---------------------------------------
09.08.2007
たいぶ更新を怠ってしまいました。
無事にウクライナでのビザ更新&旅行を終え、7月25日にキエフを出発。26日にモスクワで列車を乗り継ぎ、27日にペテルブルクに帰ってきました。
ウクライナでは私は旅行者モードだったけれど、ペテルブルクでは人に会ったり、自分たちの各種手続き、頼まれごとの手続きをしたりと忙しい日が続きました。
はじめの数日はキエフから観光に来た後輩を案内し、今週月曜から大学でのロシア語の授業が始まりました。
クラス分けテストの結果紹介されたクラスはかなり手ごたえのあるレベル。周りには私より出来る留学生がたくさんいて、大いに刺激になります。
日中は暑いペテルブルク。観光シーズンのため観光客が跋扈していますが、それもやむをえないこと。やはり私にとってはこの街が一番です。
-------------------------------------
【写真:トイレの手洗い用蛇口は取り外し可能で、このようにシャワーを取り付けることが出来る。52425】
02.07.2007
19時過ぎ頃、本を読んでいると、シャワーの案内をする女性が来た。シャワーは6号車で、50ルーブルだというが、有料と聞いて、この車両の人は誰も行きたがらないようだ。私はウラジヴォストークでも汗をかき、今日日中の車内でも大汗をかいたため、有料シャワーでも大変ありがたい。案内に来たおばちゃんによると、シャワーは夜遅くまでや
っているということで、Свободныйを過ぎた頃に行きたい旨告げた。
19時55分頃、30分停車のベロゴルスク駅Белогорск(7865.2km)に到着。食べ物を買ったり、駅の中を見てみたりする。駅の中には、今どき珍しい手動式の列車時刻検索マシンがあった。私が試しに動かそうとしてみたが、どのボタンを押しても動かない。もしかすると今は使われていない展示物かと思ってその場から離れようとすると、近くにいた女性が、上のボタンを押してから使うのだと教えてくれた。言われたとおりにやってみると、パタパタと自動的にページがめくられ、目的の時刻表のページが表れた。ペテルブルクやモスクワなど、西部ではもはや目にすることのない、愛嬌が感じられるマシンだった。
高緯度のため外はまだ昼間と同じ明るさ。暑さもおさまらず、先ほど買ったボトルの水はもはやぬるま湯になっていた。
21時34分、スヴァボードニーСвободныйでタチヤナ=ウラジーミロヴナ、カーチャ親子は下りていった。Свободныйはダイヤ上3分停車で、すぐに発車した。シャワーのおばちゃんが迎えに来るまで、クスーシャ、ターニャと話をしながら待つ。
彼女らは、実は英語も一通り話すことが出来た。既に記述したとおり、彼女らは終着ノヴォシビルスクまで行くわけだが、ノヴォシビルスク滞在は5日間で、ウラジヴォストークとの往復の方が長い。ターニャは既に何度か往復したことがあるそうだが、私のようにバイカル湖で下りる客に会ったのは初めてだという。バイカル湖は有名な観光地だから、たくさんの人の出入りがあるだと思っていただけにターニャの発言は意外だった。もしかすると、バイカル湖で下りるような観光客、特に外国人は、1列車ロシア号など、地元のロシア人があまり乗らなさそうな列車に乗るからなのかもしれない。
話をしているうちにだんだん窓の外は暗くなり始めた。ターニャが、窓の外に霧が出ていると教えてくれた。
23時過ぎ、シャワーのおばちゃんが席まで迎えに来てくれた。6号車の業務用の部屋に貴重品を置き、サンダルを貸してもらってシャワールームへ。
どんなシャワールームか期待していたが、案内されたのはなんとトイレ。トイレにはふたがされていて、手洗い用の洗面台にシャワーが取り付けられていた。なるほど、シャワーとはいえ、頭を洗うくらいしか出来ないわけか。はじめ私はそう理解した。
が、念のためおばちゃんに聞いてみると、「全身浴びられるよ!」という。これではトイレが水浸しになってしまうが、心配無用。トイレの床には小さな穴が開いており、そこから直接線路に水が抜けるようになっているのだ。
そうと分かれば安心で、早速シャワーを使ってみる。水圧は弱かったが、ちゃんとお湯が出て快適だった。列車の中でシャワーを浴びるなんて、10年以上前に父と北海道旅行へ行く際に乗った、寝台特急「北斗星」以来。北斗星にはシャワールームがついていて、カードを買って使うのだった。北斗星とは設備が違うものの、シベリア鉄道でこうしてシャワーが浴びられることには大いに感激。50ルーブルの価値は十分にある。
シャワーを浴びた後、おばちゃんに、いつもこのようなサービスがあるのかと尋ねる。彼女によると、シャワーのサービスは乗務員によるのだという。人によってはシャワーのサービスを提供しない場合もあるが、彼女はいつもシャワーを提供しているという。おばちゃんの名はゾーヤ=ミハイロヴナ。6号車の車掌を務めており、大変親切で感じの良い人だった。
ウラジヴォストークと今日のサウナ状態の車内で汗だくになったわけだが、シャワーのおかげで今夜は気持ちよく眠れそうだ。
09.08.2007
たいぶ更新を怠ってしまいました。
無事にウクライナでのビザ更新&旅行を終え、7月25日にキエフを出発。26日にモスクワで列車を乗り継ぎ、27日にペテルブルクに帰ってきました。
ウクライナでは私は旅行者モードだったけれど、ペテルブルクでは人に会ったり、自分たちの各種手続き、頼まれごとの手続きをしたりと忙しい日が続きました。
はじめの数日はキエフから観光に来た後輩を案内し、今週月曜から大学でのロシア語の授業が始まりました。
