ロシアの北都 サンクトペテルブルク紀行

2005年秋から留学する、ロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)での毎日を記します。

5 ウラジヴォストーク入港

2007-07-14 16:38:01 | Weblog

【写真:右からキャプテン、私、ジャス 52149】
01.07.2007

 いよいよウラジヴォストーク入港の日。
 8時半過ぎ、お湯をもらいに行ったジャスが、船が停止していると言う。2人でデッキへ見に行くと、もう陸地が見えた。
 部屋に戻った直後、船員の男性が部屋にやって来た。キャプテンの部屋に案内してくれるという。実は昨日の午前中、キャプテンに会いたい旨受付に伝えておいたのだが、昨日は悪天候のためキャプテンは忙しく、会えなかった。半ば諦めていただけに、これはありがたい機会。ジャスを誘って案内の男性についていく。
 案内してくれた男性とはそれまでロシア語で話していたのだが、実は彼、日本語も話せた。食事の案内など、3ヶ国語で流れる放送は彼がやっていたようだ。
 キャプテンの名はセルゲイ・アレクサンドロヴィッチ。2003年からこの船に乗っているという。日本に何度も出入りしている彼も、やはり日本語を少し話せた。しばし話を聞き、いくつか質問してみた。富山からウラジヴォストークまでは、急げば最短30時間(所定約40時間)、この船の最高速度は80ノットだそうだ。キャプテンとジャスと、3人で撮った写真は良い記念になった。

 キャプテンに会った後、そのまま朝食へ。船が停まっているので実に快適な朝食だった。ウラジヴォストークで展覧会を開く日本人芸術家一行が、近くのロシア人たちに展覧会の案内をしたいというので、通訳を頼まれた。彼らは明日2日から、7日まで展覧会を行い、来週日本に帰国するのだそうだ。

 朝食の後、10時36分に接岸。港では家族や友人の帰りを待っているとみられる人々が、船の到着を待ちわびていた。ロビーには下船する人々の行列が出来ていた。急ぐ必要はないだろうと、ジャスと部屋でのんびり待つ。
 12時19分に船を下りる。船から近くの建物で行われたパスポートコントロールは一人約5分程度かかり、ここもあせらずのんびり待つ。私のパスポートコントロールもだいぶ時間がかかったが、聞かれたのは前回の出国先と、このビザでの入国は何回目かといった質問くらい。ビザの貼られたページの後ろに、船のマークと日付、ВЛАДИВОСТОКの地名が入ったスタンプが押された。昨年パリでとった今のビザでの入国は4回目。ロシアに入国するのは計6回目だが、船でのロシア入国はこれが初めてだ。

 ジャスも私も、無事パスポートコントロールを通過。青空の下、ウラジヴォストークの街が私たちを迎えてくれた。 


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