願のスポットとしてかなり知られているようです。

 この地主神社の主祭神は、大国主命(おおくにぬしのみこと)です。
 「因幡の白ウサギ」伝説や「出雲建国伝説」など、日本神話上でも有名な神様です。
 そして、多くの美女とも恋愛関係にあったヤリマンの……いや、失礼。
 それで「恋愛の神様」にもなっているのでしょうか(笑)。



 本殿横に祀られている「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」。





 浮上や穢れ、悪運等を取り除き、活力を与えてくれるという神様だそうです。



 本殿より右奥に立つ「栗光稲荷(くりみついなり)」。





 商売繁盛・家内安全・開運招福などのご利益があるそうです。


 栗光稲荷やその手前の手水舎の周辺にも、たくさんの絵馬が掛けられています。
 そのほとんどは、やはりこういうものですね。








 多くの若い人たち、特に女性が神様に祈ることの多くは、やはりこういうことでしょうね。



 有名な「恋占いの石」。





 境内に2つある恋占いの石。
 目をつぶって、一方の石からもう一方の石のところまで行けば、恋愛が成就すると信じられている有名な石です。
 先述しましたが、縄文時代から存在するかなり古いものだそうです。



 次に、本殿の左奥側。
 地主神社の入り口から、より奥の方へと進みます。



 本殿横にある、ちょっと変わった幸福祈願所。





 銅鑼のような鉦(かね)を鳴らして祈願をします。



 「撫で大黒」。








 大黒さんの身体のどの部分を撫でるかによって、得られるご利益も違ってくるという珍しい大黒さんです。



 「水かけ地蔵」。





 水をかけて祈願するとお願いをかなえてくれるというお地蔵さんです。
 ところで地蔵信仰というのは、平安時代はじめ頃に小野篁が広めたものですから、このお地蔵さんもそれ以後の時代から祀られているのでしょうか。



 そして……。
 本シリーズのようなシリーズ記事を書き続けている、私のような妖怪マニア・オカルトマニアにとって、最も注目すべきなのが。
 地主神社の、清水寺の闇のひとつともいうべき「おかげ明神」です。





 「どんな願いもひとつだけかなえてくれる」という神様です。
 呪いや縁切りなどの願いでも。
 以下は、外国人観光客向けに書かれた「おかげ明神」の案内板です。





 この案内板の絵にもありますように、この社の後ろにある「いのり杉」「のろい杉」とも言われる御神木では、かつて頻繁に「丑の刻詣り」が行われたそうです。
 丑の刻(午前2時頃)に神社の御神木や境内の記に、藁人形に五寸釘を打ち込んで特定の相手を呪うという、有名な呪い儀式ですね。
 現在でも、社の後ろにある御神木には、その時の釘の跡が遺されています。








 光あるところには必ず闇があるものです。
 「縁結び」があれば、それと表裏一体の「縁切り」もあるものです。
 さらに、「縁切りの究極形」とも言える、呪い祈願も……。

 地主神社境内は、長く工事が行われていまして、その期間中はこの杉の姿を拝むことはできなかったので、残念に思っていたのですが。
 いやはや、こういう闇の部分を示すものまで、よくぞ遺してくださったものです。

 さらに、この「おかげ明神」には、「紙の人形を水の入った桶に沈める」という、ちょっと変わった祈願方法もあります。
 かつて私も、それを試してみたことがあります。
 それについて興味ある形は、こちらの過去記事の後半部分をご覧ください。


 こうして地主神社を後にし、清水寺境内をさらに進んで行きます。









 ところで。
 せっかく縁結びの神社に来たのに、私自身の縁結びや恋愛祈願はしたのか、とか言われましたが。
 
 うーん。
 確かに、「万年モテない男」である私にこそ、ここでご利益をもらう必要があったのかもしれませんが。
 でも、今回ここに来たのは恋愛祈願が目的ではないですし。
 特に想いを寄せている相手とか、結ばれたいとか思う異性も居ませんし。
 それに、恋人なしの生活にすっかり馴染んでしまったので、今更彼女をつくりたいという気も起こりませんし(苦笑)。



 清水寺の不思議スポット巡りはさらに続きます。
 それでは、また次回。




*清水寺へのアクセスについてはこちらを参照。   


*清水寺のHP
http://www.kiyomizudera.or.jp/index.html


*地主神社のHP
http://www.jishujinja.or.jp/




*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm





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コメント一覧

小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>酔っぱの猫さん

 コメントありがとうございます。
 それと、返事が遅くなってすみません。

 まあ修学旅行といえば、こんな裏のドロドロとしたものをおいそれ子供に見せるわけにもいきませんし。
 また、集団行動重視なので、私みたいに一人だけでほとんど誰もいかないような場所に行く、というのはなかなかできませんしね(笑)。
 弊サイトでは同じ京都の名勝旧跡を紹介するにも、こういう闇の部分に焦点を当てていきたいと思っております。

 あ、丑の刻詣りの検証ですが、できたらいいとは思いますが、無理はなさらないでください。
 商談や誇張ではなく、まぢで生命とられそうになるかもしれませんから(汗)。
酔っぱの猫
何回か清水寺に行きましたがここら辺は行ってないですね。何時も修学旅行コースじゃ駄目ですね(苦笑)

丑の刻参りですか。
地元じゃないですが全国的に有名な?神社が県内にあります(だいたい見当が付きそう(汗))。其処では今も丑の刻参りが行なわれているとかいないとか・・・。

えっ、検証して来いって・・・(大汗)
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