クラス分けテストの結果紹介されたクラスはかなり手ごたえのあるレベル。周りには私より出来る留学生がたくさんいて、大いに刺激になります。
日中は暑いペテルブルク。観光シーズンのため観光客が跋扈していますが、それもやむをえないこと。やはり私にとってはこの街が一番です。
-------------------------------------
【写真:トイレの手洗い用蛇口は取り外し可能で、このようにシャワーを取り付けることが出来る。52425】
02.07.2007
19時過ぎ頃、本を読んでいると、シャワーの案内をする女性が来た。シャワーは6号車で、50ルーブルだというが、有料と聞いて、この車両の人は誰も行きたがらないようだ。私はウラジヴォストークでも汗をかき、今日日中の車内でも大汗をかいたため、有料シャワーでも大変ありがたい。案内に来たおばちゃんによると、シャワーは夜遅くまでや
っているということで、Свободныйを過ぎた頃に行きたい旨告げた。
19時55分頃、30分停車のベロゴルスク駅Белогорск(7865.2km)に到着。食べ物を買ったり、駅の中を見てみたりする。駅の中には、今どき珍しい手動式の列車時刻検索マシンがあった。私が試しに動かそうとしてみたが、どのボタンを押しても動かない。もしかすると今は使われていない展示物かと思ってその場から離れようとすると、近くにいた女性が、上のボタンを押してから使うのだと教えてくれた。言われたとおりにやってみると、パタパタと自動的にページがめくられ、目的の時刻表のページが表れた。ペテルブルクやモスクワなど、西部ではもはや目にすることのない、愛嬌が感じられるマシンだった。
高緯度のため外はまだ昼間と同じ明るさ。暑さもおさまらず、先ほど買ったボトルの水はもはやぬるま湯になっていた。
21時34分、スヴァボードニーСвободныйでタチヤナ=ウラジーミロヴナ、カーチャ親子は下りていった。Свободныйはダイヤ上3分停車で、すぐに発車した。シャワーのおばちゃんが迎えに来るまで、クスーシャ、ターニャと話をしながら待つ。
彼女らは、実は英語も一通り話すことが出来た。既に記述したとおり、彼女らは終着ノヴォシビルスクまで行くわけだが、ノヴォシビルスク滞在は5日間で、ウラジヴォストークとの往復の方が長い。ターニャは既に何度か往復したことがあるそうだが、私のようにバイカル湖で下りる客に会ったのは初めてだという。バイカル湖は有名な観光地だから、たくさんの人の出入りがあるだと思っていただけにターニャの発言は意外だった。もしかすると、バイカル湖で下りるような観光客、特に外国人は、1列車ロシア号など、地元のロシア人があまり乗らなさそうな列車に乗るからなのかもしれない。
話をしているうちにだんだん窓の外は暗くなり始めた。ターニャが、窓の外に霧が出ていると教えてくれた。
23時過ぎ、シャワーのおばちゃんが席まで迎えに来てくれた。6号車の業務用の部屋に貴重品を置き、サンダルを貸してもらってシャワールームへ。
どんなシャワールームか期待していたが、案内されたのはなんとトイレ。トイレにはふたがされていて、手洗い用の洗面台にシャワーが取り付けられていた。なるほど、シャワーとはいえ、頭を洗うくらいしか出来ないわけか。はじめ私はそう理解した。
が、念のためおばちゃんに聞いてみると、「全身浴びられるよ!」という。これではトイレが水浸しになってしまうが、心配無用。トイレの床には小さな穴が開いており、そこから直接線路に水が抜けるようになっているのだ。
そうと分かれば安心で、早速シャワーを使ってみる。水圧は弱かったが、ちゃんとお湯が出て快適だった。列車の中でシャワーを浴びるなんて、10年以上前に父と北海道旅行へ行く際に乗った、寝台特急「北斗星」以来。北斗星にはシャワールームがついていて、カードを買って使うのだった。北斗星とは設備が違うものの、シベリア鉄道でこうしてシャワーが浴びられることには大いに感激。50ルーブルの価値は十分にある。
シャワーを浴びた後、おばちゃんに、いつもこのようなサービスがあるのかと尋ねる。彼女によると、シャワーのサービスは乗務員によるのだという。人によってはシャワーのサービスを提供しない場合もあるが、彼女はいつもシャワーを提供しているという。おばちゃんの名はゾーヤ=ミハイロヴナ。6号車の車掌を務めており、大変親切で感じの良い人だった。
ウラジヴォストークと今日のサウナ状態の車内で汗だくになったわけだが、シャワーのおかげで今夜は気持ちよく眠れそうだ。
気持ち良くシャワーを浴びる事が出来良かったですね。
うだるような暑さの、日本の私の元にもそのさっぱり感が伝わってきました。
やはり何でもダメ元で聞いてみるものですね。
最近、ロシア語のドラマを見る機会があり「シンパティーチニ」と言う言葉を知りました。
魅力的な?でしたか?
ロシア語の響き好きですよ。
ではお元気で。
コメントありがとうございます。
さすがにあのシャワーを見たときは、頭と顔を洗うだけなんだなと覚悟しましたが、聞いてみて本当によかったと思います。
日本も暑いそうですね。シベリアも暑かったし、ペテルブルクもそうですから、どこにいようと暑さから逃れることは難しいようです。
「シンパティーチニ」(ロシア語表記はсимпатичный)には、「魅力的な」という意味の他に、「好感の持てる」「感じの良い」という意味があります。普通は人に対して使う場合が多いですが、物に対して使うこともあります。今日靴を買いに行った際、接客してくれた女性店員が、靴についてこの言葉を使っていました。
ロシア語の響きはとても美しいですよね。
文法など、はじめの山を越えるのには苦労しますが、ロシア語をやってて良かったなと思います。