京都の闇に魅せられて(新館)

葛城玄幽と笑福亭純瓶「怪談落語会」 @ 京都妖怪探訪(508)





(記事中の写真はクリックで拡大します)


 どうも、こんにちは。
 本シリーズにも度々登場していただいている、京都の妖怪絵師・伝道師の葛城玄幽(かつらぎ・げんゆう)氏
 今回は怪談落語家としても有名な、笑福亭純敏(しょうふくてい・じゅんぺい)氏と組んで、「怪談落語会」を開催されました。
 この怪談落語会に限らず時々、両氏は妖怪関連のイベントを開催されます。


 今年の7月8日。
 葛城氏が運営されている京都・西院の妖怪カフェ『妖怪堂』。





 ここでは毎月8日を「妖怪の日」と定め、たいてい何らかのイベントを開催します。
 なお、この妖怪カフェ『妖怪堂』について詳細は、シリーズ第354回及び第355回をご覧ください。


 ぶれた写真ですみませんが、お馴染みの葛城氏は墨染めの僧服で登場。





 実はこの僧服、単に雰囲気を出すだけのコスプレではありません。
 実際に僧侶の資格も所持しておられるので、つまり正真正銘のお坊さんなのです。


 その次に笑福亭純瓶師匠。





 その名の通り、笑福亭一門の出身で、あの笑福亭鶴瓶(しょうふくてい・つるべ)師匠のお弟子さんだそうです。
 怪談ライブや落語会などを開く、「怪談落語家」としても活躍されているそうです。
 最近では、今年8月9日夜に生中継放送されたNHKBSプレミアム『京都異界中継』で、何話か怪談を披露されていました。
(※第65話第62話など)
 純瓶師匠の怪談のほとんどは「実話怪談」というもの、つまり本当にあったと言われている怪談。話をした人が実際に体験した、あるいは体験した人から聴いた話を又聞き(「私の友人の、そのまた友人から聞いた話ですが……」とかで始まるような奴とか)等で、伝わってきたような話です。
 ですから、ストーリーとしてはそれほど洗練されてなかったり、オチがなかったり、何が何だかわからないような不条理な部分があったり、する話も少なくありません。しかし逆に言えば、それゆえに妙なリアリティがあったりします。


 純瓶師匠の怪談語りが始まり、その横に葛城氏が座っています。






 っと、怪談語りの横で葛城氏、おもむろに筆を執り始めます。











 最初は純瓶師匠の似顔絵ですが、純瓶師匠の話す怪談の内容をイラストにしています。
 純瓶師匠は、怪談ライブをやっている時に起こった話や、霊感が強いと言われている兄弟弟子が体験したという話、一門の師匠が亡くなられた時の話(※亡くなられた師匠の霊が霊現象によって弟子たちに伝えようとした、ある「遺言」の意味を理解できたにもかかわらず、それを実行できずに後悔した話)など、いずれも面白い話が聞けました。



 ところで皆さんは、お二人の後ろに数珠をかけた石があるのに気づかれたでしょうか?








 『京都妖怪探訪』シリーズでは、第400回第493回で紹介した、呪われた魔石です。
 これは、葛城氏が首塚大明神から持ち帰ったという「酒呑童子の首石」と名付けられたこの魔石は、葛城氏に様々な怪事や凶事をもたらしたそうです。
 現在もまだ持っておられたのですね。
 ちなみに、第400回の時に撮った写真ですが、まるで無念の表情を浮かべた人の首みたいです……。






 怪談が終わった後の、座談会と親睦会の様子です。





 そこでも、いろいろなお話がありました。
 その中で、以前の『妖怪堂』でもいろいろと不思議なことがあったという話にもなりました。
 西院にある現在の『妖怪堂』に移ってくるよりも前、三条付近にあった町屋に妖怪カフェ『妖怪堂』があったのです。
 その時にも、不思議なことがいくつも起こったそうです。
 その不思議な現象が実際に起こったという物証のひとつが、以下の少し凹んだ空き缶だそうです。





 冷蔵して販売していた缶入りドリンクの缶が、タブを空けたわけでもないのに、また缶にどこか穴が開いたわけでもないのに、いつの間にか中身の飲料が減ったり、なくなったりしている。
 そんなことが何度もあったそうです。
 普通の人間ではない誰かが、飲んでいるのか?
 そうして中身を吸い取られて凹んだ空き缶がこの2本だそうです。
 純瓶師匠も手にとって、空き缶を眺め、調べています。





 タブが取れていないことはもちろん、どこにも小さな穴や切れ目すら無いことを確認します。
 私自身も手にとって確かめてみます。





 やはり、どこにも穴や切れ目すら無いのに、中身が無くなって缶が凹んでいる……。
 なお、このように不思議な凹み方をしている缶にはカロリーオフの飲料などが多いことから、飲んでいるのは女性の霊や神様かもしれない、という推測もできますが、真相はさて……?

 この他にも、昔の『妖怪堂』の時から、いくつもの不思議な出来事があったようなので、今後の本シリーズでも取材していけたら、と思います。


 では、今回記事の最後に。
 純瓶師匠が怪談落語をしている横で、葛城氏が描かれたイラストの数々がこちら。





 一体、どんな怪談落語が披露されたのか。
 これらを観て想像されるのも面白いかと思いますよ。
 なお、これらのイラストは参加者にも一人につき一枚ずつ配れました。
 そのうち私がいただいた、現在でも部屋に飾ってある一枚がこちらです。





 この絵は、純瓶師匠の怪談落語のうちで、お気に入りの話のひとつ、「生き人形」のエピソードを描いた作品です。
 ご覧の通り、現在でも自室内に飾ってあります。
 また、万が一でも祟りとか霊障とかあったら困るので、お守り(北野天満宮の大祓のミニ茅の輪)も一緒にぶら下げています。
 さて、その話はどんなものだったのか。
 読者の皆さんには、このイラストをご覧いただき想像していただきたい。
 或いはもし機会があれば、実際に純瓶師匠の怪談落語を聴きに、『妖怪堂』のイベントにも参加していただきたいと思います。


 今回はここまで。
 また次回。




*葛城玄幽氏のTwitter
https://twitter.com/yokaido




*笑福亭純敏氏のTwitter
https://twitter.com/syoujun




*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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